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英語の母音「エ」:/e/と/ɛ/の違いって何?
皆さん、こんにちは!Discovering Soundsです。
英語の発音を学ぶ中で、多くの人が悩むのが「エ」と聞こえる音の違いです。特に、/e/ と /ɛ/ の発音は見た目も似ているため、正しく使い分けるのが難しいと感じるかもしれません。これらの音の微妙な違いを理解することで、英語の発音がより自然になり、リスニング力も向上します。
本記事では、英語の母音「エ」を表す /e/ と /ɛ/ の違いについて詳しく解説します。それぞれの音がどのように発音されるのか、具体的な単語の例とともにその使い分けのポイントを見ていきましょう。
目次
/e/と/ɛ/の違いとは?基本を理解しよう
英語の発音において「エ」の音には、/e/と/ɛ/という2つの異なる音が存在します。これらは見た目が似ているものの、発音方法や使われ方が異なるため、英語学習者にとっては混乱しやすいポイントです。ここでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
/e/は2重母音で緊張母音
/e/の音は、2重母音で「エーィ」と「エ」がやや長めに発音され、口周りや舌に少し緊張感が伴う緊張母音です。発音時には口の開きがやや狭く、口を横に引きながら発音します。この緊張感により、音が少し高く、明るく響くのが特徴です。音が少し上昇するような印象を持ちます。例えば「day」「say」などの単語で使われることが多く、時折「very」などの単語でも、この2重母音のこの「エ」の発音が用いられることがあります。
/ɛ/は短母音で弛緩母音
一方、/ɛ/は短母音で、発音時に口周りや舌に力を入れず、リラックスした状態で発音される弛緩母音です。この音は口を少し開けて短く発音されるため、音が少し低く落ち着いた印象を与えます。代表的な例として「bed」「set」「red」などがあり、これらの単語では音が柔らかく、より低い印象を持つ発音になります。
/e/は2重母音:「エ」の音が伸びる単語とは?
この2重母音の音は、/eɪ/と/eɚ/の2種類があり、それぞれの発音は「エーィ」と「エーアー」に近い音で、やや長く伸びるのが特徴です。それでは、それぞれの2重母音が使われる単語例を見ていきましょう。
/eɪ/ の単語例
/eɪ/ は「エーィ」と発音される2重母音で、1つ目の母音が長めに発音されます。
day /ˈdeɪ/ (日、昼間)
say /ˈseɪ/ (言う)
play /ˈpleɪ/ (遊ぶ、演奏する)
stay /ˈsteɪ/ (滞在する、留まる)
way /ˈweɪ/ (道、方法)
may /ˈmeɪ/ (~かもしれない)
pay /ˈpeɪ/ (支払う)
lay /ˈleɪ/ (横たえる)
gray /ˈɡreɪ/ (灰色)
delay /dɪˈleɪ/ (遅れる、遅延)
April /ˈeɪprəl/(4月)
agent /ˈeɪʤənt/(代理人)
daylight /ˈdeɪˌlaɪt/(昼間の光)
paycheck /ˈpeɪˌtʃɛk/(給料、給与明細)
raincoat /ˈreɪnˌkoʊt/(レインコート)
mainland /ˈmeɪnˌlænd/(本土)
これらの単語では、「エーィ」の音が少し高めに響くことで、発音に明るさが生まれます。
/eɚ/ の単語例
/eɚ/ は「エーアー」と発音される2重母音で、音が「エー」から母音のR「アー」に移行し、少し長めに発音されます。この発音は、音が前から後ろへスムーズに流れるように発音するのがポイントです。
air /ˈeɚ/ (空気)
care /ˈkeɚ/ (世話をする、注意する)
fair /ˈfeɚ/ (公平な、フェア)
hair /ˈheɚ/ (髪の毛)
share /ˈʃeɚ/ (共有する)
bear /ˈbeɚ/ (耐える、クマ)
wear /ˈweɚ/ (着る)
pair /ˈpeɚ/ (ペア、一対)
swear /ˈsweɚ/ (誓う、ののしる)
stare /ˈsteɚ/ (じっと見つめる)
airport /ˈeɚˌpoɚt/(空港)
airline /ˈeɚˌlaɪn/(航空会社)
haircut /ˈheɚˌkʌt/(散髪、ヘアカット)
fairway /ˈfeɚɚˌweɪ/(フェアウェイ、ゴルフコースの一部)
airfare /ˈeɚˌfeɚ/(航空運賃)
airwave /ˈeɚˌweɪv/(電波、放送電波)
welfare /ˈwɛlˌfeɚ/(福祉)
sparetime /ˈspeɚˌtaɪm/(余暇、自由時間)
これらの単語で使われる/eɚ/の発音は、言葉に深みとリズムを与え、英語特有の音の流れを生み出します。この発音を身につけることで、より自然な英語の響きを得ることができます。
短母音の /ɛ/:「エ」の音が短くなる単語は?
