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「though」の 使い方~接続詞・副詞・文末での活用~

みなさんこんにちは、Discovering soundsです。

今回は”though”について解説していきます。”though”は「しかし」を意味する単語ですが、さまざまな品詞を取りうるため使い分けが難しいとされています。

一方で、さまざまなシチュエーションで用いることのできる便利なものでもあるため、英語力を高めたい方はその使い分けをしっかり覚えましょう。

接続詞としての”though”

まずは、接続詞としての”though”について説明します。そもそも英語における接続詞とは基本的には節と節、もっと平たく言えば主語・動詞を伴う文同士をつなぐものです。

例えば、but, and, so, as, becauseなどが接続詞に該当します。「しかし」を意味する単語として”but”が有名ですが、”but”と”though”は似た意味になるので全く同じ使い方ができそうな感じがしますよね?しかし、両者の用法は明確に異なる点があるんです!その点を以下で説明していきます。

「等位接続詞」と「従属接続詞」

そもそも接続詞には「等位接続詞」と「従属(従位)接続詞」の2つがあります。「等位接続詞」とは、文法上で同じものをつなぐ接続詞です。文法上で同じものをつなぐとはどういうことかといえば、語と語・節と節というように文法上で対等な関係にあるもの同士をつなぐということです。

そのため、語と節というように文法上で対等でないもの同士をつなぐことはできません。一方で、「従属接続詞」とは節と節をつなぐもので、もっといえば主節(最も伝えたい情報)と従属節(主節を補助する情報)を接続するものです。したがって、等位接続詞のように語と語をつなぐことはできません。

”but”と”though”の違い

さて、本題に戻りましょう。”but”と”though”はどう違うのでしょうか。前者は「等位接続詞」で、後者は「従属接続詞」となります。

そのため”though”は文と文同士を接続することができますが、語と語同士をつなぐことができません。他方で”but”は文と文同士のみでなく、語と語同士もつなぐことが可能です。

副詞としての”though”

次に、副詞としての”though”について説明します。そもそも、副詞とは何でしょうか。副詞とは、名詞以外を修飾する品詞です。

名詞以外なら何でもよいので、動詞や形容詞はもちろん、副詞や文全体を修飾することができます。上記を念頭において、副詞としての”though”を見ていきましょう。

逆説としての”though”

まずは、逆説としての”though”です。この場合において”though”は「しかし」を意味し、一文全体を修飾するケースが多いです。

文頭または文末のどちらかに置かれます。また、文末に”though”が置かれると、「〜だけどね」という意味があります。

ここで、例文をご紹介します。

He doesn’t like English. Though, he studies it very hard to work abroad.
(彼は英語が嫌いである。しかし、彼は海外で働くためにそれを熱心に勉強する。)

I studied math hard. I didn’t do well on the exam, though.
(私は数学を熱心に勉強した。でも、テストでは良い点数を取れなかったんだけどね。)

強調としての”though”

続いて、強調としての”though”です。この場合では、確認あるいは同意の疑問文にこれを付加することにより、「本当に?」という意味を添えて強調します。

ひとつ、例文をご紹介します。

You have looked pale since yesterday. Did you go to a hospital, though?
(昨日から顔色が悪いけれど、本当に病院に行ったの?)

まとめ:「though」の 使い方~接続詞・副詞・文末での活用~

いかがでしたか。
今回は”though”について解説しました。
・逆説の意味をもつ「接続詞」としての用法
・逆説の意味をもつ「副詞」としての用法
・強調の意味をもつ「副詞」としての用法
の上記3つの用法をしっかりと覚えておくとよいでしょう。最後までご覧いただきありがとうございました。

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