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noから始まる英語表現「No worries・No wonder等」アナタはいくつ分かる?

英語には、「No~」から始まる表現が意外と多く、日常会話で頻繁に使われます。例えば「No worries」「No problem」「No wonder」などが代表的です。英語を学んでいる方でも、これらの表現をなんとなく理解しているけれど、正確なニュアンスや使い方まで理解している人は少ないかもしれません。

今回は英語発音矯正スクールDiscovering Soundsより「No~」の表現がどのような意味や傾向を持つのか、そして日常で使える「No」がつくフレーズを紹介していきます。英語学習者にとって、「No~」フレーズはシンプルでありながら表現力を豊かにしてくれる強力な武器です。会話の中で積極的に使いこなしてみましょう。

「No」がつくことでどういう意味になるのか?

まず、「No」という言葉自体は「~ない」「~しない」という否定の意味を持ちます。しかし、単純に否定を表すだけでなく、表現全体のトーンやニュアンスに影響を与えることがあります。

安心や問題なしを表す否定

例: No worries(心配いりません)
この場合、相手の謝罪や迷惑に対して「問題ないよ」と柔らかく返す表現です。「worry(心配)」を否定することで、安心感を与えています。

納得や驚きを表す

例: No wonder(なるほど、だからか)
「wonder(驚き・不思議)」を否定することで、「驚くのも無理はない」「納得」という意味になります。否定を使うことで強調や自然な驚きを表現できるのです。

一般的な否定・打ち消し

例: No way!(まさか!/ありえない!)
「way(方法・道)」を否定することで、「その可能性はない」と強い否定を伝えます。感情を強く表す表現としても便利です。

日常でよく使う「No~」表現

ここでは、日常会話でよく見かける「No~」表現をいくつか紹介します。短くても、ニュアンスを理解すると会話がぐっと自然になります。

1. No worries

最も有名な表現のひとつ。
意味:「心配しないで」「大丈夫」
使用例:
A: Sorry for being late!

B: No worries!
オーストラリアやイギリスでは特に頻繁に使われ、アメリカでもカジュアルに使えます。

2. No problem

意味: 「問題ない」「どういたしまして」
使用例:
A: Thanks for helping me.
B: No problem.
「No worries」とほぼ同じニュアンスですが、アメリカ英語ではこちらの方が多く使われます。

3. No way

意味: 「ありえない!」「まさか!」
使用例:
A: I won the lottery!
B: No way!
驚きや否定を強く伝える表現で、カジュアルな会話で非常に便利です。

4. No wonder

意味: 「なるほど」「だからか」
使用例:
No wonder she was tired, she stayed up all night studying.
夜通し勉強していたのだから疲れるのも無理はない、と納得の意味で使います。

5. No offense

意味: 「悪気はないけど」
使用例:
No offense, but I think this idea could be improved.
注意や批判を和らげるために前置きとして使います。

6. No kidding

意味: 「本当に?」「まさか!」
使用例:
I met the president yesterday.
No kidding!
驚きや共感を表す口語表現です。

7. No chance

意味: 「絶対に無理」「チャンスはない」
使用例:
Can I borrow your car tonight?
No chance.
断るときに強く簡潔に言うことができます。

「No~」表現の特徴や傾向

「No~」で始まる表現には、いくつか共通する傾向があります。
▼短くて覚えやすい
多くの表現は2〜3語程度で構成され、口語的で使いやすいものが多いです。
▼否定を使って柔らかくする場合がある
「No worries」「No problem」のように、否定を用いて相手への気遣いや安心感を表現するケースがあります。日本語の「気にしないで」「大丈夫」と似ています。
▼前置きや緩衝材としても機能
「No offense」「No doubt」など、会話のトーンを柔らかくしたり、意見を伝えやすくしたりする役割もあります。

まとめ:noから始まる英語表現「No worries・No wonder等」アナタはいくつ分かる?

英語の「No~」から始まる表現は、単なる否定ではなく、安心感や驚き、納得感などさまざまなニュアンスを伝える便利なフレーズです。日常会話でよく使われる代表例をおさらいすると次の通りです。

・No worries:心配しないで、大丈夫
・No problem:問題ない、どういたしまして
・No way:ありえない、まさか
・No wonder:なるほど、だからか
・No offense:悪気はないけど
・No kidding:本当に?まさか!
・No chance:絶対無理、チャンスはない

これらの表現を覚えるだけで、カジュアルな会話がぐっと自然になります。また、「No」がつくことで、単純な否定以上のニュアンスが生まれることもポイントです。使い方を理解して、自分の感情や考えを自然に表現できるように練習してみてください。


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