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英語発音をネイティブレベルまで上達させる方法をご紹介

英語を勉強する方なら、誰もがネイティブレベルの英語発音に憧れを抱くでしょう。実現は決して不可能ではありません。正しい方法と継続的な練習で、驚くほどの上達が期待できます。

今回は、英語発音矯正スクールDiscovering Soundsより、日本人が英語発音を上達させる練習方法を解説。英語の発音に苦戦している方は、ぜひ参考にしてください。

ネイティブレベルの英語発音とは何か?

まずはネイティブレベルの発音について、正しく理解していきましょう。

ネイティブスピーカーの発音の特徴

最も顕著なのが、音のつながりです。単語と単語がスムーズにつながり、途切れることなく流れるように発音されます。例えば、「want to」は「ウォント・トゥ」ではなく「ワナ」、「get up」は「ゲット・アップ」ではなく「ゲラップ」のように発音されるでしょう。

また、強弱のリズムも重要です。重要な部分は強く明確に、そうでない部分は弱く短く発音します。この強弱のメリハリが、英語らしいリズムを作り出しています。

日本人が目指すべき発音レベルとは

結論から言えば、完全にネイティブと同じ発音を目指す必要はありません。大切なのは、相手に正しく伝わる発音を身につけることです。意味が通じなかったり誤解を招く発音は直すべきです。

「right」と「light」、「think」と「sink」などは、正確に発音できないと意味が完全に違うものになってしまいます。

英語にはイギリス英語やオーストラリア英語など、さまざまなアクセントがあります。しかし、どれも国際的な場面で問題なく通じます。つまり大切なのは、「どんな国の人にも伝わる、聞き取りやすい発音」を目指すことです。

「完璧」vs「通じる」発音の違い

発音学習において、「完璧」を追求しすぎると逆効果になりかねません。完璧な発音とは、ネイティブスピーカーと全く同じアクセントやイントネーション、リズムで話すこと。これらは非常に難易度が高く、人によっては何年もの時間と、膨大な努力が必要かもしれません。

一方、通じる発音とは、相手が理解できる発音を指します。たとえば、RとLの区別、THの音、母音の長短など、意味の違いに直結する要素は正確に習得すべきですが、細かいイントネーションの揺らぎや地域的なアクセントの違いまでこだわる必要はありません。

日本人がネイティブレベルの発音を習得する際の課題

英語発音の習得には、日本人特有の壁がいくつか存在します。ここからは、多くの方が直面する具体的な課題を見ていきましょう。

日本語と英語の発音の違い

日本語と英語は、そもそもの「発音のしくみ」が大きく違います。

まず音の数です。日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5つだけですが、英語には22の母音と27の子音があります。次にリズムの違い。日本語は「モーラ拍リズム」といって、一文字ずつ同じ長さで発音されます。たとえば「さ・く・ら」は、どの音も同じテンポ。一方、英語は「強勢拍リズム」で、強く読む音の間隔をそろえる点が特徴です。

日本人が苦手とする発音

日本人が特に苦手とする音には共通のパターンがあります。有名なのは「R音」と「L音」の区別でしょう。日本語の「ラ行」は英語のどちらとも異なる音で、意識的な練習なしには習得が困難といわれています。

「TH音」も大きな課題。「think」の[θ]と「this」の[ð]は、日本語に存在しない音です。多くの日本人が「シンク」「ディス」と発音してしまいますが、これではネイティブには通じにくい場合があります。「V音」と「B音」の区別も重要です。「very」を「ベリー」と発音すると、「berry(ベリー)」と混同されやすいので注意しましょう。

カタカナ英語から脱却する方法

英語を自然に話すためには、カタカナ読みから抜け出す必要があります。まず、自分がカタカナで覚えている単語をリストアップし、本来の発音を一つずつ確認していきます。

たとえば、「コンピューター」は「カンピューラー」、「コーヒー」は「カーフィー」に近い音になります。カタカナ読みをそのまま言うのではなく、意識的に英語の音に置き換えて練習してみましょう。

効果的なネイティブレベル発音の練習法

課題がわかったところで、発音矯正に効果が期待される3つの練習法を紹介します。基礎から応用まで、段階的に取り組んでみてください。

発音の基礎練習方法

まず母音の練習から始めましょう。英語の母音は口の開き方、舌の高さ、唇の形で区別されます。鏡を見ながら、それぞれの母音の正しいフォームを確認。「ee」「i」「eh」「a」「ah」「oo」「u」など、基本的な母音を一つずつ丁寧に練習します。

次に子音の練習です。特に日本語にない音を重点的に行いましょう。R音は舌を巻き上げる、L音は舌先を上の歯茎につけるなど、舌の位置を体に覚え込ませます。

シャドーイング

シャドーイングとは、音声を聞きながら、0.5秒ほど遅れて同じ内容を発音する練習法です。単なる真似ではなく、音の流れ、リズム、イントネーションを体に染み込ませる効果があります。

初心者は短い文から開始しましょう。「Hello, how are you?」のような簡単なフレーズで、音の連結に慣れていきます。

シャドーイングの効果を最大化するコツは、意味の理解より音を重視することです。最初は意味を考えず、純粋に音の模倣に集中してくださいね。

発音記号を使った学習

発音記号の習得は、ネイティブレベル到達の必須スキルです。国際音声記号(IPA)を使えば、どの言語の音でもネイティブに近い表現が可能です。ぜひ、次のステップで練習してみてください。

基本的な母音記号の習得
子音記号の理解
ストレス記号の活用
コミュニケーションで実践

辞書を見るたびに発音記号をチェックし、実際に発音してみる習慣をつけましょう。

よくある発音の間違いの修正方法

日本人学習者が陥りやすい発音の間違いには、共通のパターンがあります。特に問題となるのが、日本語に存在しない音の発音です。最後に、代表的な「R音・L音」と「TH音」の正しい発音方法を解説します。

日本語にはないR音とL音

R音とL音の区別は、ネイティブレベル発音の最重要課題。まずR音から練習します。舌先を口の中のどこにも触れさせず、少し後ろに引いて発音。「らりるれろ」ではなく、うなるような音になります。

L音は舌先を上の歯茎につけて発音します。日本語の「ラ行」に最も近いのはL音ですが、舌の位置がより前方にあります。「right-light」「rice-lice」「road-load」を何度も発音し、違いを体で覚えましょう。

TH音の発音方法

英語のTHには2種類あります。無声音の[θ]は「think」の最初の音、有声音の[ð]は「this」の最初の音です。ひとつは無声音の[θ]で、「think」の最初の音です。息だけを通して舌先を上下の歯の間に軽く置き、声を出さずに発音します。

もうひとつは有声音の[ð]で、「this」の最初の音です。舌先を同じように歯の間に置き、声を出して発音します。 日本語にはない音なので、多くの日本人はつい「サ行」や「ザ行」で代用してしまいがちですが、英語では全く異なる音です。繰り返し練習して、舌の位置と息の出し方に慣れましょう。

まとめ:適切な練習でネイティブレベルの発音は実現可能

ネイティブレベルの英語発音は、日本人にとって決して届かない目標ではありません。大切なのは「段階を踏んで学ぶこと」です。最初から完璧を目指すのではなく、まずは「通じる発音」を意識し、少しずつネイティブに近づけていきましょう。

そんな方におすすめなのが、Discovering Soundsでの発音学習です。一人ひとりの癖や課題に合わせたオーダーメイドの学習プランで、効率よく正しい発音を身につけることができます。

英語の発音で悩んでいる方は、まずはDiscovering Soundsの体験レッスンから始めてみてください。


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