英語お役立ち情報English Pronunciation Column

単語によって発音が違う!三単現・複数形の”s”の5種類の読み方と見分け方

「三単現の”s”」と言えば、中学校の英語の授業を思い出す方は多いのではないでしょうか。そして、「複数形の”s”」もまた日頃から使用しているためとても身近に感じられるのではないかと思います。実は、これらの”s”は単語の語尾の発音によって読み方が変わるという特徴があります。

そこで今回は、英語発音矯正スクールDiscovering Soundsより「三単現の”s”」と「複数形の”s”」をテーマに詳しくお届けしていきます。どのような場合にどう発音するのか、この記事を読んで理解を深めてみてくださいね!

英語発音を世界基準にまで到達させるDiscovering Soundsとは?

Discovering Soundsは、日本人特有の英語発音のクセを徹底的に分析し、開発した「ネイティブ筋エクササイズ」で、あなたの発音を根本から変える英語発音矯正スクールです。独自のカリキュラムで、ネイティブのような自然な発音を身に付けることができます。

様々な年齢層の生徒様のビフォーアフター動画で、その劇的な発音変化を、ご自身の耳でお確かめください。従来の発音学習法では効果が得られなかった方も、発音も変えられるという自信につながるはずです。

Discovering Soundsでは、アメリカ英語プログラムイギリス英語プログラムなど、あなたの目標に合わせた発音矯正プログラムを幅広くご用意しています。

初めての方も安心できる体験レッスンも受付中!日本語と英語の発音の違いを熟知した日本人講師が一人一人に合わせた丁寧な指導を行い、あなたの発音学習をサポートします。詳しくは講師紹介ページで各講師のプロフィールをご覧ください。詳細な受講料もコチラからご覧いただき、まずはお気軽にお試しください。正しい発音は自信を育み、あなたの未来をより豊かにします!

三単現・複数形の”s”とは

まずここでは、三単現と複数形についてあらためて説明しておきましょう。

  • 三単現の”s”・・三人称・単数・現在形の略である「三単現」、つまり主語が”he” “she” “it”などで、かつ現在形の文章で動詞の最後に”s”がつくルールのこと
  • 複数形の”s”・・複数個のものを表すときに名詞の最後に”s”がつくルールのこと

日頃から頻繁に使用している二つのルールですので、ここまでは問題ありませんね!

三単現・複数形のスペルの変化

次に、スペルについて解説します。

三単現の”s”と複数形の”s”が語尾につく際には、もちろん”s”が追加されることによってスペルが変化します。このときのスペルの変化には、3つの種類があるので、それぞれについて紹介しておきましょう。

1. 原型に”s”を付ける

最もスタンダードなパターンです。動詞もしくは名詞の原型に単純に”s”を追加します。


・want → wants
・choose → chooses
・hope → hopes

2. “子音+y”で終わる単語は”y”を”i”に変えて”es”をつける

次は、動詞もしくは名詞の語尾が変化するパターンです。原型のスペルが”子音+y”で終わっている単語は、最後の”y”を”i”に変えて”es”をつけるルールがあります。


・try → tries (rが子音なので、yをiに変える)
・reply → replies(lが子音なので、yをiに変える)
・copy → copies(pが子音なので、yをiに変える)

注意:ちなみに、上記はあくまでも”子音+y”の場合のみ。”母音+y”で終わる単語の場合は”s”だけをつけます。


・play → plays
・enjoy → enjoys

3. スペルがo、s、sh、ch、x、zで終わる単語は”es”をつける

3つ目のルールは、名詞もしくは動詞のスペルの最後がo、s、sh、ch、x、zで終わっている場合。この場合、三単現や複数形にするには”es”をつける必要があります。


・go → goes
・kiss → kisses
・dish → dishes
・teach → teaches
・box → boxes
・quize → quizes(動詞)、quizzez(名詞)

三単現・複数形の”s”の発音5種

さてここからは本題の発音について。冒頭でお伝えした通り、三単現と複数形の”s”には、5種のことなる発音があります。それぞれの発音と、どのような場合にその発音になるのかを理解しておきましょう。

① /s/の発音になる場合

三単現もしくは複数形の”s”の発音が/s/になる場合、その音は濁らない音であることが特徴です。このケースに該当するのは、発音が無声子音 /p/k/f/で終わる単語に三単現・複数形の”s”をつけるとき。

単語例(発音が無声子音 /p/k/f/ で終わる単語)

・drop /ˈdrɑːp/ → drops /ˈdrɑːps/
・ask /ˈæsk/ → asks /ˈæsks/
・laugh /ˈlæf/ → laughs /ˈlæfs/

