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イギリスで実際に使われているスラングとは?

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イギリス英語のスラングとは?

みなさんは、「英語のスラング」をご存じですか。英語のスラングと聞くと、汚い言葉を想像しがちですが、スラングとは特定の集まりでのみ通じる言葉のことを指します。スラングの多くは、ある地域の狭い場所や、社会階級の中の小さなグループで話されていた言葉などが広がって、イギリス国内で認識されるようになりました。

イギリス英語ではこのスラングが日常生活で幅広く使われていて、スラングを聞かない日はありません。これからイギリスへの旅行を計画している方、イギリスへの留学を考えている方には、ぜひイギリス英語のスラングを覚えることをお勧めします。

イギリス英語のスラングを使いこなせれば、現地のイギリス人ともすぐに打ち解けること間違いなしです。

 

国によって使われるスラングは違う?

 

同じ英語圏でも、国や地域によって使われるスラングは異なります。

例えば、アメリカ人が好んで使う「awesome」(いいね)というスラングがあります。このスラングは、同じ英語圏である、イギリスではほとんど聞かれません。

また、スラングを使うことによって、大きなトラブルを引き起こしかねないスラングもあります。イギリス英語のスラング「 fag」は、「タバコ」という意味で使われますが、アメリカ英語では「同性愛者」という意味で使われます。

 

例えば、イギリスでは、友達にタバコを一本もらってもよいか尋ねるときに、「Can I bum a fag, please?」と言いますが、このスラングでは、アメリカ英語とイギリス英語で意味が全く変わってくるので、スラングを使う際には注意しなければなりません。

 

スラングを使う前に知っておきたいポイント

スラングは教科書には載っていない生きた表現であるため、非ネイティブスピーカーにとっては習得が難しいと言われています。使い方を誤ると相手に失礼な態度をとることになったり、下品な言葉遣いになってしまったりすることもあります。

 

まずは英語学習者が会話でスラングを使う場合に知っておきたいポイントをご紹介します。

 

1、意味やニュアンスを理解しているものだけを使いましょう

 

よく耳にするスラングでも、使い方を間違えるとトラブルになってしまうことがあります。ニュアンスをよく理解していないのに使ってしまうと、皮肉として受け取られてしまったり、誤解されてしまうこともあります。ネイティブのようにスラングを使いこなして会話をしたい、と思ってしまいますが、まずはきちんと意味を理解してから使うことをお勧めします。

 

2、汚いスラングは基本的に使わないようにしましょう

 

スラングの中には、品のない言葉も多く含まれています。海外ドラマや映画などでもネイティブ同士のやりとりを耳にしたことがあるでしょう。相手を非難する表現などネガティブな印象を与える言葉を使う際は、より一層注意が必要です。使いどころを間違えると相手を深く傷つけたり、トラブルの原因になってしまうこともあるので、汚いスラングは使わない方が無難です。

 

3、スラングを使う相手に気を付けましょう

 

スラングは、気心の知れている知れている友達同士の会話で使うことがほとんどで、ビジネスシーンで使うことはほぼありません。時と場合によっては、下品な印象を与えたり、失礼な表現になってしまうこともあります。特に目上の人や、立場が上の人には、いくら親しい仲でもスラングは避けた方よいでしょう。スラングを使う際は、家庭内や友達など、親しい間柄の方に対してのみ使うように留めておいた方が無難です。

 

知っておきたいイギリス英語のスラング10選

スラングは生きた英語の表現なので、時代に応じて変化しています。

今回は、最近のイギリスでごく普通に日常的に使われているスラングの中から選りすぐりの10個のスラングの表現をご紹介します。

 

1  All right?

意味:元気?

イギリスでは、挨拶としてよく使われます。「Hello, how are you?」と同じような意味です。Are you alright?が省略されたものですが、このフレーズはほかの英語圏では、明らかに具合の悪そうな人に「大丈夫?」と尋ねるときに使います。イギリス英語のスラングの意味とは違うので気をつけましょう。

 

例 All right, John? (ジョン、元気?)

