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Gap year とは?

皆さん、こんにちは!

Discovering Soundsです。

 

Gap year とは?

皆さんは「Gap year」をご存知ですか?日本ではあまり知られていませんが、今世界の大学生の間では、「人生のインターバル期間」として活用され始めています。

本記事では、「Gap year」の概要や、この期間に学生がどんなことに取り組んでいるのか、メリットデメリットなどを紹介していきたいと思います。

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「Gap year」のはじまり

「Gap year」とは、高校を卒業してから大学に入学するまでの期間のことです。入学を翌年にずらし、その1年の間に好きなことにチャレンジしたり、成長につながることを経験したりします。

 1978年イギリスのチャールズ皇太子が世界中の17歳〜24歳の若者を集め、世界各地で働くという活動をサポートした「ドレイク活動」が始まりとされています。その活動拠点が16世紀に活躍したイギリスの海軍副大尉(Vice Admiral) フランス・ドレイク卿のルートに沿っていたこと、そしてドレイク卿が世界を股にかけて活躍していたことで、ドレイク卿の名前を付けてドレイク活動とつけられました。

英国王室のウィリアム王子も大学に入学する前に1年間「Gap year」を使い、世界各地を見て回り、南米や農村違いで職業経験を行っています。弟のハリー王子も1年間の「Gap year」で、オーストラリアやアフリカに滞在していました。

英国王子の2人のチャリティー活動が海外で大きく報道されていたこともあり、「Gap year」が欧米を中心に世界各国に広まっていったようです。

「Gap year」の取り組み内容

様々な企業や団体が「Gap year」向けのプログラムを提供しており、ボランティアや企業研修など、個人の希望に応じて選択することができます。また、どのように過ごすかを自分で計画を立てて過ごすことも可能です。「Gap year」の取り組み内容について、いくつかご紹介します。

 

1.  語学留学・専門留学

日本の大学では、在学中にまとまって取れる休暇は夏休みと春休みだけですが、「Gap year」を使えば1年間かけてしっかり語学力を向上させられます。また、語学留学にプラスして、将来の就職につながる専門コースを学ぶ学生も増えています。

 

2.  海外・国内ボランティア

地域のボランティアから、環境や動物保護のボランティアなど、幅広い活動がボランティアで行われています。ボランティアを通して自主性や社会性を養うとともに、創造性や開拓性を磨くのにボランティアは適しています。人と人との生きたコミュニケーション能力を上げたいという人にボランティアはおすすめです。

海外ボランティアの場合は、生きた言語を使いながら活動するため、語学向上にもつながります。ほかの国からの参加者との出会いや他者の価値観に触れることで、新しい自分を発見するきっかけにもなります。

 

3. 海外・国内インターンシップ

企業の一員として働く経験ができるインターンシップも人気があります。企業で実際に仕事をしている人から直接話を聞いたり、体験してみたりすることで、業種や職種、企業による仕事内容の違いや働いている人たちの雰囲気を知ることができます。インターンシップは現場の空気を肌で感じる絶好の場です。

海外インターンシップの場合は、違う文化や言語に触れながら仕事をすることで、新しい自分を発見をするとともに、語学能力の向上もできます。またコミュニケーション能力の向上も期待できます。

 

4. ワーキングホリデー

ワーキングホリデーとは、滞在国で働いて滞在費用をまかないながら一定期間生活できる特別なビザ制度のことです。働きながら好きなことが出来るこの制度を使って「Gap year」を過ごす学生も多いです。

 

ワーキングホリデーができる国一覧(2022年6月)

英語圏

オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、シンガポール、香港、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、アイスランド、リトアニア、エストニア、オランダ

 

英語圏以外

韓国、フランス、ドイツ、台湾、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、アルゼンチン、チリ、チェコ、イタリア

5. アルバイト

海外の学生には学費を親に頼らず、自費と奨学金でまかなう学生も多くいます。そういった学生の中には、「Gap year」をアルバイトに使う人もいます。1年間しっかりお金を貯められるよい機会になります。

報酬だけでなく、社会経験の一部としても価値があり、アルバイトと言えども責任のあるポジションを任されるケースも多くあります。また、この期間にコネクションを築くことで、大学入学後の休暇期間のアルバイト先を確保することもできます。

6. 世界一周旅行

1年間を自分の好きなことに使えるのなら、いろいろな国を旅して暮らしたい、と考える学生も多くいます。「Gap year」はまさに絶好のチャンスです。

「Gap year」の3つのメリット

1. 計画性が身に付く 

「Gap year」期間をどう過ごすかは、自分で計画し行動しなければなりません。1年間という限られた時間をどう過ごすのか、そのために必要なお金はどう貯めるのか、自分で考える能力が向上し、計画性を身につけることができます。

