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過去形・過去分詞形”-ed”を徹底解説!3種類の読み方と見分け方
英語には現在形・過去形・未来形など、時制によって動詞が変化するルールがあるのは、みなさんもよくご存じのことと思います。
今回のテーマは「過去形」と「過去分詞形」の”-ed” の発音についてです。
実は、同じ過去形・過去分詞形の “-ed” でも、元々の単語によって読み方が3種類あるのです。
そこで今回は、英語発音矯正スクールDiscovering Soundsより、どのようなときにどう発音すべきなのかが分かるよう、英語の過去形・過去分詞形の発音ルールについて詳しく解説していきます。過去形と過去分詞形の違いや、それぞれの発音ルールをしっかりと理解して、英語の発音力を一段と高めましょう!
目次
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過去形とは?
過去形とは、動詞が過去の出来事や状態を表す形です。英語の過去形は、動詞に”-ed”を付けることで作られることが多いですが、発音には注意が必要です。例えば、”walk” の過去形は “walked” ですが、この”-ed”の発音は、”t” の音になります。英語の過去形には、規則動詞と不規則動詞があり、規則動詞の場合は一般的に”-ed”を付けて過去形を作ります。不規則動詞の場合は、単語ごとに異なる形になります。
過去形の発音は、単語の最後の音によって変わります。基本的には、以下の3つのパターンに分かれます。
- /t/の音:動詞が無声音で終わる場合(例:”walked”)
- /d/の音:動詞が有声音で終わる場合(例:”played”)
- /əd/の音:動詞が/t/または/d/の音で終わる場合(例:”needed”)
このように、過去形の発音ルールを理解することで、正しい英語の発音ができるようになります。
過去分詞形とは?
過去分詞形とは、動詞が完了形、受動態、または形容詞として使われるときの形です。英語の過去分詞形も、過去形と同様に動詞に “-ed” を付けることで作られることが多いですが、発音は過去形と同じルールに従います。過去分詞形は、完了形(例:”have walked”)、受動態(例:”was walked”)、および形容詞(例:”a walked dog”)として使われます。
過去分詞形の発音も、過去形と同じく、単語の最後の音によって変わります。以下の3つのパターンがあります。
- /t/の音:動詞が無声音で終わる場合(例:”talked”)
- /d/の音:動詞が有声音で終わる場合(例:”loved”)
- /əd/の音:動詞が/t/または/d/の音で終わる場合(例:”started”)
過去分詞形の発音ルールを理解することは、英語の文法や表現力を向上させるために非常に重要です。過去分詞形の正しい発音をマスターすることで、より自然な英語を話すことができるようになります。
過去形・過去分詞形の基本
英語では、規則動詞を過去形もしくは過去分詞形にするときに、語尾に “d” もしくは “ed” をつけます。このとき、”d” がつくか “ed” がつくかは、元の動詞のスペルによって決まります。具体的には、動詞の最後の文字が “e” で終わる場合は “d” をつけ、それ以外の場合は “ed” をつけます。例えば、”love” の過去形と過去分詞形は “loved” となり、”talk” の過去形と過去分詞形は “talked” となります。
補足1:規則動詞とは?
規則動詞とは、動詞の語形が時制や人称により一定の規則に沿って変化する動詞のことを指します。規則動詞の過去形や過去分詞形は、一貫して同じルールに従って変化するため、学習しやすい特徴があります。
規則動詞の例
- ask
- 現在形:ask
- 過去形:asked
- 過去分詞形:asked
- clean
- 現在形:clean
- 過去形:cleaned
- 過去分詞形:cleaned
- jump
- 現在形:jump
- 過去形:jumped
- 過去分詞形:jumped
- play
- 現在形:play
- 過去形:played
- 過去分詞形:played
- work
- 現在形:work
- 過去形:worked
- 過去分詞形:worked
これらの例は、規則動詞の変化パターンを理解するのに役立ちます。規則動詞は基本的に原形に “d” もしくは “ed” を付けるだけで過去形や過去分詞形を作るため、覚えやすいのが特徴です。
補足2:不規則動詞とは?
