皆さん、こんにちは!Discovering Soundsです。
英語の学習において、前置詞の使い方は多くの学習者がつまずくポイントの一つです。日本語には英語と同じ意味で対応する前置詞がないため、自然な使い方をマスターするのは難しいと感じることが多いです。また、似たような前置詞でも使い方が異なるため、適切な前置詞を選ぶのに迷ってしまうこともよくあります。
本記事では、英語の前置詞の間違った使い方と正しい使い方を10個の具体的な例を通して解説します。これらのポイントを押さえれば、前置詞の使い方がより明確になり、英語のコミュニケーションがスムーズになるでしょう!
① Interested for ではなく Interested in
誤用例:intrested for
I’m interested for history.(私は歴史に興味があります。)
正しい表現:intrested in
I’m interested in history.(私は歴史に興味があります。)
解説:
「interested」という単語を使うとき、正しい前置詞は 「in」 です。英語では、「興味を持つ対象」を表す場合、通常 「in」 を用います。「I’m interested in ~」という形で、「~に興味がある」という意味を自然に伝えることができます。
なぜ「in」が正しいのか?
「in」は「~の中に」という意味を持つ前置詞ですが、「interested」と一緒に使われるときには「関心の範囲」や「対象」を示します。つまり、「私はこの分野(興味の中)に心が向いている」というニュアンスを表します。一方で「for」は「目的」や「理由」を示す際に使われるため、「興味を持つ対象」を指す場合には不適切です。
「interested in」のフレーズ
「interested in」は、汎用性の高いフレーズです。以下にその具体例をいくつか挙げます。
興味の対象が趣味の場合:
I’m interested in photography and painting.(私は写真撮影と絵画に興味があります。)
学問や仕事の分野:
She is interested in environmental science.(彼女は環境科学に興味があります。)
具体的な活動:
They are interested in volunteering for local communities.(彼らは地域社会のためのボランティア活動に興味があります。)
② Married with ではなく Married to
誤用例:
She is married with him.(彼女は彼と結婚しています。)
正しい表現:
She is married to him.(彼女は彼と結婚しています。)
解説:
「married」という単語を使うとき、正しい前置詞は 「to」 です。「to」は「~と結びついている」という意味を持ち、結婚相手との関係を自然に表現します。
「married to」の例文
She is married to a doctor.(彼女は医者と結婚しています。)
He is married to his high school sweetheart.(彼は高校時代の恋人と結婚しています。)
③ Apologize on ではなく Apologize for
誤用例:
He apologized on the mistake.(彼はそのミスについて謝罪しました。)
正しい表現:
He apologized for the mistake.(彼はそのミスについて謝罪しました。)
解説:
「apologize」は、「何について謝るか」を表す場合、必ず 「for」 と組み合わせて使います。「for」は「理由や対象」を示す前置詞として機能します。
「apologize for」の例文
He apologized for being late.(彼は遅れたことを謝罪しました。)
She apologized for her rude behavior.(彼女は無礼な態度を謝罪しました。)
④ Good in ではなく Good at
誤用例:
She is good in math.(彼女は数学が得意です。)
正しい表現:
She is good at math.(彼女は数学が得意です。)
解説:
「good」という単語を使う場合、「特定の分野やスキル」に対する得意さを表す際には 正しい前置詞は 「at」 です。「in」を使うと、文法的に誤りとなり、意味が曖昧になります。「at」は特定の活動や学問分野における能力を強調する役割を果たします。
「good atの例文
He is good at playing the guitar.(彼はギターを弾くのが得意です。)
They are good at solving puzzles.(彼らはパズルを解くのが得意です。)
⑤ Afraid from ではなく Afraid of
誤用例:
I’m afraid from heights.(私は高所が怖いです。)
正しい表現:
I’m afraid of heights.(私は高所が怖いです。)
解説:
「afraid」は、恐怖の対象を示す場合、正しい前置詞は 「of」 です。「afraid of ~」の形で「~を怖がる」という意味になります。「from」を使うと、正確な意味が伝わらなくなります。「of」は、恐怖や感情の対象を指し示す役割を果たします。
「afraid of」の例文
She is afraid of spiders.(彼女はクモが怖いです。)
He is afraid of the dark.(彼は暗闇が怖いです。)
⑥ Depend in ではなく Depend on
誤用例:
He depends in his parents.(彼は親に頼っています。)
正しい表現:
He depends on his parents.(彼は親に頼っています。)
解説:
「depend(頼る)」は、「誰に頼るか」や「何に依存するか」を示す場合、正しい前置詞は 「on」 です。「depend on ~」の形で「~に頼る」「~に依存する」という意味を表します。「in」を使うと文法的に誤りとなります。
「depend on」の例文
