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単語によって発音が違う!三単現・複数形の”s”の5種類の読み方と見分け方
「三単現の”s”」と言えば、中学校の英語の授業を思い出す方は多いのではないでしょうか。そして、「複数形の”s”」もまた日頃から使用しているためとても身近に感じられるのではないかと思います。実は、これらの”s”は単語の語尾の発音によって読み方が変わるという特徴があります。
そこで今回は、英語発音矯正スクールDiscovering Soundsより「三単現の”s”」と「複数形の”s”」をテーマに詳しくお届けしていきます。どのような場合にどう発音するのか、この記事を読んで理解を深めてみてくださいね!
目次
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三単現・複数形の”s”とは
まずここでは、三単現と複数形についてあらためて説明しておきましょう。
- 三単現の”s”・・三人称・単数・現在形の略である「三単現」、つまり主語が”he” “she” “it”などで、かつ現在形の文章で動詞の最後に”s”がつくルールのこと
- 複数形の”s”・・複数個のものを表すときに名詞の最後に”s”がつくルールのこと
日頃から頻繁に使用している二つのルールですので、ここまでは問題ありませんね!
三単現・複数形のスペルの変化
次に、スペルについて解説します。
三単現の”s”と複数形の”s”が語尾につく際には、もちろん”s”が追加されることによってスペルが変化します。このときのスペルの変化には、3つの種類があるので、それぞれについて紹介しておきましょう。
1. 原型に”s”を付ける
最もスタンダードなパターンです。動詞もしくは名詞の原型に単純に”s”を追加します。
例
・want → wants
・choose → chooses
・hope → hopes
2. “子音+y”で終わる単語は”y”を”i”に変えて”es”をつける
次は、動詞もしくは名詞の語尾が変化するパターンです。原型のスペルが”子音+y”で終わっている単語は、最後の”y”を”i”に変えて”es”をつけるルールがあります。
例
・try → tries (rが子音なので、yをiに変える)
・reply → replies(lが子音なので、yをiに変える)
・copy → copies(pが子音なので、yをiに変える)
注意:ちなみに、上記はあくまでも”子音+y”の場合のみ。”母音+y”で終わる単語の場合は”s”だけをつけます。
例
・play → plays
・enjoy → enjoys
3. スペルがo、s、sh、ch、x、zで終わる単語は”es”をつける
3つ目のルールは、名詞もしくは動詞のスペルの最後がo、s、sh、ch、x、zで終わっている場合。この場合、三単現や複数形にするには”es”をつける必要があります。
例
・go → goes
・kiss → kisses
・dish → dishes
・teach → teaches
・box → boxes
・quize → quizes(動詞)、quizzez(名詞)
三単現・複数形の”s”の発音5種
さてここからは本題の発音について。冒頭でお伝えした通り、三単現と複数形の”s”には、5種のことなる発音があります。それぞれの発音と、どのような場合にその発音になるのかを理解しておきましょう。
① /s/の発音になる場合
三単現もしくは複数形の”s”の発音が/s/になる場合、その音は濁らない音であることが特徴です。このケースに該当するのは、発音が無声子音 /p/k/f/で終わる単語に三単現・複数形の”s”をつけるとき。
単語例(発音が無声子音 /p/k/f/ で終わる単語)
・drop /ˈdrɑːp/ → drops /ˈdrɑːps/
・ask /ˈæsk/ → asks /ˈæsks/
・laugh /ˈlæf/ → laughs /ˈlæfs/
② /z/の発音になる場合
三単現もしくは複数形の”s”の発音が/z/になる場合、その音は濁った音になるのが特徴です。このケースに該当するのは、発音が有声子音/b/v/g/l/m/n/r/ŋ/ð/、もしくは母音で終わる単語に三単現・複数形の”s”をつけるとき。
単語例(発音が有声子音 /b/v/g/l/m/n/r/ŋ/ð/ で終わる単語)
・job /ˈʤɑːb/ → jobs /ˈʤɑːbz/
・hug /ˈhʌg/ → hugs /ˈhʌgz/
・travel /ˈtrævəl/ → travels /ˈtrævəlz/
・aim /ˈeɪm/ → aims /ˈeɪmz/
・rain /ˈreɪn/ → rains /ˈreɪnz/
・order /ˈɔːrdər/ → orders /ˈɔːrdərz/
・thing /θɪŋ/ → things /θɪŋz/
・breathe /bri:ð/ → breathes /bri:ðz/
単語例(発音が母音で終わる単語)
・delay /dɪˈleɪ/ → delays /dɪˈleɪz/
・snow /snoʊ/ → snows /snoʊz/
③ /əz/の発音になる場合
三単現もしくは複数形の”s”の発音が/əz/になる場合もありますね。このケースに該当するのは、発音が子音 /s/z/ʃ/tʃ/dʒ/ʒ/ で終わる単語に三単現・複数形の”s”をつけるとき。
単語例(子音 /s/z/ʃ/tʃ/dʒ/ʒ/ で終わる単語)
・kiss /ˈkɪs/ → kisses /ˈkɪsəz/
・use /ˈjuːz/ → uses /ˈjuːzəz/
・finish /ˈfɪnɪʃ/ → finishes /ˈfɪnɪʃəz/
・judge /dʒʌdʒ/ → judges /dʒʌdʒəz/
・garage /ɡəˈrɑːʒ/ → garages /ɡəˈrɑːʒəz/
④ /ts/の発音になる場合
三単現もしくは複数形の”s”の発音が/ts/になる場合もあります。詰まったような発音で、音は「ツ」のように聞こえるのが特徴。/t/と/s/を別々に発音するのではなく、まとめて「ツッ」と発音する理解で大丈夫です。
このケースに該当するのは、発音が/t/で終わる単語に三単現・複数形の”s”をつけるとき。
単語例(発音が/t/で終わる単語)
・visit /ˈvɪzət/ → visits /ˈvɪzəts/
・start /stɑːrt/ → starts /stɑːrts/
・hate /ˈheɪt/ → hates /ˈheɪts/
⑤ /dz/の発音になる場合
三単現もしくは複数形の”s”の発音が/dz/になる場合もあります。音は/d/と/s/を別々に発音するのではなく、こちらもまとめて発音します。カタカナの「ヅ」に近い音になりますね。「ズ」ではなく「ヅ」を意識して発音すると良いです。
このケースに該当するのは、発音が/d/で終わる単語に三単現・複数形の”s”をつけるとき。
単語例(発音が/d/で終わる単語)
・need /ˈniːd/ → needs /ˈniːdz/
・attend /əˈtend/ → attends /əˈtendz/
・demand /dɪˈmænd/ → demands /dɪˈmændz/
まとめ:単語によって発音が違う!三単現・複数形の”s”の5種類の読み方と見分け方
今回は、英語ならではのルール、英語の三単現・複数形の”s”について細かく解説しました。同じ三単現・複数形の”s”でも原型の単語によって発音自体が変わることがわかりましたね!
今回の記事で学んだ内容を以下にまとめておきましょう。
三単現・複数形の”s”の発音5種
① /p/k/f/ で終わる単語→/s/
② /b/v/g/l/m/n/r/ŋ/ð/ もしくは母音で終わる単語→/z/
③ /s/z/ʃ/tʃ/dʒ/ʒ/ で終わる単語→/əz/
④/t/で終わる単語→/ts/
⑤/d/で終わる単語→/dz/
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