英語お役立ち情報English Pronunciation Column
知れば知るほど面白い!英語の造語を一挙紹介!
みなさん、こんにちは!
Discovering Soundsです。
文化や社会の変化とともに、言語も常に進化しています。 私たちが毎日使っている言葉を調べてみると、いかに古いかまたはどれほど新しいか驚くかもしれません。スラングとはまた少し意味合いの異なる造語。
今回は、英語の造語を年代別に紹介します!
目次
造語とは?
造語の意味を辞書で調べると「既存の語を組み合わせて新たな意味の語を造ること」とあります。
造語は英語で “coined word” /kɔɪnd wɜrd/や、”new word” /nuː wɜrd/と表現します。
日本でも「ググる」や「ディスる」、ワークとバケーションを合わせた「ワーケーション」などの造語がよく使われていますね。
英語にも、造語はあるのでしょうか。また、どのように英語の造語が生まれるのか気になりませんか?
ここからは、英語の造語について詳しく見ていきましょう。
年代別に見てみよう!時代を感じる造語
英語にも造語があり、日本語と同様に時代の流れや文化とともに新しい言葉が生まれます。
ここからは、少し時代をさかのぼって、1960年代から2000年代までの年代別に生まれた造語について解説します。
1960年代
1960年代にdatabase/ˈdeɪtəˌbeɪs/という造語が生まれました。
「データベース」は日本語でもよく使われる用語ですが、もともとはdata/ˈdeɪtə/とbase/beɪs/を組み合わせてできた言葉。コンピューター上で構築されたデータの集まりを意味します。
・Our database of all car owners in the city will be down tomorrow for maintenance.
/ˈaʊər ˈdeɪtəˌbeɪs əv ɔːl kɑːr ˈoʊnərz ɪn ðə ˈsɪti wɪl bi daʊn təˈmɑːˌroʊ fər ˈmeɪntənəns/
(市内全ての車所有者のデータベースは、明日メンテナスのためダウンします)
また、詐欺を意味するscam /skæm/も60年代に生まれた造語です。scamはもともとはカーニバル用語だったようですが、詳しい語源はわかりません。
・If you receive an email from the movie star, it’s a scam to steal credit card information.
/ɪf jʊ rəˈsiːv ən ˈiː meɪl frəm ðə ˈmuːvi stɑːr ɪts ə skæm tə stiːl ˈkredət kɑːrd ˌɪnfərˈmeɪʃən/
(映画俳優からのメールを受け取ったらクレジットカード情報を盗むための詐欺だ)
1970年代
1970年代には、gentrify /ˈdʒentrɪfaɪ/という造語が生まれました。
gentrifyは、「上流階級」を表す”gentry”と「〜化する」という意味の接尾辞”fy”を組み合わせた言葉です。
gentrifyは「(住宅地などを)高級化する」という意味。しかし、低所得者の居住地を上流階級の嗜好に合うように開発し、低所得者の居住者を追い出して土地の資産価値を高めるといった背景があります。
・This area used to have many rundown houses, but after it was gentrified, they built luxury houses.
/ðɪs ˈeriə juːzd tə həv ˈmeni ˈrʌnˌdaʊn ˈhaʊzɪz bət ˈæftər ɪt wəz ˈʤentrɪˌfaɪd ðeɪ bɪlt ˈlʌɡʒəri ˈhaʊzɪz/
(この地域は古ぼけた家が多かったが、高級化が進んでからはラグジュアリーな住宅が建てられた)
1980年代
1980年代には、carbo loading /ˈkɑːboʊ ˌloʊdɪŋ/という造語が生まれました。
日本でも同じ意味で使われますが、ご存知でしょうか?
“carbo-loading”とは、マラソンなどの前に大量の炭水化物を接種しエネルギーを溜め込むこと。
carbo-loadingは、carbohydrates/ˌkɑrboʊˈhaɪdreɪts/と、load/lóʊd/を組み合わせた造語です。
・I went to the restaurant a while ago to carbo load for the 100km marathon.