 

2 dodgy

意味:怪しい、疑わしい

何か疑わしい物や人、または様子がいつもと違う物を表現するときに使います。

 

例 He looks so dodgy. (あの男怪しい。。。)

       I’ve got a dodgy tummy today. (今日、お腹の調子がよくないんです。)

 

3 Fiver , Tenner

意味:5ポンド、10ポンド

イギリスの5ポンド紙幣と10ポンド紙幣の別の言い方です。

 

例 Can I borrow a fiver, please? (5ポンド貸してくれる?)

       

4 knackered  /ˈnækəd/

意味:へとへとに疲れた

長い仕事や作業時間の後、へとへとに疲れて何もできないような状況の時に使います。「I’m tired.」よりももっと疲れて、もう動けないというときによく使われる表現です。

 

例 I’m too knackerd. I’m off to bed. (疲れた。もう寝るわ。)

 

5  chuffed

意味:嬉しい、喜びを表す表現

同じような表現として、「pleased」「delighted」などがありますが、「chuffed」は誇らしいというニュアンスも含まれます。

 

例 He was really chuffed with his present. (彼はプレゼントをもらってとても喜びました)

 

6 gutted  /ˈɡʌtɪd/

意味:がっかりした

ものすごく失望したときに使う表現で、「がっかりした」「ものすごく残念だ」という意味になります。「I’m gutted.」という受動態の表現で使用します。

 

例 I was so gutted with my scores. ((試合の)得点に本当にがっかりした。)

 

7 mate

意味 友達、仲間

イギリス英語では、主に男の人同士が互いに呼びかけるときのスラングとして使います。親しみを込めた言い方で、特に意味はありません。先に登場した「All right, mate?」(やあ、元気?)という表現は、イギリスではよく耳にする挨拶の表現です。

 

例 Thanks, mate. ((親しみを込めて)ありがとう。)

 

8  cheeky

意味:生意気、いたずらな

直訳すると「生意気」「いたずらな」という意味ですが、イギリス英語のスラングでは「元気で明るく口がうまい」というニュアンスで使われます。例えば、大人が子供に向かって言う「cheeky monkey」という表現は、直訳すると「生意気なサル」ですが、イギリスでは「可愛くて生意気な子」というニュアンスになります。

 

例 You are cheeky monkey, aren’t you?(あなたは全く(可愛げのある)生意気な子なんだから!)

 

9 Fancy a cuppa

意味:お茶でもどう?

2つのスラングが一緒になった表現です。「fancy」は、〜が好き、〜が欲しいという意味合いがあり、「cuppa」は、 「cup of tea」の略です。お茶に誘うときに使う表現です。

 

例 Fancy a cuppa, today?  (今日おちゃでもどう?)

 

10 bloody

意味:怒りの表現、ものすごい~

イギリス英語のスラングの代表と言えばこれ!というくらい有名なスラングです。怒りを表したり、「ものすごい」「とんでもない」のように強調したいときに使ったりします。この表現はどちらかと言えば品のないスラングになるので、使う際は気心の知れた間柄に留めておきましょう。

 

例 This computer is bloody useless! (このパソコン全く使えない!)

 

まとめ:イギリスで実際に使われているスラングとは?

 

今回ご紹介したのは、イギリス人の会話の中でよく聞かれるスラングの、ほんの一部です。スラングは生きた英語の表現で、時代や流行などによって常に変化しています。スラングを習得すると、イギリスの映画やドラマの内容が理解しやすくなって、より一層楽しめると思います。

まだまだ紹介しきれないイギリス英語のスラングはたくさんありますが、まずは今回ご紹介したイギリス英語のスラングを使いこなして、イギリス英語の達人を目指してみて下さい。

 

Discovering Soundsではきちんとしたイギリス英語の発音を学ぶことが出来ます。イギリス英語の発音で、実際に使われている生きたスラングを練習してみてはいかがですか。是非一度レッスンを体験してみてください!


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