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英語の発音はネイティブに習うほうがいいのでは?の勘違い
皆さん、こんにちわ。
Discovering Soundsの講師の森本です!
今日は以下の内容についてお話ししたいと思います。
「発音はネイティブに習うほうがいいのでは?」の勘違い
最近この質問をされることが大変多く、記事にすることにしました。
最初にタイトルの答えを書きます。これは「NO」です!
その理由は以下の通りです。
理由その1
英語もある程度話せるようになったら、ネイティブに習ったほうがいいと思いますよね。
私も英会話なら、ネイティブに習います。では、発音ではどうなのでしょうか?
もし仮に、外国人に日本語の発音の違いを質問されたら、答えられますか?
「サンバ」「インク」「蘭」この3つの日本語の「ん」の発音は、実は違います。
私は日本語を教える勉強はしていないので、外国人に日本語を教えることは絶対出来ません。
ですが、この3つの違いは説明できます!
なぜなら、タイトルの質問をされることが多いので、説明できるようになりました。
あなたは「この質問を外国人にされたら、英語の発音記号を使って解説できますか?」
理由その2
「発音はネイティブに習ったほうがいい」と思っている人は非常に多くいます。
日本人でも日本語が誰でも教えられるわけではないですよね?
なぜ「ネイテイブだと誰でもできる」と思うのでしょうか?
発音を教えられるネイテイブは非常に少ないです。
なぜなら、彼らは「自然に発音している」ので、どうしてその音になるのか、どこをどう使って
出しているのか、というところが説明できないのです。自然にやっていることを、じゃ、解説してください
と言われてすぐに解説出来る人はいませんよね。
私も英会話スクールに通っていたとき、発音クラスというのがあったので、面白そうと思って受けてみました。
ネイテイブが音をチェックしていくのですが、「違う、その音じゃない、こう!」とマネすることだけを
指導されました。他のクラスでは、flap-tの音が、「違うわ、それだとrすぎる、こうよ。違う違うーー」という
感じで、「何が違う」「どう違う」「どうすれば出せる」という指導は全くなしでした。なぜなら、
そこまで指導できないんです。実はこのスクールがきっかけで、私は発音の道へ進んだのでした!
日本語は子音と母音を同時に発音しますが、英語はこれを別々に発音します。当校で指導している、
子音の分離ですね!多くの英会話レッスンを受けてきましたが、今までネイテイブでこの分離を指摘した人は、
ただ1人でした。でも彼も、どう出しているかまでの説明ではなく、「無声子音の後の空気音がないね」
「音が違うよ」という指導だけでした。私は分離することを知っていた時だったので、「あ、忘れてた」で
済みましたが、まったく知識のない人だったら、彼の言っていることもわからなかったと思います。
理由その3
つまり、日本語も英語も指導法を勉強した人が教えることができ、発音も同じなのです。
発音の指導法を勉強した人が指導できる。誰でもできるわけではないということですね。
なので、ネイテイブなら誰でも発音を教えられる、というのは間違いです。
今回の記事では「発音はネイティブに習うほうがいいのでは?」の勘違い
の理由をご紹介しました!
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