/aɪ wɛnt tə ðə ˈrɛstəˌrɑnt ə waɪl əˈɡoʊ tə ˈkɑrboʊ loʊd fər ðə wʌn ˈhʌndrɪd kɪˈlɑːmɪtərz ˈmerəˌθɑːn/
(この間レストランへ行って100kmマラソンのためにカーボローディングしてきたんだ)
また、text messaging /tɛkst ˈmɛsɪʤɪŋ/も80年代に生まれた造語です。
text messagingは、携帯電話を使ったメッセージ機能のことを指します。
・Now we use apps to send messages, but back in the 80’s we used to send messages on our cell phones.
/naʊ wiː juːz æps tə send ˈmesəʤəz bət bæk ɪn ði ˈeɪtiz wiː juːzd tə send ˈmesəʤəz ɑːn ˈaʊər sel foʊnz/
(今はアプリを使ってメッセージを送るが、80年代には携帯電話でメッセージを送っていた)
1990年代
1990年代は、ファッションの流行とともに生まれた造語があります。
例えば、”fashionista” /ˌfæʃəˈniːstə/。日本でも服をおしゃれに着こなす人を、「ファッショニスタ」と呼ぶことがあります。
英語でも同じように、ハイファッションを着こなすおしゃれ番長といった意味合いで使われています。
・Her stylish looks and gorgeous eye makeup are known as a fashionista.
/hər ˈstaɪlɪʃ lʊks ənd ˈɡɔːrʤəs aɪ ˈmeɪˌkʌp ər noʊn əz ə ˌfæʃəˈniːstə/
(彼女のスタイリッシュなルックスと華やかなアイメイクはファッショニスタとして知られている)
また、日常会話でよく耳にする”blog” /blɑːg/ ブログも、1990年代に出てきた造語です。
blogは、”web log” を合わせて略した語で、ライターや個人のエッセイや考えを掲載したウェブサイトのことを指します。
・You can get a variety of information through the blog.
/jʊ kən ɡɛt ə vəˈraɪəti əv ˌɪnfərˈmeɪʃən θruː ðə blɑːɡ/
(ブログを通じてさまざまな情報を得ることができる)
2000年代
2000年代は、ソーシャルメディアやウェブが発達し、関連する造語が多く出てきました。
例えば、”unfriend” /ʌnˈfrend/は、ソーシャルメディアの友達リストから削除することを指します。
・I unfriended coworkers on my Facebook. Because I don’t like to show my life to them.
/aɪ ʌnˈfrendɪd ˈkoʊˈwɜrkərz ɑn maɪ ˈfeɪsbʊk/ /bɪˈkəz aɪ doʊnt laɪk tə ʃoʊ maɪ laɪf tə ðem/
(同僚をフェイスブックの友達リストから削除したよ。同僚に私生活を見せたくないんだ)
次に、bingeとwatchを合わせた”binge-watch” /bɪnʤ wɑːʧ/ という造語。
binge /bíndʒ/には「度を越した楽しみ」という意味があります。watchと組み合わせたbinge-watchで、ドラマや映画のエピソードを一度に見ることを表します。
・His plan this holiday season is to binge-watch all of the Star Wars.
/hɪz plæn ðɪs ˈhɑləˌdeɪ ˈsiːzən əz tə bɪnʤ wɑːʧ ɔl əv ðə stɑːr wɔːrz/
(彼のホリデーシーズンの予定は、スターウォーズを全話見ることです)
まとめ:知れば知るほど面白い!英語の造語
今回は英語の造語について解説しました。
日本語での会話でもよく使われる「データベース」や「ファッショニスタ」が英語の造語だったとは驚きですね!
また、これから時代とともにどんな英語の造語ができて、私たちの生活で使われていくのか楽しみです。
Discovering Soundsでは英語の発音を身につけながら、さまざまな英語表現を学びます。世界中どこにいてもオンラインで発音レッスンを受けることが可能です!
まずは体験レッスンを受けてみませんか?ぜひお試しください。
関連記事はこちら