短母音の /ɛ/ は、音が短く、弛緩した発音が特徴です。/ɛ/ の音は、口を少し開いて舌と唇をリラックスさせた状態で発音されます。
ここでは、/ɛ/ の発音が含まれる単語をいくつかご紹介します。
/ɛ/ の単語例
Bed /ˈbɛd/(ベッド)
Red /ˈrɛd/(赤)
Pen /ˈpɛn/(ペン)
Men /ˈmɛn/(男性たち)
Net /ˈnɛt/(ネット)
Jet /ˈdʒɛt/(ジェット機)
Bet /ˈbɛt/(賭け)
Let /ˈlɛt/(させる)
Set /ˈsɛt/(セットする)
Pet /ˈpɛt/(ペット)
Seven /ˈsɛvən/(7)
Eleven /ɪˈlɛvən/(11)
Better /ˈbɛtɚ/(より良い)
Heaven /ˈhɛvən/(天国)
Never /ˈnɛvɚ/(決して〜ない)
Present /ˈprɛzənt/(現在、プレゼント)
Member /ˈmɛmbɚ/(メンバー)
Letter /ˈlɛtɚ/(手紙、文字)
Metal /ˈmɛtəl/(金属)
Weather /ˈwɛðɚ/(天気)
Shelter /ˈʃɛltɚ/(避難所)
Forget /fɚˈɡɛt/(忘れる)
Effort /ˈɛfɚt/(努力)
Belly /ˈbɛli/(お腹)
Sentence /ˈsɛntəns/(文)
これらの単語は短く「エ」と発音することで、/e/ のような長音との差別化ができます。
/e/が2重母音以外で使われる単語の例
単語の中には、この/e/ が2重母音以外で使われるものがいくつかあります。
以下では、/e/ が2重母音以外で使われている単語の例をいくつか詳しく紹介します。
very /ˈveri/(とても)
berry/ /ˈberi/(ベリー)
merry /ˈmeri/ (楽しい、愉快な)
cherry /ˈʧeri/ (サクランボ)
Tervy /ˈteri/ (テリー:人名)
cervy /ˈkeri/ (運ぶ)
ferry /ˈferi/ (フェリー、渡し船)
marry /ˈmeri/ (結婚する)
ceremony /ˈserəˌmoʊni/ (セレモニー、儀式)
cemetery /ˈsɛməˌteri/(墓地)
stationery /ˈsteɪʃəˌneri/(文房具)
merit /ˈmerət/(メリット、長所、利点)
特にアメリカ英語は、「-ery、-erry」のスペルで、その「e」にアクセントがあるとき、または「-ar-」のスペルのときはこの/e/になりやすいので、覚えると便利ですね!
/e/と/ɛ/の発音を区別するために意識すべきこと
この/ɛ/ の表記は、2重母音の /e/ と /ɛ/ の混乱を避けるために、意図的に /ɛ/ を用いることが一般的です。以下では、/e/ と /ɛ/ の発音を区別するための意識すべきポイントを解説します。
発音時の舌と口の緊張を意識する
- /e/ は2重母音で、発音時に舌や口周りに緊張感があります。この緊張感により、音が少し高くなり、クリアで伸びのある「エー」の音が出ます。音が「エーィ」に近い印象になります。
- /ɛ/ は短母音で、舌や口周りをリラックスさせた状態で発音します。発音時に力を入れず、短く切れのある「エ」の音が出るため、音がやや低く、リラックスした響きになります。
上のポイントを踏まえて、/e/ と /ɛ/ の発音を意識的に区別することは、英語の発音の精度を高め、リスニングスキルを向上させるために非常に効果的です。両者の違いを明確にし、正確に使い分けることを意識して練習を続けましょう。
まとめ:/e/ と /ɛ/ の違いを理解して正確な発音を目指そう!
/e/ と /ɛ/ の発音は、日本人が英語学習で混同しやすい音の一つです。/e/ は2重母音として発音されることが多く、一方、/ɛ/ は短母音で、リラックスした音となります。
日常的にこれらの発音を意識して練習し、発音記号が示す細かな違いを把握することが重要です。練習を重ねて、英語の発音がより自然で正確になるよう、ぜひ意識的に取り組んでみてください。
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