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イギリスにも方言や訛りがあるの?
皆さん、こんにちは。
Discovering Soundsです。
目次
- 1 イギリスにも方言や訛りがあるの?
- 2 イギリスの標準語とは?
- 3 代表的なイギリス英語の方言と訛り
- 3.1 ・北アイルランド(Northern Ireland)
- 3.2 ・スコットランド語/ゲール語(Scottish/Gaelic: スコットランド)
- 3.3 ・カンブリアン(Cambrian: カンブリア)
- 3.4 ・スカウス(Scouse:リバプール)
- 3.5 ・ジョーディー(Geordie: ニューキャッスル)
- 3.6 ・ヨークシャー(Yorkshire)
- 3.7 ・ブラミー(Brummie: バーミンガム)
- 3.8 ・オックスブリッジ(Oxbridge: オックスフォード/ケンブリッジ/イートン校)
- 3.9 ・コックニー(Cockney: 東ロンドン)
- 3.10 ・エスチュアリー(Estuary: テムズ川沿ロンドン)
- 3.11 ・ウェールズ語(Welsh: ウェールズ)
- 4 まとめ:イギリスにも方言や訛りがあるの?
イギリスにも方言や訛りがあるの?
日本の約半分程の面識しかないイギリスですが、様々な方言「dilect」や訛り「accent」があります。特に階級意識が強く残るイギリスでは、いまだに訛りにより下級階級に見られることもあります。とはいえ、自分たちの訛りを誇りとして守り続けてる人たちが多いのも事実です。
今回は、イギリス各地の代表的な訛りをご紹介致します。
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イギリスの標準語とは?
イギリスの規範的な英語の発音に、容認発音(Received Pronunciation, RP)と呼ばれるものがあります。RPとはイギリス人以外の人がブリティッシュアクセントとして聞きなれているものです。また、BBCイングリッシュとも呼ばれ、BBCのニュースキャスターはこの正しい英語が話せなければなりません。
「規範的」と聞くと国民の大多数が使う印象を持つかもしれませんが、実際のRP使用者は全体の3~5%と言われ、高等教育を受けた上層階級の人々の英語という位置づけです。その一方で、一般の人々が話す英語には地元の方言の影響も強く出るため、地域差は大きく異なります。今回はイギリス英語の代表的な方言と訛りについてご紹介致します。
代表的なイギリス英語の方言と訛り
イギリスには37以上の訛りや方言があると言われています。ここではその中から代表的なものを北から南下しながら紹介していきます。
・北アイルランド(Northern Ireland)
北アイルランド訛りは、文章の終わりに進むにつれてイントネーションが上がっていくのが特徴です。
さらに、文章の終わりに来る「R」の音は「arrr」のように伸ばして大げさに発音します。
・スコットランド語/ゲール語(Scottish/Gaelic: スコットランド)
スコットランド内でも、エジンバラやグラスゴーなどの都市ごとに訛りが異なります。例えば、エジンバラの訛りは、グラスゴーの訛りよりもソフトです。
・カンブリアン(Cambrian: カンブリア)
湖水地方を含めたイギリス北部の広い地域で話される方言です。カンブリアンは、このこの地の古い言語である旧ノース(バイキング語)にケルト語が混ざって派生したと言われています。カンブリアンでは、「condition」のことを「fettle」と言い、「mate」「marra」と言います。この単語を含めた会話文をカンブリアンですると以下のようになります
「How are you doing, my friend?」「I’m very well!」
「How’s the fettle, marra?」「A’s in grand fettle, eh!」
・スカウス(Scouse:リバプール)
リバプール出身の人は、スカウサーと呼ばれており、彼らの方言はスカウスと呼ばれています。スカウサーは、”What’s that?” “Woss dtha?” と発音し、AとYを強調させながら話します。また、「R」の発音をアメリカ英語並みに舌を巻いて発音します。
・ジョーディー(Geordie: ニューキャッスル)
