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英語のアポストロフィ+s と of の使い分けを分かりやすく解説!

英語における所有を表す表現には、「~’s」と「 of 」という二つの主要な構造があります。どちらも日本語の「〜の」に対応する意味を持ちますが、使用する場面や文脈によって使い分けが必要です。両者には微妙な違いがあり、その違いを理解することが、英語を使う上で非常に重要です。

今回は英語発音矯正スクールのDiscovering soundsより、「’s」と「 of 」の使い分けについて、具体的な例を交えながら解説していきます。

所有の「~’s」とその基本的な使い方

「~’s」は所有を表す最も一般的な方法で、名詞の後にアポストロフィ(’)と「s」を付けることで所有を表します。この構造は、主に人や動物が所有するものを示す場合に使われます。また、具体的な物理的な所有物や個人に関連した事柄を示すときに最もよく用いられます。
例えば、次のような文があります:
・John’s book(ジョンの本)
・The cat’s toy(猫のおもちゃ)
これらの例では、所有者が人(John)や動物(cat)であり、所有されるもの(bookやtoy)が明確に示されています。このように、「~’s」を使うことで、所有者と所有物の関係を直接的に表現できます。

「~’s」の使い方の注意点

「~’s」を使う際にはいくつかの注意点があります。まず、所有者が複数形の場合、所有を表すアポストロフィの位置が変わります。例えば、複数形の名詞が所有者の場合、アポストロフィは「s」の後ろに付けます。
・The girls’ books(女の子たちの本)
・The teachers’ lounge(先生たちの休憩室)
また、所有者が物や抽象的な概念の場合、「~’s」を使うことは避けることが多いです。例えば、会社や建物、抽象的な概念に対して「~’s」を使うと、やや不自然に感じられることがあります。このような場合には、次に紹介する「of 」構造を使う方が一般的です。

所有の「~of 」とその使い方

「of 」は、所有を表すもう一つの構造で、より広範囲の所有関係に適用されます。この構造は、物や抽象的な概念が所有するものを表す際に使われます。特に、複数の人や物が関連している場合、または物理的な所有ではなく関係性や属性を示す場合に頻繁に使用されます。

例えば、次のような文が考えられます:
・The color of the sky(空の色)
・The interest of the students(学生たちの興味)
ここでは、所有者が抽象的な概念や物(skyやstudents)であり、「 of」を使って所有関係を表現しています。この構造は、所有者が具体的な人や物だけでなく、抽象的なものや集団、概念を含む場合にも適応されます。

「~’s」と「of 」の使い分けの基準

「~’s」と「 of 」の使い分けは、主に所有者が具体的な個人や動物か、それとも抽象的なものや複数の対象かによって決まります。以下に、具体的な使い分けの基準を示します。

所有者が個人または動物の場合

所有者が個人(人)や動物の場合、通常は「~’s」を使います。これは、所有者が具体的で、個人的な関係を強調するためです。例えば、「John’s car」や「The dog’s bone」のように使います。

所有者が複数形の場合

所有者が複数の人や物の場合も、「~’s」を使うことができますが、複数形の名詞に対しては「s」の後ろにアポストロフィを付けるのがルールです。例えば、「The boys’ toys」や「The teachers’ books」のように表現します。

所有者が抽象的な概念や物の場合

所有者が抽象的な概念(例えば、感情や状態)や物(例えば、建物や物体)の場合、「’s」は使わず、「 of 」を使うのが一般的です。例えば、「The name of the company」や「The walls of the house」のように使います。

複雑な所有関係の場合

「~ of 」は、所有者と所有物の関係が複雑な場合にも使用されます。例えば、「The president of the university’s office」(大学の学長のオフィス)や、「The leg of the table」(テーブルの脚)のように、より詳しい情報を加える際には「 of 」が使われます。

まとめ:英語のアポストロフィ+s と of の使い分けを分かりやすく解説!

いかがでしたか。今回は「〜の」を表す英語表現の使い分けについて解説しました。

「~’s」と「 of 」は、いずれも所有を表す重要な表現ですが、それぞれの使い方には明確な違いがあります。「’s」は、所有者が個人や動物である場合に主に使われ、所有物と所有者の直接的な関係を表現します。

一方で、「~of 」は、所有者が抽象的なものや物、または所有関係が複雑な場合に使われる傾向があります。これらの使い分けを理解し、状況に応じて適切に使い分けることが、英語を自然に使いこなすための鍵となります。


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