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英語の発音ルールを徹底解説!覚えておきたい基本の規則とは?

英語をスムーズに話すためには、単語の意味だけでなく「発音のルール」を理解することが重要です。
英語には、母音や子音の組み合わせによって読み方が変わる基本的な規則があり、これを知っているだけで正しい発音に近づけます。

今回は、英語発音矯正スクールDiscovering Soundsより、英語学習者がぜひ覚えておきたい発音の基本ルールを詳しく解説していきます。

英語の発音規則とは?

ここからは、英語の発音規則について、以下の2つの項目に分けて解説します。

スペルと音の関係
発音ルールは「完全な法則」ではない

それぞれ詳しくみていきましょう。

スペルと音の関係

英語の発音規則は複雑で、スペルと音の関係は一対一ではありません。同じスペルでも異なる発音をしたり、異なるスペルが同じ発音をすることもあります。

主な規則としては、子音と母音の組み合わせ、アクセントの位置、サイレントレター(黙字)などが挙げられます。
例えば、”ough”は”though” (オウ)、 “through” (ウー)、 “tough” (ア)、”cough” (オ)、”bough” (アウ)のように多様な発音をします。

これらの規則を学ぶと、初めての単語でもある程度の発音を予測できるようになりますよ。

発音ルールは「完全な法則」ではない

英語の発音規則は、単語の綴りと発音の関係をある程度予測できる便利な指針ですが、必ずしも「完全な法則」ではありません。

英語には例外が多く、同じ綴りでも発音が異なる単語や、発音と一致しないスペルも存在します。
例えば「read」は文脈によって「リード」「レッド」と発音が変わります。

これは英語が多くの言語から影響を受けて発展してきたためで、規則に当てはまらない単語も多いのが特徴です。

なぜ発音ミスが起こるのか

英語の発音ミスが起こる主な原因は、母語との音の違いや、スペルと発音の不一致にあります。

日本語にはない音と音のつながり、強弱のリズムなどが英語には多く含まれており、それが聞き取りや発音の障害になります。

また、英語のスペルから発音を正確に予測するのが難しく、見た目通りに読んでしまうことで間違いが起こることも。音の認識と発音の両方を意識して学ぶことが大切です。

正しい発音を学ぶメリット

正しい発音を学ぶメリットとして、以下の3つが挙げられます。

相手に伝わりやすくなる
自信をもって話せるようになる
語彙の定着がよくなる

ここからは、これらをそれぞれ詳しく解説していきます。

相手に伝わりやすくなる

正しい発音を学ぶメリットは、相手に正確な情報が伝わりやすくなる点です。
例えば、”L”と”R”の区別が曖昧だと、「light(光)」が「right(正しい)」と誤解されるなど、意図しない意味で伝わってしまう可能性があります。

正確な発音は、円滑なコミュニケーションを可能にし、誤解を避けるうえで不可欠です。

自信をもって話せるようになる

正しい発音を学ぶと、自信を持って英語を話せるようになります。

自分の発音が正確であれば、相手に意図が明確に伝わりやすくなり、「通じないかも」という不安が解消されます。

これにより、積極的に会話に参加できるようになり、コミュニケーションの機会が増える好循環が生まれます。

また、正確な発音はリスニング力向上にも繋がり、英語学習全体の効率を高めます。

語彙の定着がよくなる

正しい発音を学ぶと、語彙の定着にも大きく貢献します。

単語を覚える際、目で見るだけでなく、実際に声に出して発音することで、視覚、聴覚、発話という複数の感覚が連動し、脳への情報処理がより深まります。

その結果、単語の音、スペル、意味が強く結びつき、単なる丸暗記よりも記憶に残りやすくなるでしょう。

また、自分が発音できる音は聞き取れるという原則があります。
そのため、正しい発音で覚えた単語は、正確に聞き取れるため、耳から入る情報がスムーズに既存の語彙と結びつき、理解しやすくなります。

その結果、新しい単語をより効率的に、かつ長期的に記憶に定着させることができるのです。

よく使われる発音規則の具体例

よく使われる発音規則の具体例として、以下の3つに分けて解説します。

母音の発音ルール
子音の発音ルール
アクセントに関するルール

それぞれ詳しく見ていきましょう。

母音の発音ルール

英語の母音は、日本語に比べて種類が多く、発音も複雑です。しかし、いくつかのパターンを知っておくと、初めて見る単語でも発音を推測しやすくなりますよ。

特に知っておきたいのが「子音 + 母音 + 子音 + e」という並びの単語です。この場合、最後の「e」は発音しません。

直前の母音は、アルファベットを言う時の音(長母音)。例えば、「make(メイク)」や「bike(バイク)」などがこれにあたります。

また、「moon(ムーン)」や「see(シー)」のように、「oo」や「ee」など同じ母音字が2つ続く場合は、一般的に音を伸ばして発音されます。

子音の発音ルール

英語の子音には、日本語にはない舌の動きや息の使い方をするものが多く、慣れるまで少し時間がかかります。

例えば、「th」の音は、日本語にはない独特の音。舌を少し前へ突き出して歯に軽く触れさせる「/θ/ (think, through)」と、同じ舌の位置で声を出す「/ð/ (this, mother)」の2種類があります。