ジョーディーは、ニューキャッスルとその周辺の地域で話される方言で、イギリスで最もくせの強い方言と言われています。イギリスは5世紀ごろからアングロサクソン族が北ドイツから移住してできた国です。彼らが話していた言葉をオールドイングリッシュと呼び、ニューキャッスル付近は、その名残りが残っていると言われています。
ジョーディーの発音は母音に特徴があります。例えば、「~ing」で終わる単語は「ən」になります。つまり「reading」という単語は「readen」という発音になります。また、ジョーディー特有の単語も多く使われるため、イギリス人にも理解されないことで有名ですが、田舎の温かみが感じられる人気のある訛りでもあります。
・ヨークシャー(Yorkshire)
ヨークシャー訛りは北イングランドに由来し、イギリス最大の群であるヨークシャーにて話される訛りです。ヨークシャーの有名な都市と言えば、リーズ、ヨーク、シェフ―ルドなどが挙げられますが、それぞれの年でも訛りの種類が異なります。
ヨークシャー訛りは、単語内に「ee」という音がある場合は、「eh」といった感じに発音されます。例えば、「happy」という単語は「hap-peh」と発音されます。
・ブラミー(Brummie: バーミンガム)
バーミンガムは、イギリス中西部にあり、イギリスでは第2番目の主要都市です。ロンドンからは200㎞くらいなのでイギリスの標準語と変わらないのではないかと思われがちですが、この地域にもくせの強い訛りがあります。
ブラミーの特徴は、母音の「I」が「oy」に置き換えられることです。そのため「I quite like it.」という文は、「Oy kwoyt loyk it.」と発音します。
・オックスブリッジ(Oxbridge: オックスフォード/ケンブリッジ/イートン校)
オックスフォード大学とケンブリッジ大学をひとくくりにオックスブリッジと言いますが、ここにイートン校を加えて、これらの学歴のある人々の発音をオックスブリッジと言います。オックスブリッジの訛りは、「ミスタービーン」で日本でも有名なコメディアン「ローワン・アトキンソン」がこれに当たります。
・コックニー(Cockney: 東ロンドン)
イギリス英語の中でもとくに有名なのがコックニー訛りです。
コックニーは東ロンドンの労働者階級が話す方言として生まれたアクセントです。コックニー方言では、「T」の音が発音されません。例えば、「better」という単語は「beh – uh」といった風に発音されます。
コックニー方言では、単語の頭にある文字を発音しないケースが多くあります。例えば、「head」という単語の頭にくる「H」の音が発音されなくなるので、「ed」という単語のように発音します。
コックニーの訛りの特徴は他にもたくさんあるため、また改めてご紹介致します。
・エスチュアリー(Estuary: テムズ川沿ロンドン)
エスチュアリーとは、テムズ川主変に住んでいる人が話す訛りです。テムズ川は、ロンドン、オックスフォード、レディングなどの都市に流れている川です。コックニーとも少し似ていますが、エスチュアリーは、労働階級以上〜中流階級程度の人が話す訛りとして理解されています。
エスチュアリーを話す人は「l」を「w」のように発音するという特徴があります。また、多くの人は「th」の時に「f」の発音を使います。例えば、「thought」という単語は「fought」という発音になります。
・ウェールズ語(Welsh: ウェールズ)
ウェールズ語は訛りではなく、言語として確立されています。ウェールズに住む総人口約50万人のおよそ30%がウェールズ語を話すと言われています。美しく、そして長く複雑な言語があることもウェールズ語の特徴です。
「Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch」は綴りが最も長いことで有名な村の名前です。
ウェールズの人々が話す英語にも特徴があります。例えば、「Wales」という単語は、「Wee – alss」のような発音になります。
まとめ:イギリスにも方言や訛りがあるの?
今回は、イギリスの方言や訛りについてご紹介致しました。
みなさんは、どれか気になる方言や話してみたい方言はありましたでしょうか。
それぞれの地域によって全く違うので、是非現地の人と話をして新しい方言や訛りを身に付けて下さいね。
Discovering Sounds では、イギリス英語特有の発音を体系的に学ぶことが出来ます。
体験レッスンから始めてみてはいかがでしょうか。
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