英語お役立ち情報English Pronunciation Column
whatの発音記号と発音のコツ!whatのリダクションパターンも紹介!
英語の「what」という単語は、日常会話でよく使われる疑問詞ですが、その発音には日本語にはない音が含まれているため、少し難しく感じることがあります。
今回は英語発音矯正スクールのDiscovering Soundsより、「what」の発音記号や発音のコツを紹介し、さらに会話の中でよく見られるリダクションパターンについても解説します。正しい発音を習得することで、より自然な英会話ができるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
目次
whatの発音記号
「what」の発音記号は、/wɒt/(イギリス英語)または /wʌt/(アメリカ英語)です。この発音記号を見てもわかる通り、「what」の発音は日本語の「ワット」や「ホワット」とは異なり、いくつかの特徴的な要素を持っています。
whatのwの発音について
まず、最初に覚えておきたいのは、[w]は振動音だということであり、これを理解することが大切です。「[w]って振動音?」と疑問に思うかもしれませんが、実際に[w]の音を出すためには唇を振動させる必要があります。
発音方法としては次の3つのポイントを押さえましょう。
・口を少しだけ閉じ、口角を緊張させた状態を保ちます。完全に口を閉じないように注意しましょう。
・上下の唇の内側を振動させながら「ヴゥ~」という音を出します。
・[w]を発音するとき、上の前歯が下唇に触れてしまうと、[v]の音になってしまいますので、唇がしっかりと触れないように意識します。
[w]の発音をする際、船の汽笛の音をイメージするとイメージしやすいです。振動音が弱いと、どうしても「ウ」の音に近くなってしまうので、しっかりと振動させて発音するように意識しましょう。
whatの発音のコツ
次に、母音部分ですが、イギリス英語とアメリカ英語で若干の違いがあります。イギリス英語では/ɒ/という音が使われ、これは日本語にはない音ですが、口を開けてやや深い音で喉の奥から「オ」のように発音されます。一方、アメリカ英語では/ʌ/という音が使われ、これは「ア」と「オ」の中間のような音で、少し後ろのほうで発音します。
最後に、語尾の「t」の音は、強い発音が必要です。日本語の「と」に比べて、英語の「t」は舌先を歯の後ろにつける感じで発音されます。瞬間的に音を出すイメージを持つと、自然な発音になります。このように、「what」は音の一つ一つに注意が必要です。
「what」のリダクションパターン
英語の発音においては、リダクション(発音の省略)や弱化が頻繁に起こります。「what」も例外ではなく、特に会話の中でリダクションが起こりやすい単語です。リダクションは、通常、発音が速くなったり、他の単語と連続して使われる場合に見られます。
具体的には、「what」の「t」が弱くなったり、省略されたりすることが多くあります。特に、会話の中で次の単語や前の単語とつながるときに、この現象はよく起こります。例えば、自然な会話の中で「what do you think?」というフレーズでは、「t」の音がなくなります。
Whatのリダクションの例には下記のようなものが挙げられます。
“What time is it?” → “Wha’ time is it?”
“What should we do?” → “Wha’ should we do?”
“What did you say? “→ Wha’ju say?
whatなどのリダクションに慣れるには?
whatなどのリダクションに慣れるには、シャドーイングをするのが一つのポイントです。シャドーイングはネイティブスピーカーの発音をそのまま模倣する練習であり、ドラマなどで使われるリダクションの場面を選んで、その音を真似して発音することで、耳が慣れてきます。
また、英語の字幕を表示させながらリスニングすると、どこでリダクションが行われているのかが視覚的に確認でき、理解が進みます。さらに実際にネイティブスピーカーと会話をすると、リダクションが多く使われるため、実践的な学びになります。会話を通じて、リダクションを自然に聞き取れるようになるでしょう。
まとめ:whatの発音記号と発音のコツ!whatのリダクションパターンも紹介!
いかがでしたか。今回は「what」の発音記号および発音のコツについて解説しました。「what」はよく使う単語ですが、日本語にない音が含まれているため発音が難しいことがあります。
[w]の振動や母音の違いを意識することが大切です。また、会話では語尾の[t]の発音リダクションが起こりやすくなります。シャドーイングや実践を通じて、より自然な発音を身につけましょう。
関連記事はこちら