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英語の発音矯正は独学でできる?練習方法と注意点をご紹介
英語学習を続けているのに、発音に自信が持てない。ネイティブスピーカーのように流暢に話せるようになりたいけれど、どこから手をつければいいかわからない。そのような悩みを抱える方は、少なくありません。
発音矯正は独学でも取り組めますが、正しい方法を知らないまま練習を重ねると、間違った発音が定着してしまう可能性があります。
今回は、英語発音矯正スクール Discovering Sounds より、日本人が効率的に英語発音を上達させるための練習法をご紹介。英語発音を上達させたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
英語の発音矯正をする方法
発音矯正には、いくつかの効果的な練習法があります。まずは、代表的な4つを解説するので、それぞれみていきましょう。
フォニックス
フォニックスとは、アルファベットが持つ「音」のルールを学ぶ学習法です。このルールを先に知っておけば、初めて出会う単語でも、文字を見て正しく発音できるようになります。
たとえば、アルファベットの「a」ひとつとっても、単語によって「エイ」「ア」「アー」といった複数の読み方があります。フォニックスでは、このような音のパターンを体系的に整理して学ぶ点が特徴です。
英語圏の子どもたちが、読み書きの基礎を習得する際にも使われている方法なので、英語の発音の土台を固めるのに非常に効果的です。
シャドーイング
シャドーイングは、音声を聞きながら、ほぼ同時に声に出して真似る練習法です。わずかな遅れで、影のように追いかけるように発音するため、この名前がつきました。
ネイティブスピーカーの音声教材を使い、発音だけでなくイントネーションやリズム、強弱まで忠実に再現することがポイント。
最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習すれば、自然な英語のリズムが身についていきます。リスニング力の向上にも効果があるため、総合的な英語力アップにつながる方法です。
オーバーラッピング
オーバーラッピングは、スクリプトを見ながら流れる英語音声に自分の声を完全に重ねて発音するトレーニングです。
音声と自分の発声を同時に行うため、リズムやイントネーション、発音のズレに即座に気づき、正確な音を効率良く習得できます。
スクリプトを見ないシャドーイングより難易度が低く、初心者や発音矯正をしたい方におすすめの練習法です。
コピーイング
コピーイングとは、英語の会話やセリフなどの音声を聞き、発音やリズム、話し方をそっくりそのまま真似て繰り返すトレーニングです。音声を数秒ごとに区切って止めながら行う点が特徴です。
ネイティブの音声を徹底的に繰り返し、細部まで正確に再現することに焦点を当てているため、一文一文の発音を丁寧に矯正したい初心者や、より自然な話し方を身につけたい方におすすめです。
英語の発音矯正が独学だと難しい理由
発音矯正の努力をしても思うように上達しない背景には、いくつかの理由があります。ここでは、独学が難しいとされる主な原因を解説するので、チェックしておきましょう。
聞き取れない音は話せないから
人間の脳は、母語にない音を正確に認識するのが苦手です。英語には日本語に存在しない音が数多くあり、それらを聞き取れなければ、正しく発音することも困難になります。
たとえば、「L」と「R」の違いや、「TH」の音は、日本人学習者にとって特に難関。自分では正しく発音しているつもりでも、実際には日本語的な音になってしまっている可能性があります。
聞き取りと発音は密接に関連しているため、リスニング力向上も発音矯正には欠かせません。
日本語には存在しない音が多いから
英語には「L」と「R」や「TH」、「V」と「B」など、日本語にない特有の音が多く存在します。私たちは日本語の音に慣れて育ったため、脳が自動的にこれらの英語の音を、似た日本語の音に置き換えて処理してしまいます。
これは努力不足ではなく、言語構造上の自然な現象です。聞き分けや正確な発音には、意識的な訓練が必要になります。
発音の仕方がわからないから
独学では、舌の位置や口の形、息の使い方といった発音の仕組みを理解するのが難しくなります。音声を聞いて真似するだけでは、見えない部分の動きまで把握できません。
たとえば、「TH」の音を出すには、舌を上下の歯で軽く挟む必要がありますが、これを音だけで判断するのは難しいでしょう。また、正しい発音方法を知らないまま練習を続けると、誤った癖が定着してしまうおそれもあります。
独学でも発音力を上げるための方法
独学には限界がありますが、工夫次第で発音力を向上させることは可能です。ここでは、効果的な学習法を4つ紹介します。
録音してセルフチェックする
自分の発音を客観的に確認するには、録音が効果的です。スマートフォンの録音機能で十分なので、音声教材の後に続けて発音し、比較してみましょう。
ネイティブの音声と聞き比べれば、イントネーションのズレや音の違いに気づきやすくなるため、改善すべきポイントが明確になるでしょう。
録音を残し続けておくと、上達していく過程が実感でき、モチベーション維持にもつながります。
発音矯正アプリを活用する
近年、AI技術を活用した発音矯正アプリが数多く登場しています。これらのアプリは、あなたの発音を分析し、リアルタイムでフィードバックを提供してくれるため、独学の心強い味方になるはずです。
代表的なアプリには「ELSA Speak」や「Speechling」などがあり、発音の音を最小単位まで分析し、細かく評価してくれます。ゲーム感覚で楽しめる機能も多く、継続しやすいのが大きな魅力です。
ただし、アプリだけに頼らず、オーバーラッピングやシャドーイングなどと組み合わせれば、より高い相乗効果が期待できます。
オンライン英会話で実践する
発音は、頭で覚えるだけでなく、実際に話して使ってこそ身につきます。特にオンライン英会話は、ネイティブな先生と話すチャンスが豊富です。レッスン中は正しい発音を意識して練習し、先生に癖を直してもらいましょう。
上達するには、間違っても気にせず、どんどん話すことが大切です。レッスンを受け続ければ、普段の会話の中でも、自然と正しい発音が身についていきます。
発音矯正スクールに通う
本格的に発音を改善したいなら、専門の発音矯正スクールに通うのが確実な方法です。
経験豊富な講師が、あなたの発音の問題点を的確に指摘し、舌の位置や口の形まで丁寧に指導してくれます。なかには、短期集中コースを提供しているスクールもあるため、忙しい方でも効率的に発音力が高められます。
本格的に発音矯正をお考えなら、英語発音矯正スクール Discovering Soundsがおすすめです。舌・唇や口周りの筋肉を鍛えるところから始めるため、独学では難しい発音の根本的な改善と、英語らしい自然な話し方が習得できます。
まとめ:英語発音は正しい知識と練習で矯正できる
英語の発音矯正は、フォニックスやシャドーイングなどの練習法を活用すれば、独学でもある程度の改善が可能です。
しかし、聞き取れない音は話せない、日本語にない音が多いといった理由から、独学だけでは限界があるのも事実。
独学でも発音の基礎は学べますが、スクールならプロによるフィードバックや癖の修正、整った学習環境といったメリットがそろっています。
Discovering Soundsでは、最初に英語発音テストであるEPAT(English Pronunciation Accuracy Test)を受験いただき、現状の把握と得意不得意を見つけ出します。そのうえで、一人ひとりの発音の癖や課題に合わせた学習プランを提供するため、効率的に正しい英語発音が取得可能です。
英語発音の習得でお悩みの方は、まずはDiscovering Soundsの体験レッスンから始めてみませんか?
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