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「get」と「got」の意味と使い方

皆さん、こんにちは!Discovering Soundsです。

英語の日常会話で頻繁に使われる動詞の一つに「get」があります。この単語は「得る」「到達する」「〜になる」など、色々な意味を持つため、文脈によって使い方が変わります。また、過去形や過去分詞形の「got」もよく使われ、特にアメリカ英語では「持っている」や「義務」を表す際にも使われることがあります。

本記事では、「get」と「got」の基本的な意味から、日常的に使える具体的な例文まで、幅広い使い方をわかりやすく解説していきます。

“get” の基本的な意味と使い方

“get” は、「得る」「手に入れる」「到達する」「〜になる」 など、多くの意味を持ちます。具体的な使い方や意味は以下の通りです。

得る・手に入れる (obtain/receive)

誰かから何かを受け取ったり、何かを得ることを意味します。

例:I need to get some groceries.(食料品を買わなきゃ。)

例:Did you get my email?(私のメールを受け取った?)

例:She got a new phone for her birthday.(彼女は誕生日に新しい電話をもらった。)

例:I’ll get the tickets online.(チケットをオンラインで買うよ。)

例:Where can I get some coffee around here?(この辺りでどこでコーヒーを買えるの?)

到達する (arrive/reach)

場所や状態に「到達する」ことを意味します。

:I’ll get to the office by 9 a.m.(9時までにオフィスに着くよ。)

:We need to get home before dark.(暗くなる前に家に帰らなきゃ。)

例:How do we get to the train station?(どうやって駅に行くの?)

例:She got to the party late because of traffic.(彼女は渋滞のせいでパーティに遅れた。)

例:I can’t wait to get to the beach!(早くビーチに着きたい!)

〜になる (become)

状態が変わることを表します。

:It’s getting cold outside.(外が寒くなってきた。)

:I’m getting tired.(疲れてきた。)

例:The situation is getting worse.(状況が悪化してきている。)

例:He’s getting better at playing the guitar.(彼はギターが上達してきた。)

例:It’s getting late, we should go.(遅くなってきたから帰ろう。)

理解する・分かる (understand)

情報や内容を「理解する」という意味です。

: I don’t get what you’re saying.(君が言っていることが分からない。)

: Oh, I get it now.(ああ、今分かった。)

例:Did you get the joke?(そのジョーク分かった?)

例:Sorry, I didn’t get your point.(ごめん、君の言いたいことが分からなかった。)

例:I always get the concept quickly when someone explains it well.(誰かがうまく説明してくれると、いつもすぐに理解できる。)

説得する・頼む (persuade/make someone do something)

誰かに何かをさせる、もしくは説得する場合にも使われます。

:I’ll get him to call you back.(彼に折り返し電話させます。)

: Can you get the kids to clean their room?(子供たちに部屋を掃除させられる?)

例:She will get her brother to help her with the project.(彼女は弟にプロジェクトを手伝ってもらうつもりです。)

例:We need to get them to agree to the plan.(彼らにその計画を承認させる必要がある。)

例:He wants to get his parents to let him stay out late.(彼は親を説得して夜遅くまで外出を許してもらいたいと思っている。)

取ってくる・連れてくる (fetch)

物や人を持ってきたり、連れてくる意味でも使われます。

: Can you get me a glass of water?(水を一杯取ってきてくれる?)

: I’ll get the car while you wait here.(君がここで待っている間に車を取ってくるよ。)

例:Could you get the kids from school?(学校まで子供を迎えに行ってくれる?)

例:She will get her coat from the closet.(彼女はクローゼットからコートを取るつもりだ。)

例:He plans to get some snacks for the party.(彼はパーティ用にお菓子を取りに行くつもりだ。)

“Got” の使い方と意味

“Got” は、“get” の過去形・過去分詞形です。“Get” の様々な意味を持つため、“got” もそれに応じて多様な意味があります。

得た・受け取った (obtained/received)

何かを「得た」や「受け取った」という過去の行動を示します。

: got a letter from my friend yesterday.(昨日友達から手紙を受け取った。)

: She got a new job last month.(彼女は先月新しい仕事に就いた。)

He got a gift for his birthday.(彼は誕生日にプレゼントをもらった。)

They got an invitation to the wedding.(彼らは結婚式の招待状を受け取った。)

We got a package delivered this morning.(今朝、荷物が届いた。)

到達した・着いた (arrived)

ある場所や状態に「到達した」ことを意味します。

:We got to the party late.(私たちはパーティに遅れて着いた。)

:They got home safely.(彼らは無事に帰宅した。)

I got to the station just in time.(私はちょうど時間通りに駅に着いた。)

She got to the airport an hour early.(彼女は1時間早く空港に着いた。)

The train got to its destination on schedule.(電車は予定通りに目的地に到着した。)

理解した (understood)

情報や内容を「理解した」という過去の行為を示します。

:I finally got the joke.(やっとそのジョークが分かった。)

:Did you get what he meant?(彼の言いたいことが分かった?)

She got the instructions after the second explanation.(彼女は2回目の説明で指示を理解した。)

I got his point after thinking about it.(考えた後で彼の言いたいことが分かった。)

We got the concept during the lecture.(講義中にその概念が理解できた。)

持っている (have)

特にイギリス英語では、“have” の意味で “have got” が使われることが多いです。アメリカ英語では、“have”“have got” の両方が使われます。

I’ve got two brothers.(私には兄弟が2人いる。)

:We’ve got a lot of work to do.(やらなければならない仕事がたくさんある。)

She’s got a car and a bike.(彼女は車と自転車を持っている。)

He’s got a headache today.(彼は今日頭痛がする。)

We’ve got enough food for everyone.(みんなに十分な食料がある。)

義務を表す (have to)

“have got to”“have to” と同じ意味で、義務や必要性を表します。

:I’ve got to finish this by tomorrow.(明日までにこれを終わらせなければならない。)

You’ve got to see this movie!(この映画を見なきゃ!)

We’ve got to leave early to catch the train.(電車に乗るために早く出発しなければならない。)

She’s got to attend the meeting at 3 p.m.(彼女は午後3時の会議に出席しなければならない。)

They’ve got to complete the project by next week.(彼らは来週までにプロジェクトを終わらせなければならない。)

その他の表現:句動詞としての “get”

“Get” はさまざまな句動詞(phrasal verbs)でも使われます。それぞれが異なる意味を持つため、以下に代表的なものをいくつか紹介します。

Get up (起きる)

: I get up at 7 a.m. every day.(毎日朝7時に起きます。)

Get along (仲良くやる)

: Do you get along with your colleagues?(同僚と仲良くやっていますか?)

Get over (乗り越える)

It took her a long time to get over the breakup.(彼女は別れを乗り越えるのに時間がかかった。)

Get out (外に出る)

:Let’s get out of here!(ここを出よう!)

Get by (何とかやっていく)

: I can get by with a little help from my friends.(少し友達の助けがあれば何とかやっていける。)

まとめ:「Get」と「Got」の多様な使い方を完全マスターしよう!

“Get” と “Got” は英語の日常会話で非常に多く使われる動詞であり、文脈によって意味や使い方が大きく変わります。得る・到達する・〜になる・理解するなど、多くの場面で役立つ便利な単語です。さらに、句動詞としての “get” や、”have got” の表現をマスターすれば、より自然でネイティブに近い英語が使えるようになるでしょう。これらの使い方を理解し、日々の会話に取り入れてみてください!

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