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海外ではくしゃみでなぜブレスユー(Bless you)と言うのか?
みなさんこんにちは、Discovering soundsです。
今回は”Bless you”について解説していきます。読者の皆様はそもそも”Bless you”というフレーズを聞いたことがありますか?
海外では比較的用いられるフレーズですので、海外に暮らした経験のある方には馴染みがあるかもしれませんね。また、海外ドラマか何かで耳にされたことがある方もいることでしょう。
必ず覚えておくべき!というフレーズではないものの、文化のうえに成り立っているフレーズですので、今回はその知識を深めていただければと思います。
目次
”Bless you”はどういう意味?
そもそも、”Bless you”とはどういう意味なのでしょうか。辞書を引いてみますと、「神のご加護を」という意味が出てきます。
このフレーズ自体は、くしゃみをしたあとによく用いられます。しかし、私たち日本人にとって見れば「なぜくしゃみをしたら、神のご加護を願わなければいけないのか」と疑問に思うはずです。
この理由について以下でくわしく見ていきましょう。
くしゃみをしたあとに”Bless you”と言われる理由
なぜ、くしゃみをしたあとに”Bless you”と言われるのでしょうか。そもそも、”Bless you”は”God bless you.”の略であり、だからこそ辞書を引くと「神のご加護を」という意味が出てくるのです。
くしゃみをしたあとにこのフレーズを用いるのは、過去の言い伝えによるものです。かつてくしゃみをすると口から魂も出ていってしまい、そのあとに悪魔が体の中に入り込むと考えられていました。
だからそれを防ぐために、「神のご加護があるように」と願ったのです。これとは別の説として、「ペスト」に関するものがあります。
かつてヨーロッパでは「ペスト」という死亡率の高い最悪の感染症が流行したことがありました。ペストに感染すると、初期症状としてくしゃみが見られることが多かったようです。
だからこそ、「(ペストに感染しないように)神のご加護があるように」と願ったわけです。上記の背景から、くしゃみをしたら”Bless you”と相手に言うようになったと考えられています。
”Bless you”と言われたらどのように返答すればよい?
上記を踏まえれば、くしゃみをしたときにかけられる”Bless you”というフレーズは「お大事に」という意味になるでしょう。
そのため、そのフレーズをかけられたら”Thank you”「ありがとう」と返答するとよいかと思います。その他、”Thank you, too.”もよく用いられる返答に表現です。
これは”Thank you.”よりも丁寧な表現で、”too”を付けることにより「あなたにも神のご加護がありますように」という意味になります。
”Bless you”のその他の用法
さて、くしゃみ以外における”Bless you”の用法について説明していきます。
惜別
まずご紹介するのは「惜別」です。別れの挨拶で、相手の将来の幸運を祈るという意味でこのフレーズがよく用いられます。
以下、例文を見てみます。
I will miss you. I wish for your success.God bless you!
(君がいなくなるとさみしいけれど、君の成功を願っているよ。またね。)
感謝
続いては、「感謝」です。相手に対して感謝の意を伝えたい場合にもこのフレーズはよく用いられます。
以下、例文を見てみましょう。
You did it for me? Oh, god bless you.
(私のためにしてくれたの?ありがとう)
まとめ:海外ではくしゃみでなぜブレスユー(Bless you)と言うのか?
いかがでしたか?今回は”Bless you”について解説しました。
・過去の言い伝えにより、くしゃみをすると相手をいたわる
・惜別の意を伝える
・感謝の意を伝える
の3つのケースでこのフレーズを使うことが多いです。非常に便利な表現ですので、ぜひ覚えておきましょう。
また、このフレーズを相手からかけられたときは”Thank you.”と相手に対して感謝の意を伝えるようにしましょう。今回の内容が少しでもお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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