今までのリハでは、セリフの発音指導、役作り、第2回に記載のある、
セリフひとつ一つの「アクションバーブ」による演技の作り込みを
主に行っていましたが、監督から演技指導を受けながら、
演技を実際にしながらのリハは今回が初めてと言えます。
今回の一番の不利な点が、主要人物の欠席でした。
演技をしても、主要人物の演技によって他の出演者の演技が変わってくるので、
その点をどうするかが問題でした。監督も悩んでいたようでした。
とりあえず、主要人物がいるものとして通しで演技してみることにしました。
演技後は、監督からの演技指導が始まりました。
監督の実体験を聞きながら、それを自分の演技に取り入れられそうなところを
メモメモ・・。監督は学生でありながら、
監督方法や演技指導を学んでいるだけあり、
表現豊かで頭の中に鮮やかにその光景が浮かんでくるように説明してくれます。
それが役作りにとても役立ちました。
そして私たちキャストの役のイメージと監督の役のイメージの擦り合わせを行い、
監督が抱いている役一人ひとりのイメージを教えてもらい、
自分が考えているイメージとそれ程違いがないことがわかってほっとしました。
今回はまた一つ大きな課題が出ました。他の人が演技をしている間に、
自分はどんな演技をしたらいいのか、ということです。
これが最初「???」でした。多分そんなことを言われなければ、
ただセリフを喋っている人をぼーっと見ているだけだったと思います。
これはちょっと監督や富田先生からのアドバイスを受けながら、
これからどう演じればいいのか模索しなければいけない点です。
今回は監督の柔和なお人柄もあり、終始和やかなリハでした。