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英語の無生物主語とは?無生物主語の使い方や訳し方を紹介!
みなさんこんにちは、Disocovering soundsです。
今回は「無生物主語 (inanimate subject)」について解説していきます。
無生物主語構文は英語ならではで、日本語において無生物が主語になることはまずありません。そのため、無生物主語構文の英語をどう解釈したらよいかと戸惑う方も多いのではないでしょうか。今回はそのような「無生物主語 (inanimate subject)」を用いた英文の使い方や訳し方を説明していきますので、ぜひご覧ください。
目次
「無生物主語 (inanimate subject)」とは?
まずは無生物主語について解説していきます。
例えば、次の英文を見てみましょう。
The train delay made passengers irritated.
(電車の遅延が乗客をいらいらさせた)
この文では生き物ではない”The train delay”が主語になっています。
したがって、かっこ内に示したようにこれを直訳すると「電車の遅延が乗客をいらいらさせた」となります。ネイティブスピーカーはこの文のように、無生物を主語に置くことが慣例化しています。
それに対して、私たち日本人はそのような慣習がなく、いまいち訳に困ってしまいますね。無生物主語構文の訳し方などについて以下で詳しく見ていきましょう。
なぜ英語では「無生物主語」が頻繁に用いられるのか?
無生物主語構文の訳し方の解説に入る前に、そもそもなぜ英語では「無生物主語」が頻繁に用いられるのかについて考えてみます。
その理由は実は、英語の「動詞」の性質にあります。日本語において動詞は「自動詞」が優位です。自動詞が優位であるということは、「結果」に力点が置かれるということになります。
例えば、先程の電車の遅延の例文を考えましょう。
「乗客が電車の遅延によっていらいらした」というように、主語である「乗客」が結果として「いらいらした」と解するのが自然です。一方で、英語においては「他動詞」が優位です。
したがって日本語とは異なり、結果よりも「原因」に力点が置かれることになります。原因に力点が置かれるということは、それが主語になり得るということを意味します。原因は生物・無生物問わないですから、英語では往々にして無生物が主語となることがあるのです。
「無生物主語」構文の訳し方
さて、「無生物主語」構文の訳し方の話に戻ります。
私たち日本人からすると先程も説明した通り、「原因」を主語としたまま直訳するのはどうも違和感があります。では、どのようにすればしっくりくるように訳せるでしょうか。
この場合は、主語を「原因」と解して和訳するのがよいでしょう。
ここで、冒頭で取りあげた”The train delay made passengers irritated.”という英文を再び考えてみましょう。
この文の主語は”The train delay”ですから、これを「原因」として解釈します。そうすると、「電車の遅延によって、乗客はいらいらした」と訳すことができます。直訳するよりもこちらの訳の方が、しっくりくるかと思います。
「無生物主語」のバリエーション
無生物主語を「原因」で訳すのがよいということを説明しましたが、この訳し方についてはいくつか種類があります。「原因」以外の訳し方について以下で見ていきましょう。
まずは次の英文についてです。
The study shows that the population of Japan is decreasing.
この文の主語は”the study”ですが、これを「原因」と解釈するとおかしな訳になります。このような場合は「その研究は日本の人口が減少していることを示している」というように「〜が・・・を示す」と訳すとよいでしょう。
続いて、次の英文を考えましょう。
The car navigation will lead us to the goal.
今回の場合も主語である”The car navigation”を「原因」として訳すと不自然ですね。したがって「カーナビを利用すれば、目的地にたどり着けるだろう」というように、主語を「方法」として解釈するとよいです。
まとめ:英語の無生物主語とは?無生物主語の使い方や訳し方を紹介!
いかがでしたか。
今回は「無生物主語」について解説しました。
・英語では原因に力点が置かれ、無生物が主語となることが多い
・無生物主語を日本語に訳す際は、それを「原因」・「〜を示す」・「方法」と解するとよい
ということがポイントでした。最後までご覧いただきありがとうございました。
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