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「apple」の発音は「アポー」?発音記号と発音のコツについて

英単語「apple」は日本語で「リンゴ」を意味し、英語の初歩の初歩の言葉でもあります。しかし、その発音となると、意外にも正しく理解されていないことが多いのをご存じでしょうか?カタカナでは「アップル」や「アポー」と表記されることがありますが、英語の実際の発音はどうなのでしょうか?

今回は英語発音矯正スクールのDiscovering Soundsより、発音記号/ˈæpl/の意味を丁寧に解説しながら、ネイティブのように「apple」を自然に発音するためのコツと練習法をご紹介します。

appleの発音記号/ˈæpl/の構成要素を知ろう

/ˈæpl/という発音記号は3つの部分から成り立っています。

1. ˈ (ストレスマーク)
2. æ (母音)
3. pl (子音の組み合わせ)

まず「ˈ」はアクセントを示し、次の音節が強く発音されることを意味します。「apple」は1語でありながら最初の[æ]に強いアクセントが置かれます。次に[æ]は日本語の「あ」と「え」の間のような英語特有の短い母音です。最後の[pl]は子音の組み合わせで、[p]は唇を閉じて一瞬息を止めてからはじける破裂音、[l]は舌を上あごに軽く当てる側面音です。

「apple」の正しい発音は「アップル」や「アポー」じゃない?

日本語で「apple」を「アップル」「アポー」と表記することがありますが、これは実は英語の発音とは違い、「アポー」のように「ポー」の部分が伸びているイメージは、英語のappleの発音とは異なります。また、「アップル」のルのようにしっかり聞こえるようなものではありません。

「アポー」と聞こえるのは日本語の音韻体系に引きずられているためですが、英語の短母音と子音のつながりを意識すると、よりネイティブに近い発音ができます。

[æ]の発音のコツ

「apple」の最初の母音[æ]は、日本語の「あ」と「え」の中間のような音と言われますが、口の形は「あ」のように縦に、そして「え」のように横にも広げて発音します。舌の奥の方を高く持ち上げて、声をつぶすように「あ゛~」もしくは「え゛~」と言うイメージで口の中で音を明るく響かせるということです。

[pl]の発音ポイント

単語の最後の[pl]は2つの子音が連続します。[p]は唇をしっかり閉じて破裂音を出す。続いて[l]は舌先を上の前歯の付け根あたりに当てて、空気を側面から抜く音。「apple」の最後の[l]はしっかりと舌を当てる必要があります。

Appleのppは二重子音字となりますが、同じ子音が2つ続く2つの子音は別々に発音するのではなく、1つの子音として発音します。(綴りがppでも、音は1つのpとして発音される)

日本人が「apple」を上手に発音するための練習法

発音をマスターするためには練習が必要です。以下のポイントを意識しながら練習してみましょう。

「apple」の練習方法1. [æ]の音を練習する

鏡の前で口を大きく開け、[æ]の音を出す練習をします。

例)
「cat」
「bat」
「apple」
この音に慣れることで「apple」の最初の母音が自然に出せるようになります。

「apple」の練習方法2.  [pl]の連結音を意識する

[p]と[l]を別々に発音せず、素早くつなげて発音しましょう。

例)
「apple」
「people」
「simple」
これらの単語で[p]と[l]のつながりを確認します。

「apple」の練習方法3. 二重子音字を練習する

二重子音字の単語は実は非常に多くあります。

例)
「happy」
「puppy」
「zipper」
「pepper」
「better」
「bitter」
「latter」
「hill」
「silly」
「fully」
ネイティブの発音を真似しながら、音のつながりや強弱を意識して練習することで、英語の自然なリズムやイントネーションが身についていきます。録音して自分の発音を確認すると、上達が早くなります。

「apple」の練習方法4. ネイティブの発音を聴く

英語のネイティブスピーカーが発音している音声を何度も聴きましょう。YouTubeや発音辞典、英語学習アプリなどで「apple」の発音をチェックし、自分の発音と比べてみてください。

まとめ:発音記号ˈæplを理解して「apple」を自然に発音しよう

いかがでしたか?「apple」の発音は日本語の「アポー」とは異なり、発音記号/ˈæpl/の意味を理解しながら練習することで、よりネイティブに近い自然な発音が可能になります。

ポイントは、最初の母音[æ]を下の奥の方を持ち上げて発音することや、アクセントは最初の音節にあることであり、これらを意識して練習すると、発音がグッと良くなります。ぜひ鏡や録音を使いながら、自分の発音を確認しつつ繰り返し挑戦してくださいね。


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