「Gap year」を使って1年間海外を見てきた学生の中退する率は3%と大変低く、通常の学生の20%中退率に比べて大きく差が出ています。この理由として、「Gap year」を経験した学生は、自分の専攻する分野と世界情勢を踏まえながら、目的が明確になって勉強に励む効果があります。

今後の大学生活においても、「Gap year」で得た経験を活かして計画的に過ごすことができるようになります。

 

2.  就職活動で他の人と差別化できる

「Gap year」での経験を通して、計画性や実行力を身に付けることができると同時に、その経験を就職活動でも活かしてアピールできます。他の人には成しえていない経験は将来就職する際の財産となります。

 

3.  様々な人種や文化に触れられる

国内でも海外でも、世代の違う人や職業、育った場所、金銭感覚、性別などのような人たちと交流することで、新しい発見をすることがあります。また、違う文化に触れることで、改めて日本のよさを知るきっかけにもなります。新しい出会いが新しい扉を開いてくれることは間違いありません。

「Gap year」の2つのデメリット

1.  費用がかかる 

海外旅行や異文化体験をする場合、どうしても高額な旅費や滞在費が必要になります。

アルバイトやインターンシップの場合は収入がありますが、そうでなければまずは資金を集めなければなりません。「Gap year」を充実した時間にするためには、お金の管理は計画的に行うようにしなければなりません。

 

2.  時間を浪費する可能性がある

目的意識がないまま「Gap year」を過ごすと、かえってその時間が無駄になってしまうかもしれません。「Gap year」は義務ではありませんし、就職活動の時にこの期間に何をしたのかを説明できなければ、よい評価にもつながりません。具体的な目標を掲げて実行することが必要です。

イギリスで人気の「Gap year」の過ごし方とは?

政府の調査によると、イギリスでは毎年200000人から250000人の学生が「Gap year」を取得するそうです。主な取得目的を多い順に下記にまとめました。

 

1. 83% 国内で働く

個人的な成長と経済的自立の目的で「Gap year」を取得する学生の割合が最も高いため、まずは国内で仕事をしてお金を貯める期間に当てるという選択をする学生が多いようです。大学入学までの1年間集中して仕事をする学生もいれば、自分でまかなえるだけの資金が調達出来てから旅行に行く学生もいるようです。

政府の調査によると、「Gap year」期間は家族の援助は受けずに自立した生活を送る学生の割合は80%、親からの援助を受ける学生の割合は20%だそうです。

 

2. 56% 旅行

「Gap year」期間中は勉強から離れて旅行に集中する学生も多くいるようです。最も人気の目的地は東南アジアではタイ、ベトナム、カンボジア、また南アメリカではペルーやアルゼンチンなどです。これらの国が人気の理由は、生活費が安く、旅費のコストを抑えられることが第一に挙げられます。アメリカやオーストラリアを選ぶ学生もいますが、まとまった資金があったり、家族からの支援がある学生に限られるようです。

 

3. 20% 国内でボランティアをする

統計から見ると、ボランティアのみをする学生は少ないようです。主な理由にボランティアでは経済的自立が難しいことが挙げられます。ボランティアをしている学生は同時にアルバイトもしているようです。

 

4. 16% 海外で働くかボランティアをする

資金面などから海外で働いたり、ボランティアをする割合は低いようですが、その中でも海外で英語を教える仕事は人気があるようです。Teaching English as a Foreign Language(TEFL)のプログラムは様々な国と提携しており、自分の行きたい国を選ぶことができます。

 

5. 14% 研修や再試験に備える

少数ですが、この期間に技術を磨いたり、上の大学を目指して勉強をする時間にあてる学生もいるようです。特にオックスフォード大学やケンブリッジ大学を目指す学生は、1年間勉強してから再試験に挑む学生もいるようです。

 

日本の「Gap year」の現状

日本国内ではまだまだ馴染みの薄い「Gap year」ですが、近年、取り組みを推進する大学も増えてきました。

中でも東京大学「FLY Progran」は有名で、入学初年度に1年間の特別休学期間を取得できる自主活動プログラム、通称「FLY Program」を実施しています。このプログラムでは、入学直後の学生が1年間の特別休学期間を取得し、ボランティア活動や就業体験活動、国際交流活動などに参加します。

その他の大学でも、入学前や在学中に海外留学やボランティア活動に参加するプログラムを実施する大学が増えているようです。ただ、多くの企業が「Gap year」の利用を「休暇」として捉え、マイナスに評価する傾向もあるため、日本国内では浸透していないようです。

 

まとめ:「Gap year」とは?

「Gap year」制度についてメリット、デメリットも含めてご紹介しました。近年、この「Gap year」の認知が広がり、日本においても取り組みを推進する大学も増えてきました。「Gap year」は、学生にとっても自分自身と向き合い、人生経験を豊かにする良い機会となります。「Gap year」を活用する際は、しっかり目標を立て、計画的に行動することをお勧めします。

 

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