英語お役立ち情報English Pronunciation Column
「b」だけじゃない!英語の主要な黙字
皆さん、こんにちは!Discovering Soundsです。
英語には、発音されない「黙字(サイレントレター)」が存在します。これらの黙字は、発音されそうに見えますが、実際には音に含まれないため、混乱を招きやすいポイントです。たとえば、「lamb」の「b」や「knife」の「k」などがその典型例です。
本記事では、英語の主要な黙字とその使い方について解説し、日常生活や学習でよく使われる単語を中心に紹介していきます。
目次
黙字「B」のルール:「t」の前と「m」の後に注意
英語には、特定の位置にある「B」が発音されない単語がいくつかあります。特に、「B」が「t」の前や「m」の後に位置する場合、この現象がよく見られます。
単語例を見ていきましょう。
「m」の後ろの「b」が黙字になる単語例
lamb /ˈlæm/(子羊)
climb /ˈklaɪm/(登る)
thumb /ˈθʌm/(親指)
comb /ˈkoʊm/(くし)
womb /ˈwuːm/(子宮)
dumb /ˈdʌm/(愚かな、口がきけない)
bomb /ˈbɑːm/(爆弾)
tomb /ˈtuːm/(墓)
「t」の前の「b」が黙字になる単語例
debt /ˈdɛt/(借金)
doubt /ˈdaʊt/(疑う)
subtle /ˈsʌtəl/(微妙な)
黙字「C」の使い方:「s」の後に隠れる音
「C」は、「S」の後ろに位置すると発音されないケースがよく見られます。この現象は、多くの単語で確認でき、英語学習者にとって混乱しやすいポイントの一つです。
例えば、「science」や「scissors」などの単語では、「C」は「S」の後ろにありますが、発音されません。このような単語では、「C」は発音から除外されます。
単語例を見ていきましょう。
「S」の後に「C」があり、黙字となる単語例
science /ˈsajəns/ or /ˈsaɪəns/(科学)
scissors /ˈsɪzɚz/(はさみ)
scene /ˈsiːn/(場面、シーン)
scent /ˈsɛnt/(香り)
muscle /ˈmʌsəl/(筋肉)
discipline /ˈdɪsəplən/(規律、訓練)
crescent /ˈkrɛsənt/(三日月)
fascinate /ˈfæsəˌneɪt/(魅了する)
scythe /ˈsaɪð/(鎌)
ascend /əˈsɛnd/(登る、上がる)
descent /dɪˈsɛnt/(降下、降りること)
scene /ˈsiːn/(場面、風景)
黙字「GH」:単語の中間や末尾で消える音
「GH」は、特に単語の中間や末尾に位置する場合に発音されないことが多いです。
たとえば、「light」や「night」のような単語では、「GH」が含まれていますが、発音されることはありません。
単語例を見ていきましょう。
黙字「GH」が単語の中間や末尾にあり、発音されない単語例
light /ˈlaɪt/(光)
night /ˈnaɪt/(夜)
fight /ˈfaɪt/(戦う)
sight /ˈsaɪt/(視覚、景色)
might /ˈmaɪt/(かもしれない、力)
right /ˈraɪt/(正しい、右)
tight /ˈtaɪt/(きつい)
bright /ˈbraɪt/(明るい)
caught /ˈkɔt/ or /ˈkɑːt/(捕らえた)
thought /ˈθɔːt/ or /ˈθɑːt/(考え)
bought /ˈbɔt/ or /ˈbɑːt/(買った)
brought /ˈbrɔt/ or /ˈbrɑːt/(持ってきた)
through /ˈθruː/(通して、通過して)
thorough /ˈθɚroʊ/ or /ˈθʌroʊ/(徹底的な)
drought /ˈdraʊt/(干ばつ)
sought /ˈsɔt/ or /ˈsɑːt/(探し求めた)
plough /ˈplaʊ/(鋤)
weigh /ˈweɪ/(重さを量る)
slight /ˈslaɪt/(わずかな)
height /ˈhaɪt/(高さ)
freight /ˈfreɪt/(貨物)
eight /ˈeɪt/(8)
黙字「K」の法則:「N」の前で消える始まりの音
「K」が「N」の前に位置すると、発音されないという法則があります。例えば、「know」や「knight」のような単語では、「K」が最初に来ていますが、発音されることはありません。「K」の音は無視され、「N」から始まるように発音します。
単語例を見ていきましょう。
黙字「K」が「N」の前にあり、発音されない単語例
know /ˈnoʊ/(知る)
knight /ˈnaɪt/(騎士)
knee /ˈniː/(膝)
knock /ˈnɑːk/(ノックする)
knife /ˈnaɪf/(ナイフ)
knowledge /ˈnɑːlɪʤ/(知識)
knit /ˈnɪt/(編む)
knot /ˈnɑːt/(結び目)
knob /ˈnɑːb/(取っ手)
knockout /ˈnɑːkˌaʊt/(ノックアウト)
kneel /ˈniːl/(ひざまずく)
knack /ˈnæk/(こつ、才能)
knave /ˈneɪv/(悪党)
knoll /ˈnoʊl/(小さな丘)
knapsack /ˈnæpˌsæk/(リュックサック)
黙字「G」の特徴:単語末尾の「GN」コンビネーション
英語には、「G」が発音されない黙字として扱われるルールがあり、特に「GN」の組み合わせが単語の末尾に位置する場合に見られます。この「GN」コンビネーションは、単語の最後に来るときに「G」が黙字となり、発音されないのが特徴です。
単語例を見ていきましょう。
「GN」のコンビネーションが単語の末尾にあり、黙字「G」が発音されない単語例
sign /ˈsaɪn/(標識、サイン)
design /dɪˈzaɪn/(設計、デザイン)
align /əˈlaɪn/(整列させる)
foreign /ˈforən/(外国の)
resign /rɪˈzaɪn/(辞任する)
assign /əˈsaɪn/(割り当てる)
campaign /kæmˈpeɪn/(キャンペーン、運動)
reign /ˈreɪn/(統治、治世)
malign /məˈlaɪn/(悪口を言う、中傷する)
consign /kənˈsaɪn/(引き渡す、委ねる)
benign /bɪˈnaɪn/(良性の、優しい)
feign /ˈfeɪn/(ふりをする、装う)
まとめ: 英語の黙字ルールを理解して発音力をアップしよう
英語には、発音されない「黙字」が多く存在します。黙字「B」「C」「GH」「K」「G」など、特定の位置で発音されない文字を知り、適切に発音できるようになることで、より自然な英語が話せるようになります。黙字のルールをしっかりと覚えて、英語力をさらに高めていきましょう。
英語の発音を習得したいとお考えの方は、Discovering Soundsのレッスンがおすすめです。少しでも興味のある方は、お気軽に体験レッスンにお申し込みください。
関連記事はこちら