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能動態と受動態の違いとは?受動態を能動態に変えるには?

英語を学んでいると、必ずと言っていいほど「能動態」と「受動態」という言葉に直面します。多くの学習者にとって、受動態は「be動詞 + 過去分詞」という公式を暗記するだけの文法ルールの一つに見えるかもしれません。しかし、能動態と受動態の選択は、その文章の「主役」を誰にするか、あるいは「視点」をどこに置くかという、コミュニケーションの根幹に関わる選択です。

今回は、英語発音矯正スクール Discovering Soundsより、能動態と受動態の違いから、実戦で役立つ書き換えのテクニックを解説していきますので、ぜひご覧ください。

能動態と受動態

能動態と受動態の違いを理解するための最もシンプルな方法は、「誰が、あるいは何がスポットライトを浴びているか」に注目することです。

能動態とは、主語が自ら動作を行う形式です。英語の基本構造である S + V + O (主語+動詞+目的語)の形を取り、主語が、対象(目的語)に対して直接的に働きかけます。

例えば「The chef prepared the meal.(シェフがその料理を用意した)」という文では、シェフが動作の主体であり、文章の中心にいます。この形は誰が何をしたのかが明確です。

対して受動態は、動作を受ける側を主語に据える形式です。スポットライトは「動作の実行者」から「動作の対象」へと移ります。先ほどの例を受動態にすると「The meal was prepared by the chef.(その料理はシェフによって用意された)」となります。ここでの主役は「料理」であり、シェフはあくまで補足的な情報、あるいは背景へと退きます。

つまり、能動態は「誰がやったか」を重視するものであり、受動態は「何が起きたか」あるいは「何がなされたか」を重視する「出来事・対象中心」の視点であると言えます。

受動態の作り方

受動態の形は、どのような時制であっても「be動詞 + 過去分詞」という核となるルールで構成されます。しかし、この「be動詞」が時制(現在、過去、未来、進行形、完了形など)に合わせて変化するため、多くの学習者が混乱を感じるポイントでもあります。

重要なのは、受動態になっても「元の文が持っていた時制の情報」は、すべてbe動詞が引き受けるということです。例えば、能動態が現在進行形「is doing」であれば、受動態は「is being done」となります。能動態が現在完了形「has done」であれば、受動態は「has been done」となります。

このように、受動態は一種の「器」のようなもので、その中に過去分詞という「動作の意味」を流し込み、be動詞で「時間軸」を調整する構造になっています。

受動態が使われる代表的な状況について

能動態の方が簡潔ですが、だからといって受動態が不要なわけではありません。特定の文脈では受動態こそが適切な選択となります。受動態が使われる代表的な状況を見ていきましょう。

動作の実行者が不明な場合

例えば「My bike was stolen.(自転車が盗まれた)」という文。誰が盗んだのか分からない場合、能動態で「Someone stole my bike.」と言うよりも、被害を受けた対象である「自転車」を主語にする受動態の方が、状況を正確に伝えます。

客観性や中立性を保ちたい場合

科学論文や公式な報告書では、個人の主観を排除し、事実を淡々と述べる必要があります。「I discovered that…(私は〜を発見した)」と言うと個人的な印象が強まりますが、「It was discovered that…(〜ということが発見された)」とすることで、普遍的な事実としての響きが生まれます。このように、受動態は情報を「客観的な事実」を伝える機能を持っています。

受動態を能動態に変えるには?

文章をより明快にするために、受動態を能動態に書き換えるスキルは非常に重要です。

ステップ1:実行者を考える

受動態の文の「by 〜」の後ろに注目してください。これが能動態における新しい主語になります。もし「by 〜」が省略されている場合は、文脈から「一般の人々」「警察」「私たちは」といった隠れた実行者を推測し、補う必要があります。例えば「The law was changed.」であれば、実行者は「The government(政府)」であると推測できます。

ステップ2:be動詞から時制を読み取り、メインの動詞を戻す

受動態の文に使われているbe動詞が過去形(was/were)なら、能動態の動詞も過去形にします。現在完了(has been)なら現在完了に戻します。ここで「過去分詞」を「元の動詞」の形に戻す作業が必要になりますが、不規則動詞の変化には注意が必要です。

ステップ3:主語を目的語の位置へ移動させる

受動態の主語となっていた単語を、能動態の動詞の後ろ(目的語の位置)に配置します。これで S + V + O の形が完成します。

具体例を見てみましょう。「The innovative software was developed by a small startup last year.」という受動態。

1.実行者は「a small startup」です。
2.時制は「was(過去)」なので、developedを過去形として使います。
3.元の主語「The innovative software」を後ろに置きます。

結果:「A small startup developed the innovative software last year.」非常にスッキリとして、誰が何をしたのかが際立つ文になりました。

まとめ:能動態と受動態の違いとは?受動態を能動態に変えるには?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・能動態と受動態の違いは文法形式ではなく、「誰・何を主役にするか」という視点の違いにある
・能動態は「誰が何をしたか」を明確に伝え、行為者を中心にした表現
・受動態は「何が起きたか」「何がなされたか」を重視し、対象や出来事に焦点を当てる
・受動態は「be動詞+過去分詞」が基本で、時制の情報はbe動詞が担う
・実行者が不明なときや、客観性・中立性を保ちたい場面では受動態が有効
・受動態を能動態に直すには、実行者の特定・時制の確認・語順の入れ替えがポイント
以上の点が重要なポイントでした。伝えたい内容や強調したいポイントによって、適切な視点を選ぶことが重要です。この使い分けを意識できるようになると、英語表現はより自然で伝わりやすくなります。


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