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日本語の直訳が問題となる英語の会話例10選
こんにちは。Discovering Soundsです。
日本語と英語は言語構造が大きく異なるため、日本語のフレーズをそのまま英語に直訳すると、ネイティブスピーカーには不自然に聞こえることがあります。日常会話やビジネスの場面でも、日本語特有の表現を直訳した結果、相手に意図が正確に伝わらないケースが多く見られます。
例えば、「がんばりましょう」を「Let’s do our best.」と訳しても、状況に応じた自然な英語表現にはなりません。また、「お世話になっております」を直訳すると意味が曖昧になるため、適切な言い回しを使う必要があります。こうした言語の違いを理解することで、より効果的な英語コミュニケーションを取ることができます。
本記事では、日本語を直訳して不自然になりがちな英語表現の例を取り上げ、それぞれの場面にふさわしい自然な表現を紹介します。自然な英語表現を学ぶことで、ネイティブスピーカーにとってもわかりやすく、スムーズなコミュニケーションができるようになるでしょう。
目次
例1:「がんばりましょう」
「がんばりましょう」の間違った表現:
“Let’s do our best.”
「がんばりましょう」の自然な表現:
“Let’s try our best.” または “Let’s give it our best shot.”
解説:
日本語の「がんばりましょう」を直訳すると「Let’s do our best」になりますが、これはネイティブにとって少し不自然です。より適切なフレーズとして「Let’s try our best」や「Let’s give it our best shot」が使われます。これらは挑戦的で前向きなニュアンスを含みます。
例2:ビジネス挨拶「お世話になっております」
「お世話になっております」の間違った表現:
“Thank you for taking care of me.”
「お世話になっております」の自然な表現:
“Thank you for your continued support.” または “I appreciate your assistance.”
解説:
ビジネスメールなどで頻繁に使われる「お世話になっております」は、そのまま英語にすると不自然です。英語では、相手の支援に感謝する表現が自然です。文脈に応じて、相手との関係に合ったフレーズを選ぶと良いでしょう。
例3:「仕方がない」
「仕方がない」の間違った表現:
“It can’t be helped.”
「仕方がない」自然な表現:
“There’s nothing we can do.” または “It is what it is.”
解説:
「It can’t be helped」は英語圏でも理解されますが、やや堅苦しく感じられることがあります。会話では、より自然な「It is what it is」や「There’s nothing we can do」がよく使われます。
例4:「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」の間違った表現:
“Please take care of me.”
「よろしくお願いします」の自然な表現:
“I look forward to working with you.” または “Thank you in advance.”
解説:
日本語の「よろしくお願いします」は、多くの場面で使える便利な表現ですが、英語にそのまま訳すと意味が伝わりません。特にビジネスでは、「I look forward to working with you」といったフレーズが適しています。
例5:「私は学生です」
「私は学生です」の間違った表現:
“I am a student.”
「私は学生です」の自然な表現:
“I’m studying at university.” または “I’m in school.”
解説:
「I am a student」は文法的に正しいですが、会話では「I’m studying at university」や「I’m in school」のように具体的な状況を表す方が自然です。
例6:「とても忙しいです」
「とても忙しいです」の間違った表現:
“I am very busy.”
「とても忙しいです」の自然な表現:
“I’m swamped.” または “I’ve got a lot on my plate.”
解説:
「I am very busy」も正しいですが、会話では「I’m swamped」や「I’ve got a lot on my plate」と言う方が自然です。これらは忙しさを強調する口語的な表現です。
例7:「家に帰ります」
「家に帰ります」の間違った表現:
“I will return home.”
「家に帰ります」の自然な表現:
“I’m going home.”
解説:
「return home」はフォーマルすぎるため、日常会話では「I’m going home」の方が自然です。家に帰ると言いたいときにはシンプルな表現を使いましょう。
例8:「英語が下手です」
「英語が下手です」の間違った表現:
“My English is poor.”
「英語が下手です」の自然な表現:
“I’m still learning English.” または “My English isn’t perfect.”
解説:
自己評価が厳しい表現は、相手にネガティブな印象を与えかねません。「I’m still learning English」など、前向きで努力を示す表現が好まれます。
例9:「今日は会社を休みます」
「今日は会社を休みます」の間違った表現:
“I will rest from work today.”
「今日は会社を休みます」の自然な表現:
“I’m taking the day off today.” または “I’m off work today.”
解説:
「rest」は休憩を意味するため、文脈によっては誤解を招きます。仕事を休む場合には「I’m taking the day off」が適切です。
例10:「お金がない」
「お金がない」の間違った表現:
“I have no money.”
「お金がない」の自然な表現:
“I’m broke.” または “I’m low on cash.”
解説:
「I have no money」はやや強すぎる表現になるため、カジュアルな「I’m broke」や「I’m low on cash」が一般的です。
まとめ:直訳では伝わらない!自然な英語表現を学んでスムーズな会話を
日本語の発想をそのまま英語に当てはめるのではなく、英語らしい言い回しを覚えることで、よりスムーズなコミュニケーションが可能になります。直訳では不十分な場合も、日常で使われる自然な表現を学ぶことで、相手に違和感を与えず、会話が円滑に進むようになります。
言語にはそれぞれ独自の表現方法やニュアンスがあり、直訳ではうまく伝わらないこともあります。日本語をそのまま英語に置き換えるのではなく、状況に合った自然なフレーズを学び、正確な意図を伝えられるようにすることが大切です。この記事で紹介した例を参考に、日常の英会話やビジネスシーンでのコミュニケーションをより効果的にしましょう。
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