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「raise」と「rise」の違いは?発音も異なる?
英語を学んでいると、「raise」と「rise」という二つの動詞に出会うことがあります。どちらも「上がる」「上げる」という意味を含んでおり、一見すると似ているため混同しやすいのが特徴です。
しかし、この二つには重要な違いがあります。使い方を間違えると意味が変わってしまい、さらに、発音にも違いがあるため、聞き取りや会話で注意が必要です。
この記事では、「raise」と「rise」の違いをテーマにお届けしていきます。英語学習者が迷いやすいポイントを丁寧に整理していますので、ぜひご覧ください。
目次
「raise」の意味
「raise」は他動詞です。つまり、自分や誰かが意図的に何かを上げる場合に使う動詞です。目的語を伴うことが必須で、「誰が何を上げるのか」が明確になる動作を表します。
日常生活やビジネスシーンでも頻繁に使われる単語で、給与や資金を上げる場合、手や旗を上げる場合など、多様な場面で登場します。
「raise」の使い方
構文は、主語 + raise + 目的語となります。実際に、例文で「raise」を理解していきましょう。
She raised her hand to ask a question.
(彼女は質問するために手を上げた。)
意図的な動作を表しています。自分の意思で手を上げています。
The company raised the price of its products.
(その会社は商品の値段を上げた。)
誰かが値段を「引き上げた」ことを表す場合も「raise」を使用します。
Parents should raise their children with love and care.
(親は子供を愛情と注意をもって育てるべきだ。)
「育てる」という抽象的な意味でも「raise」を使います。単に上に上げる動作だけでなく、育てる・教育するニュアンスを含む点も特徴です。
「raise」の発音について
「raise」は /reɪz/ と発音し、日本語では「レイズ」に近い音です。母音「エイ」を強調し、最後の /z/ は濁音になります。発音を意識すると、聞き取りや会話で「rise」と混同しにくくなります。
「rise」の意味
「rise」は自動詞で、自ら上がる・自然に上がる動作を表します。目的語を伴わず、主語自体が動く・変化する場合に使います。
日常生活の自然現象や、株価や気温の上昇など、意図せず起こる変化を表現する際に便利です。
「rise」の使い方
構文は主語 + rise。「rise」を例文で理解していきましょう。
The sun rises in the east.
(太陽は東から昇る。)
自然に昇る現象なので自動詞「rise」を使用します。
Prices are rising due to inflation.
(インフレの影響で物価が上がっている。)
株価や物価など、自然に上昇する対象には「rise」が使われます。
He rose from his chair to greet the guest.
(彼は椅子から立ち上がって、客を迎えた。)
「自分自身が立ち上がる」動作なので自動詞です。
「rise」の発音について
「rise」は /raɪz/ と発音し、日本語では「ライズ」に近い音です。母音が「アイ」に変わるため、「raise」と聞き分けるポイントになります。ネイティブも明確に発音を区別しています。
発音の違いを覚えるコツ
raise /reɪz/:母音は「エイ」、濁音 /z/
rise /raɪz/:母音は「アイ」、濁音 /z/
口の形や舌の位置を意識しながら発音すると、聞き取りと発音の両方で区別できます。英会話やリスニングでも混同しなくなります。
「raise」と「rise」の使い分けのポイント
簡単に整理すると以下のようになります。
raise:他動詞、目的語が必要、自分や誰かが意図的に上げる
rise:自動詞、目的語不要、自ら上がる・自然に上がる
そして、日常生活、ビジネス、自然現象など、幅広いシーンで使われています。以下で例文をまとめていますので、理解を深めましょう。
The teacher raised her voice to get the students’ attention.
(先生は生徒の注意を引くために声を上げた。)
The temperature rises during summer.
(夏には気温が上がる。)
He raised the question at the meeting.
(彼は会議でその質問を提起した。)
The sun rises earlier in the summer.
(夏には太陽が早く昇る。)
I raised the flag this morning.
(私は今朝、旗を上げた。) → 誰かが上げる場合
The sun rises at six o’clock.
(太陽は6時に昇る。) → 自然に昇る場合
このように、誰が上げるのか/自然に上がるのかで使い分けます。
「raise」と「rise」の間違え例
続いて、間違えの例をいくつか紹介します。
間違え1:The sun is raised in the east.
(誤:太陽は東から上がる) → 太陽は自分で昇るので「rise」が正しい
間違え2:She rises her hand to ask a question.
(誤:手を上げる) → 手を上げる行為は他動詞「raise」が正しい
間違え3:Prices are raised automatically due to inflation.
→ 誰かが値段を上げる場合には「raise」、自然に上がる場合には「rise」と分ける必要があります。
まとめ:「raise」と「rise」の違いは?発音も異なる?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・raise:他動詞、目的語が必要、自分や誰かが意図的に上げる
・rise:自動詞、目的語不要、自ら上がる・自然に上がる
・発音の違い:raise /reɪz/、rise /raɪz/
・日常会話、ニュース、ビジネス、自然現象などで頻繁に使われる
以上の点が重要なポイントでした。「raise」と「rise」は似た意味を持ちながら、発音も使い方も違いますので、今回の記事を参考にしていただければと思います。
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