また、「r」と「l」の区別も重要です。「r」は舌を奥に引き、どこにもつけずに発音し(例: red, car)、一方「l」は舌先を上の前歯の裏につけて発音します(例: light, film)。この違いを意識するだけで、単語の区別がつきやすくなります。

これらのルールを知っておくと、英語の聞き取りも発音も格段にスムーズになりますよ。

アクセントに関するルール

英語の発音で特に重要なのがアクセントです。日本語は音の高さで意味が変わる「高低アクセント」ですが、英語では強く長く発音する音節がある「強弱アクセント」が使用されます。このアクセントの位置によって、単語の意味が変わったり、聞き取りにくくなったりすることがあるのです。

例えば、「present」という単語は、名詞の場合は最初の「pre」にアクセントを置いて「PRE-sent(プレゼント)」、動詞の場合は「sent」にアクセントを置いて「pre-SENT(提示する)」と発音します。

一般的に、名詞や形容詞は最初の音節にアクセントが来ることが多く、動詞は2番目の音節に来ることが多い傾向にあります。

正しいアクセントの位置を覚えることは、単語の記憶や、英語をより自然に、そして流暢に話すために不可欠です。

発音ルールに当てはまらない例外もある

英語の発音ルールは非常に便利ですが、例外も多く存在する点には注意しましょう。これは、英語が他の言語から単語を多く取り入れたり(borrowed words)、古英語からの変化が独特だったりするためです。

そのため、一般的なルールからは予測できない発音をする単語に出くわすことが頻繁にあります。

例えば、「read」は現在形では「リード」と発音しますが、過去形では「レッド」と発音が変わります。また、「enough」や「through」のように、同じ「-ough」でも全く違う発音をする単語も少なくありません。

しかし、これらの例外をすべてを覚える必要はありません。大切なのは、基本的な発音ルールを理解しつつ「英語にはルールに当てはまらない単語もあるんだな」と認識し、一つ一つの例外に慣れていくことです。

新しい単語に出会うたびに、辞書の発音記号や音声で確認する習慣をつけるのが、発音マスターへの一番の近道と言えるでしょう。

発音力を高める練習方法

発音力を高める練習方法として、以下の方法があります。

フォニックス学習の活用
発音記号の確認と練習
発音矯正スクールを活用

それぞれみていきましょう。

フォニックス学習の活用

フォニックスとは、日本語で言えば「あいうえお」のような発音の基本にあたり、英語圏の子どもたちは学校で最初にこのルールを学びます。

ただし日本語と異なるのは、「文字の名前」と「実際の音」が一致しない点です。例えば、アルファベットの「A」は名前としては「エイ」と読みますが、フォニックスでの音は「アッ」に近い音になります。

フォニックスの知識があれば、知らない単語でもある程度正しい読み方を推測できるようになり、発音力や読解力の向上にもつながります。

発音記号の確認と練習

発音記号は、英語の発音ルールの「基礎」となる重要な要素です。

発音記号とは、英単語の正しい発音を視覚的に示すための記号で、辞書や教材などに必ず掲載されています。これを理解していれば、知らない単語でも記号を見ただけで正しい発音がわかるようになります。

カタカナ発音から抜け出し、より自然な英語を話すためにも、発音記号の習得は非常に効果的です。

発音矯正スクールを活用

発音力を高めるには、発音矯正スクールの活用もおすすめ。Discovering Soundsでは、専門の講師が学習者一人ひとりの発音の癖や弱点を分析し、正しい口の動きや音の出し方を指導します。

独学では気づきにくい細かな発音の違いやイントネーションの誤りも、プロの指導により的確に修正できますよ。気になる方は、まずは体験レッスンから!お試し程度に受けてみてください。

まとめ:英語の発音ルールを徹底解説!覚えておきたい基本の規則とは?

今回は、英語の発音規則と、正しい発音を学ぶことのメリットについて詳しく解説しました。

英語の発音は一見複雑に見えますが、母音や子音、アクセントの基本的なルールを理解することで、ネイティブに近づくことは可能。例外も多いため、完璧を目指すよりもたくさんの単語に触れてパターンと例外に慣れていくことが大切です。

フォニックス学習の活用や、発音記号の習得、発音矯正スクールを積極的に活用しながら、あなたも英語の発音をマスターし、コミュニケーションの幅を広げていきましょう!


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