② /z/の発音になる場合

三単現もしくは複数形の”s”の発音が/z/になる場合、その音は濁った音になるのが特徴です。このケースに該当するのは、発音が有声子音/b/v/g/l/m/n/r/ŋ/ð/、もしくは母音で終わる単語に三単現・複数形の”s”をつけるとき。

単語例(発音が有声子音 /b/v/g/l/m/n/r/ŋ/ð/ で終わる単語)

・job /ˈʤɑːb/ → jobs /ˈʤɑːbz/
・hug /ˈhʌg/ → hugs /ˈhʌgz/
・travel /ˈtrævəl/ → travels /ˈtrævəlz/
・aim /ˈeɪm/ → aims /ˈeɪmz/
・rain /ˈreɪn/ → rains /ˈreɪnz/
・order /ˈɔːrdər/ → orders /ˈɔːrdərz/
・thing /θɪŋ/ → things /θɪŋz/
・breathe /bri:ð/ → breathes /bri:ðz/

単語例(発音が母音で終わる単語)

・delay /dɪˈleɪ/ → delays /dɪˈleɪz/
・snow /snoʊ/ → snows /snoʊz/

③ /əz/の発音になる場合

三単現もしくは複数形の”s”の発音が/əz/になる場合もありますね。このケースに該当するのは、発音が子音 /s/z/ʃ/tʃ/dʒ/ʒ/ で終わる単語に三単現・複数形の”s”をつけるとき。

単語例(子音 /s/z/ʃ/tʃ/dʒ/ʒ/ で終わる単語)

・kiss /ˈkɪs/ → kisses /ˈkɪsəz/
・use /ˈjuːz/ → uses /ˈjuːzəz/
・finish /ˈfɪnɪʃ/ → finishes /ˈfɪnɪʃəz/
・judge /dʒʌdʒ/ → judges /dʒʌdʒəz/
・garage /ɡəˈrɑːʒ/ → garages /ɡəˈrɑːʒəz/

④ /ts/の発音になる場合

三単現もしくは複数形の”s”の発音が/ts/になる場合もあります。詰まったような発音で、音は「ツ」のように聞こえるのが特徴。/t/と/s/を別々に発音するのではなく、まとめて「ツッ」と発音する理解で大丈夫です。

このケースに該当するのは、発音が/t/で終わる単語に三単現・複数形の”s”をつけるとき。

単語例(発音が/t/で終わる単語)

・visit /ˈvɪzət/ → visits /ˈvɪzəts/
・start /stɑːrt/ → starts /stɑːrts/
・hate /ˈheɪt/ → hates /ˈheɪts/

⑤ /dz/の発音になる場合

三単現もしくは複数形の”s”の発音が/dz/になる場合もあります。音は/d/と/s/を別々に発音するのではなく、こちらもまとめて発音します。カタカナの「ヅ」に近い音になりますね。「ズ」ではなく「ヅ」を意識して発音すると良いです。

このケースに該当するのは、発音が/d/で終わる単語に三単現・複数形の”s”をつけるとき。

単語例(発音が/d/で終わる単語)

・need /ˈniːd/ → needs /ˈniːdz/
・attend /əˈtend/ → attends /əˈtendz/
・demand /dɪˈmænd/ → demands /dɪˈmændz/

まとめ:単語によって発音が違う!三単現・複数形の”s”の5種類の読み方と見分け方

今回は、英語ならではのルール、英語の三単現・複数形の”s”について細かく解説しました。同じ三単現・複数形の”s”でも原型の単語によって発音自体が変わることがわかりましたね!

今回の記事で学んだ内容を以下にまとめておきましょう。

三単現・複数形の”s”の発音5種
① /p/k/f/ で終わる単語→/s/
② /b/v/g/l/m/n/r/ŋ/ð/ もしくは母音で終わる単語→/z/
③ /s/z/ʃ/tʃ/dʒ/ʒ/ で終わる単語→/əz/
④/t/で終わる単語→/ts/
⑤/d/で終わる単語→/dz/

Discovering Soundsでは、日本人講師による英語の発音矯正プログラムを提供しています。わからないところや、気になる疑問点を都度講師に質問しながら学べる安心感は、日本人講師ならでは!

レッスン内容が気になる、講師についてもっと知りたい!という方は、ぜひDiscovering Soundsの体験レッスンを受けてみてください。きっとこれまでにない、新たな英語発音矯正方法に出会えるはず!みなさまのお越しをお待ちしています!


関連記事はこちら

英語のスピーキング力を鍛える3つのポイント!通じる英語を話そう

母音/ɛ/になる6つのスペルを理解しよう!

英語の母音「エ」:/e/と/ɛ/の違いって何?

最新SNS系英単語ーcorecore/deinfluencing/quiet luxury

シャドーイングで発音力アップ?効果のある練習方法とは

お気軽にお申し込みください!

60分体験レッスンのお申し込み