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英語におけるthought groupって何?

皆さん、こんにちは。Discovering Soundsです。

流暢な英語を話したいと思ったことはありませんか?ネイティブスピーカーのように、自然なリズムとイントネーションで話せるようになりたいと思いませんか?その鍵となるのが、「thought group」と呼ばれる発音上の単位です。

「thought group」は、英語のリズムとイントネーションを理解し、自然に話すために非常に重要な概念です。日本語でいう「文節」とは少し異なり、英語における「thought group」は「意味のかたまり」として機能します。つまり、会話や文章の中で論理的に関連する単語やフレーズをまとめて発音することで、より流暢で理解しやすい英語を話すことができます。

さらに、各thought group内には1つ、または場合によっては2つ以上の最も強調される単語が含まれます。この強調される単語は「focus word」(フォーカスワード)と呼ばれ、アクセントを置くべき部分です。アクセントを正しく配置することで、英語のリズムが生まれ、ネイティブスピーカーのような自然なイントネーションが実現します。

本記事では、英語における「thought group」とは何か、その特徴や具体的な例、そしてその重要性について詳しくご紹介します。thought groupを理解し、使いこなすことで、あなたの英語の発音やコミュニケーション能力が格段に向上するでしょう。

thought groupとは?

英語における「thought group」 は、「意味のまとまり」 と呼ばれる発音上の単位です。日本語でいう「文節」とは少し異なり、1つの thought group 内には最も強調される単語が1つあり、それを focus word(フォーカスワード) と呼びます。

thought group の特徴

「thought group」の特徴とは何でしょうか。

その特徴3つとは、

  • thought group 内の単語は、まとめて発音されます。この意味上の塊をまとめて読みます。
  • thought group の間には、ポーズが入ります。スラッシュで区切って読みます。
  • thought group の数は、話者や会話の場面によって変化します。

話す人の癖であったり、言いたいことによってもこの塊の数が変わってきます。

thought groupの重要性

英語を流暢に話すためには、「thought group」と呼ばれる意味のかたまりを正確に捉えることが重要です。英文を読む際、まず重要なのはこの意味のかたまりを把握し、適切な区切りを入れることです。これにより、自然なリズムとイントネーションを生み出すことができます。

thought groupを理解することで、以下のような効果が得られます:

  1. 意味のかたまりを把握する: 英語の文章を理解する上で、thought groupごとに内容を分けて考えることで、文章全体の意味を速く捉えることができます。これは特に長い文章や複雑な文脈で役立ちます。

  2. 区切りごとにアクセントを置く単語が分かる: thought groupの区切りを入れることで、その中で最も重要な単語、すなわち「フォーカスワード」が明確になります。このフォーカスワードにアクセントを置くことで、文章の意味が強調され、聞き手にとっても理解しやすくなります。

  3. 英語のイントネーションを作る: 各thought groupに適切なアクセントを置くことで、英語特有のイントネーションを作り出すことができます。イントネーションは、文章の流れや感情を伝える上で非常に重要な要素です。

  4. 英語らしいリズムをとる: thought groupを意識して区切りを入れることで、英語のリズムが自然に身につきます。英語のリズムは、文章全体の流れを滑らかにし、より自然な発音を実現します。リズムを意識することで、英語がより滑らかで聴き取りやすくなります。

thought group の例

例文 1:

The new restaurant that opened last week is always crowded with people who want to try the delicious food and unique atmosphere.

この例文をthought group で区切ってみましょう。

The new restaurant | that opened last week | is always crowded | with people | who want to try | the delicious food | and unique atmosphere.

リーディングではこの区切りの数は意味を速く捉える上で良いですが、実際発音するときはこの区切りだとポーズを入れる箇所が多く、伝わりにくいため少し減らしてみます。

The new restaurant that opened last week | is always crowded with people | who want to try the delicious food | and unique atmosphere.

こうなります。

1つの thought group 内には最も強調される単語が1つ、長さにより2~3つあるので、強調される単語のアクセント部分を太字にしてみましょう。

The new restaurant that opened last week | is always crowded with people | who want to try the delicious food | and unique atmosphere.

となります。これでリズム良く読める区切りとアクセントが見つかりました。

The new restaurant that opened last week | is always crowded with people | who want to try the delicious food | and unique atmosphere. 

というアクセントでもいいですね。

例文 2:

The beautiful park in the city center attracts many visitors who enjoy the peaceful environment and various activities available.

この例文をthought groupで区切ってみましょう。

The beautiful park | in the city center | attracts many visitors | who enjoy the peaceful environment | and various activities | available.

リーディングではこの区切りの数は意味を速く捉える上で良いですが、実際に発音する際はこの区切りだとポーズを入れる箇所が多く、伝わりにくいため少し減らしてみます。

The beautiful park in the city center | attracts many visitors | who enjoy the peaceful environment | and various activities available.

こうなります。

強調される単語のアクセント部分を太字にしてみましょう。

The beautiful park in the city center | attracts many visitors | who enjoy the peaceful environment | and various activities available.

これでリズム良く読める区切りとアクセントが見つかりました。

thought group の練習方法

thought groupの練習方法は、以下の通りです。継続的な練習を通じて、英語のリズムやイントネーションを自然に身につけることができます。

  1. スクリプトや英文を音読する: 好きな英文をthought groupを意識して、何度も発音練習しましょう。例えば、映画の台詞やニュース記事、物語の一節など、さまざまなジャンルの英文を使って練習することで、異なるリズムやイントネーションを学ぶことができます。

  2. 区切りを入れる練習をする: 読む際に文章を意味のかたまりで区切る練習をしましょう。最初はゆっくりと読み、適切な場所でポーズを入れることを意識します。次第に速度を上げていき、自然なリズムで読めるようになることを目指します。

  3. アクセントをどの単語に入れるかを考える: 各thought group内で最も重要な単語、すなわちフォーカスワードにアクセントを置く練習をしましょう。これにより、話す内容がより明確になり、聞き手にとって理解しやすくなります。

  4. アクセントを入れる単語の内容語を理解する: アクセントを置くべき単語(内容語)を理解することも重要です。内容語は、名詞、動詞、形容詞、副詞など、文の意味を担う単語です。これらの単語を強調することで、文章全体の意味が際立ちます。

  5. リズムとイントネーションの調整: 音読練習の際には、リズムとイントネーションにも注意を払いましょう。各thought groupごとに適切なリズムを作り、イントネーションを調整することで、より自然な英語の発音が身につきます。

  6. 録音して自己評価する: 自分の発音を録音して再生し、thought groupの区切りやアクセントの位置が適切かどうかを確認しましょう。自己評価を繰り返すことで、発音の改善点が見えてきます。

これらの方法を組み合わせて練習することで、thought groupを意識した発音が自然にできるようになります。継続的な練習を通じて、英語のリズムやイントネーションをマスターし、より流暢に話せるようになるでしょう。

まとめ:Thought Group攻略!英語発音の壁を突破:リズムとイントネーションを自在に操ろう

thought group は、英語発音をマスターするための鍵となる重要な概念です。

  • 1つの thought group には、最も強調される単語(focus word)が1~2つ。塊の長さにもよります。
  • thought group を意識して発音することで、自然なリズム、イントネーション、聞き取りやすさ、流暢さを目指しましょう。

この記事では、though group についてご紹介しました。

英語の発音を習得したいとお考えの方は、Discovering Soundsのレッスンがおすすめです。少しでも興味のある方は、お気軽に体験レッスンにお申し込みください。


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