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英語の発音が上手くならないー何をすればいい?

皆さん、こんにちは。
Discovering Soundsです。

英語の発音を上手くするための重要な要素は多岐にわたります。この記事では、発音上達のために特に重要とされる、母音のWeakening(弱化)とReduction に焦点を当て、これらの要素にどう取り組むかについて詳しく解説します。

母音のWeakening(弱化)

母音弱化とは

母音弱化とは、文章の中で強調されない、さほど重要でない内容の単語が弱くなることを言います。この現象は英語のリズム感と密接に関連しており、英語の特徴の一つでもあります。この母音弱化が出来ないと、英語のリズムは絶対に取れません。母音弱化は、発音が上手くなるための重要な要素です。

日本語のように、単語の中の各音節がほぼ同じ強さで発音される言語とは異なり、英語では特定の音節が強調されるため、他の音節は相対的に弱くなります。

 

具体例とその効果

例えば、「banana」の発音では、2番目の音節が強調されるため、他の音節の「a」の音は弱化されます。

  • 正しい発音: /bəˈnænə/
  • 弱化されていない発音: /bæˈnænæ/ (この発音は不自然)

この弱化は、英語に特有のリズムを生み出します。この強勢と弱化を使い分けることで発音が自然で流暢になり、ネイティブスピーカーのような話し方が可能になります。

 

母音弱化の重要性

母音弱化は、英語の音のリズムと調和を作り出す上で非常に重要です。弱化しないと、すべての単語が強調されているように聞こえ、聞いている側が非常に聞き取りづらく、自然な会話が困難になることがあります。

 

練習方法

母音弱化の理解と練習には、以下の方法が効果的です。

  • リスニング: ネイティブスピーカーの発音をよく聞き、弱化母音の聞き取り練習をする。ただ聞くだけではなく、どの単語をどのように発音しているのか、音の変化まで集中して聞き取る必要があります。
  • コピーイングまたはmimicry: シャドーイングは通訳になりたい人用の練習方法なので、発音上級者には向いていますが初中級学習者には向いていません。リスニングで聞き取ったら、それと同じ音が出せるまで発音し録音→その録音を聞いてどこが違うのか聞き取る→真似る→録音を繰り返していくのがコピーイングまたはmimicryと言われています。できれば短い文章から始めましょう。最初は単語3つくらいで構成される短文から始め、徐々に長くしていくのが良いでしょう。
  • 日常的な実践: 通常の会話で弱化のルールを意識して使う。

このように、母音弱化は英語の発音において極めて重要な要素であり、自然な英語の発音には欠かせない技術です。継続的な練習と意識的な取り組みによって、この技術を習得することができます。

 

Reduction

Reductionは特に口語でよく見られ、会話をスムーズに進めるためや、ネイティブスピーカーと同様の自然な発音を目指す場合に有用です。Reductionにはいくつかの主要な形式があり、それには母音の省略や短縮、短縮形の使用、tの省略、連結、弱化、および音節の完全な省略が含まれます。

 

英語における「Reduction」は以下のようなさまざまな形で現れます。

  • 音の削減: “going to” が “gonna” に、”want to” が “wanna” に短縮される。

  • 短縮形: “cannot” が “can’t” に、”will not” が “won’t” に短縮される。

  • tの音の省略(silent-t) : アメリカ英語での “t” の音の省略。例えば、”internet” を “innernet” と発音すること。*silent-tに関しては別記事がありますので、そちらを御覧ください。

  • flapping (soft-t): “a lot of” が “alotta” のように発音される場合。*soft-tに関しては別記事がありますので、そちらを御覧ください。

  • 弱化: 機能語と言われる単語(例:is, an, the)が弱く発音される。

  • 音節の脱落:comfortableがcomftableで発音される現象。
  • “get down” の “t” が脱落するような子音の脱落現象も「reduction」に分類されます。

 

reductionの効果

  • 会話の流れ: リダクションを用いることで、話し言葉がスムーズに遷移します。これにより、会話が自然で理解しやすくなります。

  • 自然な発音: 言葉同士の結びつきが強化され、ネイティブスピーカーに近い、自然な発音が可能になります。

 

練習方法

reductionに関する練習方法として以下のものがあります。

  • コピーイング: ネイティブの発音を丁寧に聞いて、それを模倣する方法です。リスニングスキルも同時に向上します。

  • Mimicry: 発音、イントネーション、ストレスなど、ネイティブスピーカーの話し方をすべてその通りに真似る練習方法で、ネイティブの音を完全コピーするやり方です。

  • 実際の会話練習: ネイティブスピーカーとの実際の会話でリダクションを意識して使ってみることで、自然な発音とスムーズな会話の流れを習得できます。

 

発音上達のための全体戦略

強勢の理解

  • 強勢のパターン: 英語の単語のアクセント「語アクセント」、英文の塊、句における「句アクセント」や、文における強勢の位置「文アクセント」とそれぞれの強勢パターンを知ることが大事です。
  • 練習方法: 「語アクセント」、「句アクセント」、「文アクセント」をそれぞれ強勢のある部分を強調して練習しましょう。

 

リスニングと反復練習

  • リスニング: 英語のリズム感を掴むため、聞いた英語をそのまま聞こえた通りに発声練習してみましょう。
  • 反復練習: 習得したいフレーズや単語の反復練習を継続しましょう。

 

一貫した練習

  • 毎日の練習: 毎日継続するのが一番効果的です。10~15分でも良いので、毎日発声練習してみてください。

 

4. まとめ:英語の発音が上手くならないー何をすればいい?

英語の発音の上達は容易ではありません。母音のweakeningとreductionの理解と練習は、発音の改善に不可欠な要素です。

これらの要素を集中的に練習することで、英語の発音に大きな向上が見られるでしょう。進捗を確認するために、教材やアプリを活用し、毎日一貫して練習することが重要です。

 

英語の発音を習得したいとお考えの方は、Discovering Soundsのレッスンがおすすめです。

少しでも興味のある方は、お気軽に体験レッスンにお申し込みください。


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