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英語の句動詞(phrasal verb)とは?

皆さん、こんにちは!Discovering Soundsです。

英語学習において、句動詞(phrasal verb)は避けて通れない重要な要素です。特に、ネイティブスピーカーが日常会話で頻繁に使用するため、理解しておくとコミュニケーションがスムーズになります。

句動詞とは、一つの動詞と前置詞や副詞が組み合わさり、新たな意味を持つ表現のことを指します。例えば、「look after」という句動詞は「世話をする」という意味になりますが、「look」と「after」それぞれの単語からはこの意味を推測することは難しいです。

本記事では、句動詞の基本的な構造や種類、そしてそれぞれの使い方について詳しく解説していきます。

句動詞(phrasal verb)とは何か?

句動詞の定義

句動詞(phrasal verb)とは、動詞と前置詞や副詞が結びついて、新しい意味を生み出す表現のことを指します。これらは、単なる単語の組み合わせ以上のものであり、独自の意味を持つ一つの動詞として機能します。

句動詞の種類

句動詞は主に以下の2つの種類に分類されます。

句動詞の種類1:前置詞句動詞(動詞+前置詞)

この形式では、動詞に前置詞が結びつきます。前置詞は通常、動詞の直後に続きます。

例:look after(世話をする)、depend on(依存する)

例文:Look after the cat.(その猫の世話をしてね)

句動詞の種類2:副詞句動詞(動詞+副詞)

この形式では、動詞に副詞が結びつきます。副詞は動詞の直後に続く場合もあれば、目的語を挟んで後ろに来る場合もあります。

例:pick up(拾う)、give up(諦める)

例文:I gave up.(諦めた。)

例文:After the game, I took my shirt off and changed into a fresh one.(試合の後、シャツを脱いで新しいものに着替えました。)

前置詞句動詞と副詞句動詞の見分け方

英語の句動詞(phrasal verbs)は、「動詞+前置詞」と「動詞+副詞」の2種類に大別されます。これらを正確に見分けることは、英語を自然に使いこなすために重要です。ここでは、前置詞句動詞と副詞句動詞の違いと、それぞれの見分け方について詳しく解説します。

前置詞句動詞とは?

前置詞句動詞(prepositional phrasal verbs)は、「動詞+前置詞」の組み合わせで成り立ちます。前置詞句動詞の前置詞の後ろには必ず名詞が来ます。

例:

look after(世話をする)

例文:She looks after her younger brother.(彼女は弟の世話をしている。)

depend on(依存する)

例文:We depend on our parents for support.(私たちは支援を親に依存している。)

副詞句動詞とは?

副詞句動詞(adverbial phrasal verbs)は、「動詞+副詞」の組み合わせで構成されます。副詞句動詞の場合、動詞と副詞の間に目的語を挟むことができるのが特徴です。

例:

take off(脱ぐ)

例文:I took my shirt off because it was too hot.(暑すぎたのでシャツを脱ぎました。)

pick up(拾う)

例文:She picked the book up.(彼女はその本を拾った。)

前置詞句動詞と副詞句動詞の見分け方のポイント

前置詞句動詞の場合:目的語が必要かどうかで判断する

  • 前置詞は必ず目的語(名詞や代名詞)が後ろに必要です。つまり、前置詞の後ろには必ず何かを「置く」対象があります。
  • 副詞目的語がなくても成立します。

副詞句動詞の場合:句動詞を分離できるかどうかで判断する

  • 副詞を伴う句動詞は、分離可能で、目的語があれば、句動詞の間に置くことができます。
  • 前置詞を伴う句動詞は、分離できません

句動詞の実際の使用例と練習

前置詞句動詞の例

look after(世話をする)

She looks after her younger brother.(彼女は弟の世話をしている。)

depend on(依存する)

We depend on our parents for support.(私たちは支援を親に依存している。)

rely on(頼る)

He relies on his friends for help.(彼は友人に助けを頼る。)

believe in(信じる)

She believes in fairies.(彼女は妖精を信じている。)

think about(考える)

I need to think about your proposal.(あなたの提案について考える必要がある。)

agree with(同意する)

I completely agree with your opinion.(私はあなたの意見に完全に同意します。)

belong to(属する)

This book belongs to me.(この本は私のものです。)

focus on(集中する)

We need to focus on the main issue.(主要な問題に集中する必要がある。)

laugh at(笑う)

They laughed at his jokes.(彼らは彼のジョークに笑った。)

deal with(対処する)

We have to deal with this problem immediately.(この問題にすぐに対処しなければならない。)

副詞句動詞の例

take off(脱ぐ)

I took off my shoes. / I took my shoes off.(靴を脱ぎました。)

pick up(拾う)

She picked up the book. / She picked the book up.(彼女はその本を拾った。)

put away(片付ける)

Please put away your toys. / Please put your toys away.(おもちゃを片付けてください。)

throw away(捨てる)

He threw away the old magazines. / He threw the old magazines away.(彼は古い雑誌を捨てた。)

turn off(消す)

Can you turn off the lights? / Can you turn the lights off?(電気を消してくれますか?)

put on(着る)

She put on her jacket. / She put her jacket on.(彼女はジャケットを着た。)

take out(取り出す)

He took out his wallet. / He took his wallet out.(彼は財布を取り出した。)

give up(諦める)

She gave up smoking. / She gave smoking up.(彼女はタバコをやめた。)

bring back(持ち帰る)

Can you bring back the books? / Can you bring the books back?(本を持ち帰ってくれますか?)

call off(中止する)

They called off the meeting. / They called the meeting off.(彼らは会議を中止た。)

句動詞(phrasal verb)の後ろに続く語が副詞前置詞かを判断することは、英語学習者にとって難しい場合があります。しかし、いくつかの方法やルールを使って、違いを見分けることができます

まとめ:句動詞の正しい使い分け方と見分け方

前置詞句動詞と副詞句動詞を見分けるためには、前置詞は必ず目的語(名詞や代名詞)が後ろに必要で、副詞句動詞は副詞を伴う句動詞は、分離可能で、目的語があれば、句動詞の間に置くことができます。これらのポイントを押さえることで、英語の句動詞を正しく使いこなせるようになりますね。

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