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英語の/ʤ/の発音
皆さん、こんにちは!Discovering Soundsです。
英語の発音の中で、日本人にとって特に難しいとされる音の一つが /ʤ/ です。この音は、日本語には存在しないため、発音に慣れていないことが多く、時には気づかないうちに誤った発音をしてしまうこともあります。
本記事では、/ʤ/ とはどのような音なのか、また日本人がこの音を間違えやすい理由とその修正方法について詳しく解説していきます。
目次
/ʤ/とは?弾くような音の正しい発音を解説
/ʤ/ は、音声学で「有声音の破擦音」として知られる音です。英語の単語でよく見られる音で、舌先(当校では中舌)が上の歯茎に軽く接触し、そこから離れるときに弾く音が生まれます。この音は日本語にはないため、日本人が苦手とする発音の一つです。
具体的な例として、”job” や “judge” の「j」や「dge」の音が /ʤ/ に該当します。この音は、軽く舌を歯茎に当てて空気をため、弾くようにして発音するのがポイントです。/ʤ/ は破裂音と摩擦音が組み合わさった独特な音なので、強めに弾くようにして発音すると、より自然な英語に近づきます。
この/ʤ/の音を正しく発音するためには、舌をしっかり「弾く」ことを意識しましょう。
日本人が間違いやすい /ʤ/ と /ʒ/ の違いとは?
/ʤ/ と /ʒ/ は、見た目や音が似ているため、日本人が混同しやすい発音です。しかし、実際にはそれぞれ異なる音であり、発音方法も異なります。違いをしっかり理解することで、英語の発音がより正確になります。
/ʤ/ の特徴
/ʤ/ 「ジッ」は、破擦音と呼ばれ、舌先(当校では中舌)を上の歯茎に軽く当てた後、弾いて発音します。この音は、破裂音 /d/ と摩擦音 /ʒ/ が結びついた音で、強めに発音するのが特徴です。単語の例としては、「jump」や「judge」の「j」の音がこれに該当します。
/ʒ/ の特徴
一方、/ʒ/「ジュー」 は摩擦音であり、舌を歯茎に近づけながら、空気が狭い隙間を通るようにして滑らかに発音します。/ʤ/ と違い、弾くような動きはなく、一定の摩擦を伴った柔らかい音です。「vision」や「genre」に見られる音が /ʒ/ に当たります。
/ʤ/ と /ʒ/ 間違えやすい理由
日本語には /ʤ/ も /ʒ/ も存在しないため、多くの日本人はこの2つの音を区別せずに発音してしまいがちです。例えば、「judge」の /ʤ/ を /ʒ/ と発音すると、「ジャッジ」ではなく「ジャージ」に近い音になり、意味が異なって聞こえてしまうこともあります。
違いを意識するポイント
- /ʤ/「ジッ」 は強く弾く音:破裂音の要素があるので、舌を一度止めてから、強めに弾いて発音します。
- /ʒ/ 「ジュー」は滑らかな音:摩擦音なので、舌を歯茎に軽く寄せて、滑らかに音を出します。
発音を練習する際には、これらの違いをしっかり意識し、自然な英語の発音を目指しましょう。
押さえておきたい! /ʤ/ 発音の単語リスト
/ʤ/ は、”jump” や “judge” のような単語で見られる、弾く音です。多くの日本人が /ʤ/ を正確に発音するのが難しく、時には /ʒ/ の音と混同することがあります。しかし、/ʤ/ はしっかりとした舌の動きを伴い、やや強めに弾くように発音されるのが特徴です。以下では、/ʤ/ を含む単語のリストを挙げ、その発音と意味を確認していきましょう。
/ʤ/ の単語例
jump /ˈʤʌmp/ (跳ぶ)
judge /ˈʤʌʤ/ (裁判官)
juice /ˈʤuːs/ (ジュース)
join /ˈʤoɪn/ (参加する)
joy /ˈʤoɪ/ (喜び)
giant /ˈʤaɪənt/ (巨人)
age /ˈeɪʤ/ (年齢)
bridge /ˈbrɪʤ/ (橋)
large /ˈlɑɚʤ/ (大きい)
edge /ˈɛʤ/ (縁、端)
change /ˈʧeɪnʤ/ (変える)
joke /ˈʤoʊk/ (冗談)
June /ˈʤuːn/ (6月)
general /ˈʤɛnərəl/ (一般的な)
stage /ˈsteɪʤ/ (舞台)
manage /ˈmænɪʤ/ (管理する)
orange /ˈɔrɪnʤ/ (オレンジ)
danger /ˈdeɪnʤɚ/ (危険)
journey /ˈʤɚni/ (旅)
major /ˈmeɪʤɚ/ (主要な)
majority /məˈʤorəti/ (大多数)
energy /ˈɛnɚʤi/ (エネルギー)
imagine /ɪˈmæʤən/ (想像する)
emergency /ɪˈmɚʤənsi/ (緊急事態)
project /ˈprɑːˌʤɛkt/ (プロジェクト)
dangerous /ˈdeɪnʤərəs/ (危険な)
region /ˈriːʤən/ (地域)
original /əˈrɪʤənl/ (元の、独創的な)
surgery /ˈsɚʤəri/ (手術)
agenda /əˈʤɛndə/ (議題)
allergy /ˈælɚʤi/ (アレルギー)
/ʒ/ の単語例:スムーズな摩擦音の正しい発音をマスターしよう
/ʒ/ の音はフランス語由来の単語や特定の語末に見られる独特な音です。この音は、唇や舌を使わずに、息が口の中をスムーズに流れる摩擦音の一種です。日本人にはあまりなじみがなく、/ʤ/ と混同しやすい音ですが、正しく発音できるようになると、よりネイティブに近い発音が身に付きます。ここでは、/ʒ/ の音が含まれる単語例を紹介します。
/ʒ/ の単語例
garage /ɡəˈrɑːʒ/ (ガレージ)
massage /məˈsɑːʒ/ (マッサージ)
genre /ˈʒɑːnrə/ (ジャンル)
decision /dɪˈsɪʒən/ (決定)
vision /ˈvɪʒən/ (視覚、ビジョン)
leisure /ˈliːʒɚ/ (余暇)
treasure /ˈtrɛʒɚ/ (宝物)
measure /ˈmɛʒɚ/ (測る)
closure /ˈkloʊʒɚ/ (閉鎖)
exposure /ɪkˈspoʊʒɚ/ (露出)
Asia /ˈeɪʒə/ (アジア)
television /ˈtɛləˌvɪʒən/ (テレビ)
fusion /ˈfjuːʒən/ (融合)
conclusion /kənˈkluːʒən/ (結論)
illusion /ɪˈluːʒən/ (錯覚)
confusion /kənˈfjuːʒən/ (混乱)
invasion /ɪnˈveɪʒən/ (侵略)
explosion /ɪkˈsploʊʒən/ (爆発)
erosion /ɪˈroʊʒən/ (侵食)
persuasion /pɚˈsweɪʒən/ (説得)
beige /ˈbeɪʒ/(ベージュ)
まとめ:/ʤ/と/ʒ/の発音を正確に理解して、ネイティブのような英語を目指そう!
英語の発音の中で、日本人にとって特に難しいとされる /ʤ/ と /ʒ/ の音。/ʤ/ は強く弾いて発音する破擦音であり、/ʒ/ は滑らかな摩擦音です。これらの音をしっかり区別して発音できるようになることで、英語の会話やリスニングがさらに向上します。
本記事で紹介した単語や練習方法を参考に、正しい発音を身につけて、ネイティブに近い英語を目指しましょう。
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