一方で、不規則に変化する動詞のことを「不規則動詞」と呼びます。不規則動詞の過去形や過去分詞形は、特定のパターンに従わず、それぞれ個別に覚える必要があります。
不規則動詞の例
- go
- 現在形:go
- 過去形:went
- 過去分詞形:gone
- see
- 現在形:see
- 過去形:saw
- 過去分詞形:seen
- take
- 現在形:take
- 過去形:took
- 過去分詞形:taken
- come
- 現在形:come
- 過去形:came
- 過去分詞形:come
- eat
- 現在形:eat
- 過去形:ate
- 過去分詞形:eaten
これらの例は、不規則動詞の変化パターンの多様性を示しています。不規則動詞は、各動詞ごとに異なる過去形と過去分詞形を持つため、それぞれを個別に暗記する必要があります。
過去形・過去分詞形のスペルの変化
それでは、過去形・過去分詞形の動詞のスペルに注目してみましょう。スペルの変化のパターンは全部で3種類。それぞれについて解説します。
1. 原形に”d”もしくは”ed”を付ける
基本パターンがこちら。規則動詞を過去形・過去分詞形にする際には、動詞の原形に”ed”をつけます。この時の注意点はたった一つ。動詞のスペルが”e”で終わる場合には”ed”でなく”d”のみがつきます。
単語例(スペルが”e”で終わらない一般動詞)
- ask → asked
- want → wanted
- talk → talked
- play → played
- help → helped
- wash → washed
- walk → walked
- jump → jumped
- look → looked
- need → needed
単語例(スペルが”e”で終わる単語)
- save → saved
- hope → hoped
- live → lived
- love → loved
- close → closed
- move → moved
- change → changed
- dance → danced
- agree → agreed
- believe → believed
このように、規則動詞の過去形・過去分詞形を作る際のスペルの変化は比較的単純ですが、動詞のスペルによって “d” を付ける場合と “ed” を付ける場合があるので注意が必要です。次に、他のスペルの変化パターンについても見ていきましょう。
2. スペルが”子音+y”で終わる単語は”y”を”i”に変えて”ed”をつける
二つ目のパターンがこちらです。規則動詞のスペルの最後に注目。最後が”子音+y”で終わる単語であれば、”y”を”i”に変えて”ed”をつけるルールがあります。
単語例(スペルが”子音+y”で終わる単語)
- try → tried (rが子音なので、yをiに変える)
- reply → replied(lが子音なので、yをiに変える)
- copy → copied(pが子音なので、yをiに変える)
- study → studied(dが子音なので、yをiに変える)
- marry → married(rが子音なので、yをiに変える)
- carry → carried(rが子音なので、yをiに変える)
- apply → applied(lが子音なので、yをiに変える)
- deny → denied(nが子音なので、yをiに変える)
- worry → worried(rが子音なので、yをiに変える)
- qualify → qualified(fが子音なので、yをiに変える)
注意点として、スペルが”母音+y”で終わる単語の場合は1つ目のパターンと同様に”ed”のみをつけることも覚えておきましょう。
単語例(スペルが”母音+y”で終わる単語)
- play → played
- enjoy → enjoyed
3. スペルが”子音+母音1つ+子音1つ”で終わる単語で最終音節にアクセントがある単語は語尾の子音を重ねて”ed”をつける
最後はすこしイレギュラーなパターン。スペルが”子音+母音1つ+子音1つ”で終わる単語の場合には、”ed”だけでなく、動詞の原型の最後にある子音を重ねる必要があります。
単語例(スペルが”子音+母音1つ+子音1つ”で終わり、最終音節にアクセントがある単語)
- play → played
- enjoy → enjoyed
- stay → stayed
- convey → conveyed
- obey → obeyed
- employ → employed
- decay → decayed
- display → displayed
- survey → surveyed
- relay → relayed
このように、”子音+y” で終わる単語の過去形・過去分詞形は、”y”を”i”に変えてから “ed” をつけるというルールがあります。一方、”母音+y” で終わる単語の場合は、通常通り “ed” をつけるだけで済みます。このルールを理解して、正しい過去形・過去分詞形を使いこなしましょう。
過去形・過去分詞形の3種類の発音
ここからは今回のメインテーマである、過去形・過去分詞形の発音についてです。過去形・過去分詞形の発音には/d/、/t/、/əd/の3種類があり、元の動詞の語尾の発音によりどの発音になるかが決まります。
