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Dark L(暗いL)やLight L(クリアL)とは?特徴や発音のコツを紹介!
英語の L音 は、Light L(クリアL) と Dark L(ダークL) の二つの異なる発音バリエーション(同音異音)が存在します。これらの違いを理解し使い分けることで、英語の自然な発音やリスニング力、リズム感が格段に向上します。
今回は英語発音矯正スクールのDiscovering Soundsより、Light L(クリアL) と Dark L(ダークL)の特徴や発音のコツまで丁寧に解説しますのでぜひご覧ください。
目次
Light L(クリアL)とは?
Light L(クリアL)は日本語のラ行に近い音であり、発音される位置としてはLの後に母音がある単語でよく使われます。単語の例としては:light, love, long, letterなどが挙げられます。
Light L(クリアL)を発音する際の舌の形・動きとしては、舌先を前歯のすぐ後ろに当て、左右から空気を抜くように発音します。Light L(クリアL)は明るくクリアな響きであり、日本語の「ラ」に近い感覚です。しかし、日本語のラは舌をはじくような感覚がありますが、英語のLはそうではありません。
特徴をまとめると、以下のとおり。
・語頭や母音前に出るL
・舌先を上の前歯の裏に軽く当てる
・舌の奥はあまり使わない
・音は明るく前に抜ける
Light L(クリアL)の発音練習
Light L(クリアL)の単語練習として、Light Lの一覧を下記に記載します。
■物のLight L(クリアL)の単語一覧
lamp・leaf・line・lock・letter・ladder・lake・lampstand・leash
■動詞のLight L(クリアL)の単語一覧
like・listen・look・love・learn・leave・lead・laugh・lift
■形容詞・副詞のLight L(クリアL)の単語一覧
long・little・lively・light・lonely・lazy・loud・lucky・loyal・linear
■食べ物のLight L(クリアL)の単語一覧
lemon・lettuce・lime・loaf・lentil・latte・lemonade
また、以下のようなフレーズで練習してみましょう。
・Look at the light.(光を見て)
・Listen to the leaves.(葉っぱの音を聞いて)
・Love learning languages.(言語を学ぶのが好き)
・Little lions like lemons.(小さなライオンはレモンが好き)
Dark L(ダークL)とは?
Dark L(ダークL)は単語の末尾や子音の前で現れることが多く、日本語のウのように聞こえることもあります。単語の例としては、Well, ball, milk, allなどが挙げられます。
Dark L(ダークL)の舌の形・動きとしては、前歯の後ろに舌先を押し付けなくて大丈夫です。喉の奥の舌の根っこに力を入れて舌根を持ち上げ、喉の奥から声を出すイメージで発音します。Dark L(ダークL)の音の印象は、allやballを聞けばわかりますが、こもった「ォ」のような響きになっています。
日本人はこのDark Lを理解している人が少なく、語尾のLがLight L寄りに聞こえてしまうことも多いです。そもそもLの発音にDark LとLight Lの2種類あるということも一般的に知られていません。そのため、例として「full」を「ふる」と言ってしまう、「milk」を「みるく」と濁らず発音されるのは典型例と言えるでしょう。
特徴をまとめると、以下のとおり。
・単語の末尾や子音の前で現れることが多く
・舌先は下の歯の近く、舌根を持ち上げて音を作る
・音はこもった濁り音
Dark L(ダークL)の発音練習
Dark L(ダークL)の単語練習として、Dark Lの一覧を下記に記載します。
■物のDark L(ダークL)の単語一覧
ball・call・wall・tall・bell・shell・hall・mall・doll・pencil
■動詞のDark L(ダークL)の単語一覧
feel・fill・pull・sell・tell・spell・kill・fall・install・unfold
■形容詞・副詞のDark L(ダークL)の単語一覧
full・cool・small・local・loyal・final・real・legal・dual・global
■食べ物のDark L(ダークL)の単語一覧
milk・cereal・bagel・pretzel・vanilla・noodle
また、以下のようなフレーズで練習してみましょう。
・I feel full.(お腹がいっぱいです)
・Call me later.(後で電話して)
・The ball is red.(ボールは赤です)
・She bought milk and chocolate.(彼女は牛乳とチョコレートを買った)
なぜLight L(クリアL) と Dark L(ダークL)の区別が重要なのか?
英語のリズムに合ったイントネーションをつくるには、Light L と Dark L の使い分けが大きく寄与し、L音をすべて同じ発音にすると違和感が生じたり誤解の原因にもなります。使い分けることで、よりネイティブに近い発音になります。
まとめ:Dark L(暗いL)やLight L(クリアL)とは?特徴や発音のコツを紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・Light L(クリアL)は語頭や母音前に出る明るいL
・Dark L(ダークL)は語尾や子音の前に出るこもったL
・単語やフレーズでの練習が大切
・使い分けることで英語のイントネーションが向上
以上の点が重要なポイントでした。英語のL音は、Light LとDark Lの違いを理解することで、発音だけでなくリスニング力や会話のリズムもぐっと良くなります。少しずつ練習して、自然な英語の音を身につけましょう。
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