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英語の長母音の発音記号5種類について

英語の長母音の発音記号は、英語の発音において非常に重要な要素であり、英語の音声学を学ぶ上での基本的な部分です。英語の母音は、音の長さ、音質、音の高さなどにより分類され、特に長母音は、その音の持続時間が比較的長く、通常、英語の単語の中で特別な意味を持ちます。

英語の長母音には、通常5つの基本的な発音記号があり、それぞれ異なる音を表しています。これらは、/iː/, /ɑː/, /ɔː/, /uː/, /ɜː(r)/ という記号で表されることが多くあります。

今回は英語発音矯正スクールのDiscovering Soundsより、英語の長母音の発音記号をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

/iː/の概要について

まず、/iː/という発音記号について説明します。英語の長母音の中でも最もよく使われるものの一つです。この音は、通常「ee」と書かれた部分に現れ、例えば「see」や「tree」などの単語で聞くことができます。

/iː/の発音は、舌を高く、前方に位置させ、唇は広げた状態で発音されます。この音は、口を比較的小さく開けて発音され、舌の先端が歯茎に近づいているのが特徴です。

日本語には完全に一致する音が少ないため、日本語話者にとっては少し発音が難しいかもしれませんが、練習を重ねることで正確に発音できるようになります。

/ɑː/の概要について

次に、/ɑː/という発音記号について説明します。これは「hot」や「coffee」などの単語に見られる音です。/ɑː/は口を大きく開けて、舌を低くして発音します。

舌の後ろの部分が少し下がり、唇はリラックスした状態で広がります。

日本語の「あ」や「お」とは少し違う音であるため、特に日本語話者が発音する際には、口の開き具合や舌の位置に注意を払うことが重要です。

/ɔː/の概要について

これは「law」や「caught」などの単語で使われます。この音の特徴は、舌をやや後ろに引き、唇を丸めて発音するところにあります。

/ɔː/は英語の中でも比較的深い音で、口を大きく開けることなく、舌の後ろの部分を引くようにして発音します。この音は、特にイギリス英語において顕著で、アメリカ英語では少し異なる発音がされることもありますが、基本的な発音方法は共通しています。

【参考】アメリカ英語の発音は/ɑ/と/ɔ/の区別がないってホント?

/uː/の概要について

これは「blue」や「food」などの単語に見られる音です。/uː/の発音は、唇を丸めて発音することが特徴です。後舌を持ち上げ、口を丸めることで、深い音が出ます。

日本語には完全に一致する音が少ないため、この音も発音が難しく感じるかもしれませんが、唇をしっかりと丸めることで、正しい音を出すことができます。日本語の「う」に近い音ですが、口の形が異なるため、注意が必要です。

/ɜː(r)/の概要について

最後に、/ɜːr/と/ɜː/という音について説明します。これは「bird」や「learn」などで聞かれる音です。

アメリカ英語では、発音記号は/ɜːr/のほか、辞書によっては/ɚː/や/əːr/と表記されます。この音は舌を中央に保ち、舌の両端が上の奥歯につけて発音されます。唇は軽くすぼめなす。
また、イギリス英語では/ɜː/という発音記号になり、R音が入りません。口と舌を脱力させますが、/ə/の時より若干舌を下げます。

日本語にはこの音に完全に一致するものがないため、英語学習者にとっては習得が難しい音となります。

特に、英語のアクセントやイントネーションによって、この音の発音が微妙に変わることがありますが、基本的には舌をあまり動かさず、中央付近で発音することが求められます。

まとめ:英語の長母音の発音記号5種類について

いかがでしたか。今回は英語の長母音の発音記号について説明しました。

これら5つの長母音は、英語における発音の中で重要な役割を果たします。英語の単語を正確に発音するためには、これらの音を適切に使い分けることが不可欠です。

また、英語の音声は、語彙や文法の学習だけでなく、正確な発音を習得することにも大きく関わっています。長母音の音は、英語のリズムやイントネーションにも影響を与えるため、発音練習を繰り返すことが、英語のスピーキング能力を向上させるために非常に効果的です。


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