They depend on their savings for retirement.(彼らは老後のために貯蓄に頼っています。)
She depends on her friends for support.(彼女は友人に支えを頼っています。)
⑦ Arrive to ではなく Arrive at
誤用例:
They arrived to the station.(彼らは駅に到着しました。)
正しい表現:
They arrived at the station.(彼らは駅に到着しました。)
解説:
「arrive」という動詞を使うとき、特定の場所に到着する場合には 「at」 を使います。「to」を使うと文法的に誤りになります。「arrive at ~」は「~に着く」という意味を自然に伝えます。一方で「in」は都市や国のような広い場所に到着する場合に使用されます。例えば、「arrive at the airport」や「arrive in Tokyo」といった使い方が適切です。
「arrive at」の例文
They arrived at the airport on time.(彼らは時間通りに空港に到着しました。)
We arrived at the station early.(私たちは駅に早く到着しました。)
「arrive in」の例文
He arrived in New York last night.(彼は昨夜ニューヨークに到着しました。)
⑧ Responsible of ではなく Responsible for
誤用例:
He is responsible of the project.(彼はそのプロジェクトに責任があります。)
正しい表現:
He is responsible for the project.(彼はそのプロジェクトに責任があります。)
解説:
「responsible(責任がある)」は、「責任の対象」を表す場合に 「for」 と組み合わせて使うのが正しい形です。「responsible for ~」で「~に対して責任がある」という意味を自然に伝えることができます。
なぜ「for」が正しいのか?
「for」は、「責任を負う対象」を明確に示す前置詞です。英語では、「責任」の具体的な範囲や内容を表現する際に「for」を使うのが一般的なルールです。一方で「of」は所有や起源を示すため、適切ではありません。
「responsible for」の例文
She is responsible for managing the team.(彼女はチームの管理に責任があります。)
They are responsible for ensuring the project’s success.(彼らはプロジェクトの成功を確実にする責任があります。)
⑨ Explain with ではなく Explain to
誤用例:
Can you explain this with me?(これを私に説明してくれますか?)
正しい表現:
Can you explain this to me?(これを私に説明してくれますか?)
解説:
「explain(説明する)」を使う場合、正しい前置詞は 「to」 です。「explain to ~」の形で、「~に説明する」という意味を自然に表現できます。一方、「with」を使うと、「一緒に説明する」という別の意味になり、文脈によっては不自然に感じられる場合があります。
なぜ「to」が正しいのか?
「to」は、「情報や行為の受け手」を示す前置詞です。「explain to ~」は、「誰に向かって説明するのか」を明確にする役割を果たします。一方、「with」は「一緒に何かを行う」というニュアンスを持つため、説明の場面では適切ではありません。
「explain to」の例文
Can you explain the procedure to me?(その手順を私に説明してくれますか?)
She explained the rules to her students.(彼女は生徒たちにルールを説明しました。)
⑩ Look to ではなく Look at
誤用例:
He is looking to the picture.(彼はその絵を見ています。)
正しい表現:
He is looking at the picture.(彼はその絵を見ています。)
解説:
「look」という動詞を使う場合、対象を「見る」という意味を正しく伝えるには、「at」 を使う必要があります。「look at ~」は、「~を見る」という動作を示す定型表現です。一方で「to」は、物理的な視線の移動や「方向性」を示すニュアンスを持つため、誤解を招く表現になりかねません。
「look at」の例文
She is looking at the stars.(彼女は星を見ています。)
Look at the board and write down what you see.(黒板を見て、見えるものを書きなさい。)
まとめ:前置詞の使い方を正しく理解しよう!
前置詞は、英語の文法において重要な要素でありながら、多くの学習者が間違いやすい部分です。日本語と英語では、前置詞に対する感覚が異なるため、以下のポイントを意識して正しく使い分けましょう。
- Interested in で「~に興味がある」
- Married to で「~と結婚している」
- Apologize for で「~について謝罪する」
- Good at で「~が得意である」
- Afraid of で「~が怖い」
- Depend on で「~に頼る」
- Arrive at/in で「~に到着する」
- Responsible for で「~に対して責任がある」
- Explain to で「~に説明する」
- Look at で「~を見る」
これらの表現を覚え、日常会話やライティングで意識的に使うことで、前置詞の誤用を減らすことができます。自然な英語を身につけるために、前置詞とよく使われる動詞のペアを覚えることをおすすめします。これからの学習で前置詞の誤りを克服し、より自信を持って英語を使いましょう!
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