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英語で主語が省略されるのはどんな時?
英語における主語の省略は、特定の文脈や状況で自然に行われます。これは英語における構文や意味の効率性、そして会話や文章での簡略化を目的としています。
主語の省略は、必ずしも文法的に不正ではありませんが、省略が許される場面やその理由、そして省略された主語をどのように見つけるかを理解することは、英語を正確に使いこなすために重要です。
今回は英語発音矯正スクールのDiscovering soundsより、英語で主語が省略される場合がどのような時かについて解説していきます。
目次
英語で主語が省略される時はこんな時!
早速、英語で主語が省略される時について見ていきましょう。
英語で主語が省略される時1.命令文
命令文では、通常主語は省略されます。命令文は、相手に対して何かをするように指示する文であり、主語は「あなた(you)」であることが暗黙の了解となっています。したがって、主語は省略されるのが一般的です。
例えば、「Close the door.(ドアを閉めて。)」や「Please sit down.(座ってください。)」などの文では、主語「you」が省略されていますが、文脈からその主語が「あなた」であることは明白です。命令文における主語の省略は、会話の中で頻繁に見られ、相手に対して直接的な指示を与える際に便利です。
英語で主語が省略される時2.会話文での省略
英語の会話では、特に会話の流れや文脈が明確な場合、主語が省略されることがよくあります。この場合、前の文から得られる情報や共通の理解に基づいて、主語を明示せずとも意味が伝わります。
例えば、「Are you coming to the party?(パーティーに来ますか?)」に対して、「Yes, [I am].(はい、(私は)来ます。)」や、「Did she finish the report?(彼女はレポートを終えましたか?)」に対して、「No, [she] didn’t.(いいえ、(彼女は)終わっていません。)」といったように、答えにおいて主語「I」や「she」が省略されていますが、質問の内容や文脈からその主語が誰であるかはすぐに理解できます。
英語で主語が省略される時3.関係代名詞を用いた文での省略
関係代名詞を使う文でも省略されることがあります。例えば、「The man [who] spoke to me is my uncle.(私に話しかけた男性は私の叔父です。)」という文では、関係代名詞「who」が省略されています。英語では、関係代名詞が文中で主語の役割を担っている場合に、その主語が省略されることがあります。
英語で主語が省略される時4.文脈から明らかに理解できる場合
省略された主語が文脈から明確に理解できる場合にも、主語は省略されます。特に、ある事柄が繰り返される文脈や、複数の文が並列で使われる場合、主語が省略されることがよくあります。
例えば、「She loves music. He, sports.(彼女は音楽が好き。彼はスポーツが好き。)」や、「I went to the store, and then [I] went to the gym.(私は店に行き、その後ジムに行きました。)」というように、前の文から主語が明らかであるため、省略されています。
英語で主語が省略される時5.接続詞および副詞を用いた文での省略
接続詞や副詞を使って、2つ以上の文をつなげる際にも主語が省略されることがあります。特に、接続詞「and」「but」「or」などが使われる場合、前の文からそのまま主語を引き継ぐことができます。
例えば、「I will go to the park, and [I] will bring my dog.(公園に行きます、そして犬を連れて行きます。)」や、「He doesn’t like coffee, but [he] likes tea.(彼はコーヒーが好きではありませんが、お茶は好きです。)」といった例では、接続詞でつながれた文では、前の文と同じ主語が使われることが多く、明確に示す必要がないため省略されます。
英語で主語が省略される時6.仮定法を用いた文での省略
条件文、特に仮定法の文では、主語が省略されることがあります。これは、条件文の前提となる部分(if節)や結果部分(主節)の中で文脈がすでに確定しているためです。
例えば、「If [you] need help, let me know.(もし助けが必要なら、知らせてください。)」や「If it rains tomorrow, [we] will cancel the picnic.(もし明日雨が降ったら、ピクニックは中止します。)」という文では、条件文において、主語「you」や「we」が省略されていますが、文脈から容易に理解できます。
まとめ:英語で主語が省略されるのはどんな時?
いかがでしたか?今回は英語で主語が省略される場合がどのようなときかについて解説しました。結論として、英語における主語の省略は、特に会話や命令文、条件文、接続詞を使った文などで見られます。
省略された主語を見つけるためには、前後の文脈や会話の流れを注意深く追うことが重要です。文脈に基づき、どの主語が省略されているかを正確に把握することが、英語の理解力を高めるための鍵となるでしょう。
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