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英語のリズムの秘密は強勢拍リズムにある!モーラ拍リズムとの違いは?

英語のリズムにおいて、強勢拍リズムは非常に重要な概念であり、言語のリズムの特徴を理解するためには、モーラ拍リズムとその違いを知ることが不可欠です。

今回は英語発音矯正スクールのDiscovering Soundsより、「強勢拍リズム」について解説していきますので、ぜひご覧ください。

「強勢拍リズム」とは?

強勢拍リズムとは、言葉の中で一定の音の長さや強さに強調を置くリズムのことで、英語の音声がどのように時間的に配置されるかを示しています。このリズムの特徴は、英語がどのように発話されるか、またその音の並びがどのように感じられるかを大きく左右します。

強勢拍リズムの基本的な特徴は、言葉の中でアクセントが置かれる音節(強勢拍)が、他の音節(弱勢拍)よりも目立つように発音される点です。英語では、音節の中で強いアクセントが付けられることで、その音節が特に強調され、リズムが生まれます。

このため、強勢拍リズムでは、音の長さが均等ではなく、強勢拍と弱勢拍が交互に繰り返されることで、英語の独特なリズム感が生まれるのです。

たとえば、「I like coffee」と言った場合、強勢拍が「coffee」にあり、主語の「I」は弱勢拍として短く発音されます。このように、強勢拍リズムでは、音節の長さや強さが一定のパターンを作り出すのが特徴です。

「モーラ拍リズム」とは?

これに対して、モーラ拍リズムは、音の単位として「モーラ」という最小の音の時間的な長さに基づくリズムです。モーラは、日本語をはじめとする多くの言語で使用される音のリズム単位であり、音節単位でリズムを取るのではなく、音の長さや時間を基にリズムが生まれます。

例えば、日本語では「たべる」(食べる)という言葉が「た・べ・る」という三つのモーラに分かれ、各モーラの長さが均等に近くなるように発音されます。このように、モーラ拍リズムでは、各モーラの長さがほぼ同じであるため、リズムは比較的均等に感じられます。

「強勢拍リズム」と「モーラ拍リズム」の違いは?

強勢拍リズムとモーラ拍リズムの最も大きな違いは、リズムがどの単位で組み立てられているかという点です。

強勢拍リズムは音節単位で、強勢拍と弱勢拍の交替によってリズムが作られるのに対して、モーラ拍リズムは音の長さや時間の単位でリズムを取ります。そのため、英語では強勢拍を中心にリズムが決まり、言葉の速さやテンポが変化しても、強勢拍が明確に聞き取れるように発音されます。

一方で、日本語ではモーラ拍リズムが支配的なため、言葉のテンポが均等であり、強調を要する部分でもリズムがあまり変わらないという特徴があります。

強勢拍リズムは速く、モーラ伯リズムはゆったり聞こえる

強勢拍リズムとモーラ拍リズムは、言語の音の感覚に大きな影響を与えます。英語における強勢拍リズムでは、強勢拍が際立っており、これによりリズム感が生まれ、英語が速く感じられることもあります。

強勢拍を中心にリズムが作られるため、英語の発話では、強調される部分とそうでない部分の差が大きく、その変化がリズムのダイナミズムを生み出します。これに対して、日本語のようなモーラ拍リズムの言語では、言葉の中で音の長さが均等で、リズムの揺れが少ないため、同じテンポで話す場合でも、英語よりもゆったりとした印象を与えることが多いです。

このように、強勢拍リズムとモーラ拍リズムは、リズムの組み立て方や言語の発話感に大きな違いをもたらします。強勢拍リズムが支配的な英語では、リズムの強弱が鮮明に現れる一方、モーラ拍リズムを持つ言語では、リズムが均等で滑らかな印象を与えます。

まとめ:英語のリズムの秘密は”強勢拍リズム”にある!モーラ拍リズムとの違いは?

いかがでしたか、今回は「強勢拍リズム」について説明しました。

強勢拍リズムにおける重要なポイントは、音節の強弱の違いによって生まれるリズム感であり、このリズム感が英語特有の音声的な特徴を作り上げています。

英語の話者が発話する際に、強勢拍がより長く、強く、はっきりと発音されることで、リズムのダイナミズムが生まれ、英語を理解するためにはこのリズム感を正しく把握することが欠かせません。

モーラ拍リズムと比較して、英語ではアクセントのつけ方や音の長さ、強さが大きくリズムを変化させるため、英語を学ぶ際にはそのリズムに慣れることが、発音やリスニングの向上において非常に重要となります。


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