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英語を話している時に音がこもる理由とは?
皆さん、こんにちは。
Discovering Soundsです!
英語で話すと「声が小さい」と言われてしまう人や、はっきり話したつもりが何度も聞き返されてしまうなど、英語の発音以外の音の問題を抱えている人は案外多いのではないでしょうか。このような人たちは、英語を話している時に音が極端にこもってしまい、相手に通じにくい状態で発音している可能性が高いです。
そこでこの記事では、英語の発音がこもってしまう原因や、具体的な解決策を詳しく紹介していきます。「ちゃんと話しているつもりが相手に上手く通じない・・・」と悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
英語の発音がこもる原因3選
英語の発音がこもってしまっていると何となく分かっていても、日本語と英語は言語的にかなり異なるため、自分で原因を見つけるのは簡単なことではありません。
そこでここからは、英語の発音がこもる主な原因を3つ解説していきます。まずは、自分に当てはまるものがないか確認し、原因を知った上で正しい対策を行いましょう。
原因① 英語っぽく発音しようとするあまり巻き舌になる
英語の発音がこもってしまう人によく見られる特徴の一つが、舌を動かしすぎてRのような音が混じってしまうケースです。
このような状態に陥る人は、発音している時に舌先を浮かせたり巻いたりして[r]のような音が入る傾向があり、不必要に音がこもりがちになります。
もしかすると、中には「英語は巻き舌で話せばそれっぽく聞こえる」という説を信じている人がいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
原因② 唇を閉じてしまいがち
ネイティブは、会話をするときに唇をめくり、前歯が見える状態で発声しています。
英語は、唇を突き出したり左右に引いたりして様々な音を作りますが、歯が見える状態で発音する音が多いため、唇を閉じてしまうと正しい音を出すことができません。
常に笑顔で話しているような人は自然と前歯を見せながら話せるので問題ありませんが、日本人はこの「唇をめくる」という動きがとても難しいため、全体的に音がこもったように聞こえてしまうのです。
原因③ 息を前に吐き出せていない
発音する際に息をしっかりと吐き出せていないことも、英語の発音がこもってしまう原因の一つです。
英語は日本語よりも息をしっかり吐いて発音する音がたくさんあります。
例えば、舌を弾いて息のみで発音する[t]や[d]の発音なども、息の使い方が間違っていると音がこもってしまいます。
日本語は口先だけで発音するので、日本語を話すのと同じ要領で英語を話してしまうと、どうしても音がこもってしまうのですね。
発音がこもってしまう状態を解消するための効果的な解決法とは?
英語の発音がこもってしまう原因が分かっても、口の動きや息の使い方は体に染み付いている場合が多く、改善させることを難しく感じる人は多いでしょう。
そこでここからは、発音がこもってしまう状態を解消するための効果的な方法や、正しい舌の動きや息の使い方を身に付けるための具体的なトレーニング方法を紹介していきます。
①舌先を下前歯裏側に固定する
これまで巻き舌を多用し、[r]のような音を頻繁に入れていたという人は、まずは舌をリラックスさせ、舌先を下の前歯の裏側につけることを意識しましょう。
巻き舌にしているつもりはなくても舌が浮いてしまうという人は、英語を発音するための舌の筋力が弱い可能性があります。
意識するだけでは難しい場合は、当校独自のネイティブ筋エクササイズの一つ、『舌のパタパタ体操』で舌全体の筋力と柔軟性をアップさせましょう。
舌のパタパタ体操
① 口をやや大きめに開きます。
② 舌先を上げて、上の前歯の裏側に付けます。
③ 舌先を下ろし、下の前歯の裏側に付けます。
④ この舌の先端の上げ下げを10回1セットとし、1日3~5セット行いましょう。
舌の上げ下げをする際にあごが動かないようにし、舌先のみをパタパタ上下に動かしましょう。
簡単なエクササイズなので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
不必要に舌が動いてしまうのは日本人特有の現象でもあるため、最初はやりにくいかもしれません。
しかし、英語を話す時にRやTHなどの発音以外は常に舌先を舌の前歯の裏側に置いておくことを意識すると、不要なRっぽい音は入らなくなります。
②上下の唇をしっかりめくり歯を見せる
英語を話すとモゴモゴと話しているようになってしまうという人は、唇をしっかりめくることを意識してみましょう。
これも当校独自のネイティヴ筋エクササイズ、『口周りあひる体操』や『唇おあおあ体操』で克服できます。
前歯を見せながら話せないという人は、毎日少しずつエクササイズを行い、唇の柔軟性を鍛えましょう。
上下の唇がめくられて自然と口の形が開くようになると、音が前に出るため、こもりを解消することができます。
③息・声を前に吐き出す練習をする
英語は前へ前へと音が出ていく言語です。音がこもってしまうという人は喉をしっかり開き、息を前に吐き出すことを意識してみましょう。
息を吐く練習として、ため息をつくように「ハ~、ヒ~、フ~、へ~、ホ~」とお腹から息を多めに出す練習をすると、上手く息をコントロールできるようになります。
また、舌をリラックスさせ、舌先を下前歯裏側に付けたまま「ア~、イ~、ウ~、エ~、オ~」と母音を発声する練習をしてみるのもおすすめです。
「ウ」や「オ」の発音の際は、日本語のように唇をすぼめたり口を大きく動かしたりせず、のどで音を変えるようにします。
R以外の母音では舌先を浮かせて発音しないので、舌を不必要に動かさないようにする発音練習にもなりますよ。
全体的に、英語を話す際に歯と歯の隙間が狭いと音がこもって聞こえてしまいますので、数ミリは開けて歯を噛まないようにしましょう。
まとめ:英語を話している時に音がこもる理由とは?
英語を話している時に音がこもる原因や、対処法などを紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。
英語と日本語は口周りの筋肉や息の使い方が違う部分が多く、一朝一夕で発音を改善させることはできません。
まずはそれぞれの音の発音方法を知り、不必要に舌先が浮いたり動いたりしていないか、前歯が見えているかなど、鏡を見て確認しながら練習してみましょう。
当校では今回ご紹介した以外にも様々なネイティブ筋エクササイズを用いて、音がこもらない英語の発声方法を指導いたします。
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今回の記事では、『英語を話している時に音がこもる理由とは?』についてご紹介しました!
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