それでは、具体的にどのようなルールがあるのか、3種類の発音についてそれぞれ解説していきましょう。
1. /əd/の発音になる場合
ひとつめは、過去形・過去分詞形の発音が/əd/となる場合についてです。この音は、”ed” の部分が「-ィドゥ」のようになります。
このように、過去形・過去分詞形の発音が/əd/となるのは、動詞の発音が子音/t/または/d/で終わる場合です。それ以外の場合は、単語の終わりの発音が有声音なら/d/、無声音なら/t/の発音になります。
単語例(発音が子音 /t/ または /d/ で終わる単語)
- add /ˈæd/ → added /ˈædəd/
- need /ˈniːd/ → needed /ˈniːdəd/
- attend /əˈtend/ → attended /əˈtendəd/
- demand /dɪˈmænd/ → demanded /dɪˈmændəd/
- visit /ˈvɪzət/ → visited /ˈvɪzətəd/
- start /ˈstɑːrt/ → started /ˈstɑːrtəd/
- addict /əˈdɪkt/ → addicted /əˈdɪktəd/
- complete /kəmˈpliːt/ → completed /kəmˈpliːtəd/
2. /d/の発音になる場合
次に紹介するのは、過去形・過去分詞形の発音が/d/となる場合についてです。発音は、元の単語に/d/を加えるだけなのでシンプルですね。/d/の音を表現するなら、日本語のダ行のように舌の真ん中あたりを使って「ドゥ」と発音するイメージ。
このように、過去形・過去分詞形の発音が/d/となるのは、元の動詞の発音が有声音(有声子音 /b/v/g/dʒ/l/m/n/ŋ/ð/z/ もしくは母音)で終わる場合です。
単語例(発音が有声子音 /b/v/g/dʒ/l/m/n/ŋ/ð/z/ で終わる単語)
- loved /ˈlʌv/ → loved /ˈlʌvd/
- judge /ˈdʒʌdʒ/ → judged /ˈdʒʌdʒd/
- travel /ˈtrævəl/ → traveled /ˈtrævəld/
- rain /ˈreɪn/ → rained /ˈreɪnd/
- use /ˈjuːz/ → used /ˈjuːzd/
単語例(発音が母音で終わる単語)
- snow /ˈsnoʊ/ → snowed ˈ/snoʊd/
- agree /əˈgriː/ → agreed /əˈgriːd/
- delay /dɪˈleɪ/ → delayed /dɪˈleɪd/
3. /t/の発音になる場合
最後のパターンは、過去形・過去分詞形の発音が/t/となる場合についてです。発音は、元の単語に/t/を加えるだけなのでこちらもシンプルですね。/t/の音を表現するなら、日本語のタ行のように舌の真ん中あたりを使い、息だけで「トゥ」と発音するイメージです。
このように、過去形・過去分詞形の発音が/t/となるのは、元の動詞の発音が無声子音/p/k/f/s/ʃ/tʃ/で終わる場合です
単語例(無声子音 /p/k/f/s/ʃ/tʃ/ で終わる単語)
- drop /ˈdrɑːp/ → dropped /ˈdrɑːpt/
- cook /ˈkʊk/ → cooked /ˈkʊkt/
- laugh /ˈlæf/ → laughed /ˈlæft/
- kiss /ˈkɪs/ → kissed /ˈkɪst/
- finish /ˈfɪnɪʃ/ → finished /ˈfɪnɪʃt/
- watch /ˈwɑːtʃ/ → watched /ˈwɑːtʃt/
- help /ˈhɛlp/ → helped ˈ/hɛlpt/
- work /ˈwɚk/ → worked /ˈwɚkt/
- wish /ˈwɪʃ/ → wished /ˈwɪʃt/
- push /ˈpʊʃ/ → pushed /ˈpʊʃt/
注意点として、スペルがdだからといって、/d/(ドゥ)の発音にならないこと。濁る音ではなく、息を吐きながら「トゥ」と濁らず発音するのが正解です。
まとめ:過去形・過去分詞形”-ed”の3種類の読み方と見分け方
今回の記事では、英語の過去形・過去分詞形”-ed”を徹底分析し、その3種類の異なる発音方法や、それにかかわるルールについて解説しました。
英語の過去形・過去分詞形の読み方3種
- /t/ または /d/ で終わる単語 → /əd/
- 例:add /ˈæd/ → added /ˈædəd/
- /d/以外の有声音で終わる単語 → /d/
- 例:love /lʌv/ → loved /lʌvd/
- /t/以外の無声音で終わる単語 → /t/
- 例:cook /kʊk/ → cooked /kʊkt/
英語の発音が上達すれば、同じことを話しても聞く側に与える印象が大きく変わります。それほどまでに発音は重要です。過去形・過去分詞形の発音ルールを理解し、正しく使いこなすことで、英語のスピーキングスキルを一段と向上させましょう。
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