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発音矯正なしにリスニング力はUPしない!シャドーイングの落とし穴
皆さん、こんにちは。
Discovering Soundsです!
今日は以下の内容についてお話ししたいと思います。
目次
シャドーイングでなぜ思うようにリスニング力が上がらないのか?
英語を学ぶにあたり、多くの人が「読めば分かるけれど聞き取れない」とリスニングの難しさを痛感するもの。
何度聞いても分からなかった英文を文字で読んでみると、「ああ、なんだそんなことか」とあっさり理解できた経験、あなたもきっとあるのではないでしょうか。
リスニング力を高めるためのトレーニングの一つに「シャドーイング」があります。しかし、多くの人がシャドーイングを信じて必死に継続し、それでもなお英語が聞き取れないという悩みを解決できずにいるのです。
今回の記事では、シャドーイングに注目し、なぜシャドーイングで求める効果が得られないのか、その理由を分かりやすく解説していきます。
そもそもシャドーイングとは?
英語を聞きながらそれを真似して発音する通訳訓練法のことをシャドーイングと言います。
ポイントは、全文を聞き終えてからリピートするのではなく、耳に入る英文を追いかけるようにして発音する点にあります。
つまり「聞く」ことと「発音する」ことを同時に行うため、難易度は決して低くはありませんが、 これにより英語の発音が良くなりリスニング力が向上すると言われています。
シャドーイングに挑戦した人の感想を覗いてみよう
では実際シャドーイングに挑戦した人がどう感じているのか、シャドーイングについての体験レビューを覗いてみると、以下のような意見が見受けられます。
- 速さについていけないし口が回らない
- うまく発音できているかどうかはよく分からない。
- 上達している実感が得られない。
- シャドーイング自体ができない。
つまりは、シャドーイングの効果が「よく分からない」と感じ、挫折してしまう人たちも多いようです。
シャドーイングに効果がない理由は「音の違い」にある!
なぜシャドーイングをしても効果がでないのか、その理由は一言で言うと「英語と日本語の音の違い」にあります。
もっと分かりやすく言えば、英語にある音の多くが日本語の音にはないものなので、私たち日本人の脳ではその音を「言語」として認識できない上に「同じように発音」することもできないということ。
英語には母音と子音を合わせると実に50ほどの音がありますが、日本語には19音しかありません。これだけの差があるのに、「単純に真似をする」だけで英語のリスニング力が飛躍的にUPしたり、発音が劇的に上達したりするのはなかなか難しいのです。
シャドーイングで効果が出る人はいるのか?
ではシャドーイングは完全に無意味なのか、と疑問に思った人も多いでしょう。シャドーイングで効果が出る人も中にはいます。ただ、シャドーイングで効果を得られる人は限られるのです。
シャドーイングで効果が得られる人の特徴
シャドーイングで効果が得られる人は、「帰国子女」もしくはそれ同等の英語力がある上級者に限られます。
【参考記事】「シャドーイングは本当に有効か?」
「より流暢に英語を話したい」という目的でシャドーイングをトレーニングとして取り入れるのであれば、その効果は確かにあるでしょう。口を慣らすという意味ではシャドーイングは優れた訓練方法です。
もっと言えば、私たち日本人がもっと上手にすらすらと聞き取りやすい日本語で話す訓練をする際に、日本語のシャドーイングを行えばある程度の効果は見込めるはずだということ。
結論、シャドーイングは超上級者向けのトレーニングとしては効果が得られますが、「超上級者以外の人たち」にとっては不向きなのです。
正しい発音を習得すればリスニング力は 上がる
発音矯正をして「ネイティブに近い英語」を話せるようになりたいと思う人はたくさんいます。そして正しい英語の発音を習得すれば、リスニング力も自然と上がってきます。
なぜならあなた自身が正しい英語の発音をマスターすれば、その音はあなたの脳に「言語」としてインプットされ、耳に入ってきたときに即座に脳内で処理されるからです。
日本人が多く抱える「英語が聞き取れない」という問題は、自分自身が正しい英語の発音をマスターすることで改善できるのですね。
