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この日はマンションの一室での撮影でした。

監督はどんなアングルから撮るか、などを助監督と話し合ったり、
他の人は部屋のインテリアのセッティングをするところから始まりました。

そんな皆さんを横目に、私は「いよいよこの日（本番）が来たか。」
と緊張感でいっぱい。セリフをブツブツ言ったり、
動作確認を何回もしたりしながらも、手に汗握っていました(笑)。
心臓が飛び出しそうとはこんな感覚！？撮影で自分が演技して撮られる、
しかも英語で、なんて人生で初めてだったので。

なるべくNGを出さないで、皆さんに迷惑をかけないように！
という思いでいっぱいでした。

小道具さん（美術さん？）たちが後ろで色々用意している時に、
監督から「じゃ、テスト。」と言われて、正直この中で？！と思いました。

3回目のテストからようやく監督から「段々慣れてきた感じがする。」
と言われて、こちらもテンションが上がってきました。
でも4回目のテストでまたたくさん指摘されてしまい、
本当に本番で良い演技ができるのか不安になってきました。

その間も美術さんたちは「若い子が住んでいるアパート」
というセッティングを作るために、壁にシールを貼ったり、
写真を置いたり色々なことをしていたみたいです。
私は緊張していたのでよく覚えてはいませんが
たくさんの人が私の周りで色々なことをしていました。

テストは大体９回か１０回はやったと思います。
それで監督から「演技の方は大丈夫。」と言われほっとしました。

いざ本番になると、あれだけガヤガヤとセッティングしている中で
テストをしていたので、シーンとした中で演技をするのは相当緊張しましたが、
練習の甲斐あり、それ程NGも出さずに撮影を終えることができました。