リスニングを強化するために、「とにかく聞きまくる!」という勉強法を実践する人も多いようですが、これもなかなか効果がでにくい勉強法なのです 。
ただ真似をする方法は非効率!確実に効果のある発音矯正の方法とは
ここまで読んでみて、「それなら発音を強化してリスニング力もUPさせたい」と感じた人には、ここで紹介する「確実に効果のある発音矯正」の流れについて理解していただきたいです。
発音矯正は主に以下の3つのポイントに沿って行う必要があります。
- 日本語にない音の発音訓練
- 英語特有のアクセントを習得
- 英語特有のイントネーションを習得
それぞれについて詳しく解説していきましょう。
① 日本語にない音の発音訓練
カタカナ英語に慣れすぎてしまった私たち日本人にとって、例えばRとLの音を正確に言い分けることは非常に難しいです。しかし、これができなければ 文章の意味自体が変わってしまい、コミュニケーションに支障が出る場面は少なくありません。
“right(右・権利)”と“light(電気・灯り)”はカタカナにしてしまえばどちらも「ライト」ですが、英語の発音では両者は全く異なる単語です。“fly(飛ぶ・ハエ)”と“fry(炒める)”にしても同様です。
日本人が難しいと感じるRとLの発音、そしてTHやF、Vなどの発音に関しては、ただ真似をしようとしてもなかなかうまくいかないものです。
これら「英語特有の音」を正しく発音するためには、日本語を話すときとは異なる「筋肉」を使う必要があります。
口周りの筋肉を柔らかくし 英語特有の音を発音できるように、「自分の筋肉を英語仕様に変えていく」必要があるのです。
② 英語特有のアクセントを習得
英語にはそれぞれの単語に「アクセント」があります。単語ごとに決められた位置にアクセントがあり、そこを強調して発音するのが英語の特徴です。日本語には英語のようなアクセントがなく全体的にフラットです。英語を話すときには「アクセントに意識して発音する」ことをしないかぎり、日本人の英語はとてもフラットで単調に聞こえてしまいます。
英語の発音がいい人は、アクセントをきちんと意識して強弱をつけて話すことができています。
③ 英語特有のイントネーションの付け方を習得
アクセントは単語ごとに意識するものですが、イントネーションは文章全体です。イントネーションは「センテンスレベルでの音の調子の上げ下げ」のこと で、例えば5W1Hの疑問文では語尾を下げる、などといった基本的なルールがあります。
【参考記事】 「イントネーションと抑揚」・「アクセントとストレス」・「トーン」それぞれの違いとは?
イントネーションの基本的なルールは学校でも教わりますが、例えば「When? ⤵」と教科書通りに語尾を下げるのと「When? ⤴」と語尾を上げる言い方ではニュアンスが変わってきますよね。文章内でどの単語を強調するのかによってもニュアンスが変わってきたりしますので、相手がどんな意図で話しているのかを理解するには英語特有のイントネーションの付け方を知る事も重要ポイントとなります。
まとめ
誰かに勧められて、もしくは自分で調べてみてシャドーイングという英語習得のトレーニングに挑戦したもののうまくいかずにモチベーションが下がり気味の方はきっとたくさんいるでしょう。
シャドーイングは英語上級者向けのトレーニング方法です。Discovering Soundsでは、最低限でも母音・子音の発音を一通り習得できるまでは、シャドーイングはおすすめしていません。「シャドーイングを本当に有効活用したい」場合は、発音の基礎から勉強し、センテンスでの音の変化を理解してからやるべきでしょう。
シャドーイングで「聞き取れない」「速さについていけない」「口が回らない」などのお悩みがある場合は、発音の変な癖がついてしまう前に「正しい英語の発音方法を習得すること」がシャドーイングの効果を上げる近道であり、リスニング力UPにもつながるのですね。
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今回の記事では、「シャドーイングでなぜ思うようにリスニング力が上がらないのか?」についてご紹介しました!
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