お知らせNews
英語の発音はカタカナ表記では覚えられない!正しい英語の発音習得方法
英語の発音をカタカナ表記で覚えると、実際の発音とかけ離れたアクセントやイントネーションが身についてしまいます。
その結果、相手に通じにくくなることも。
今回は、英語発音矯正スクールDiscovering Soundsより、正しい英語発音の覚え方や練習方法をご紹介します。
<英語発音のカタカナ表記とは>
「カタカナ表記」とは、英単語の発音を覚えやすくするためにカタカナで表したもの。
たとえば、“cute”という単語を覚える際、発音記号よりも、横に「キュート」とメモした方が覚えやすいと感じる方もいるでしょう。
しかし、この方法は英語学習において避けるべき手法の一つです。
カタカナ表記に頼ると、正しい発音が身につかず、英語の通じやすさに影響を与えることがあります。
その具体的な理由については、次の項目で詳しく説明します。
<英語発音をカタカナで覚えてはいけない理由>
英語発音をカタカナで覚えてはいけない理由として、以下の4つが挙げられます。
- 一度カタカナで覚えると正しい英語発音が難しくなる
- 英語は日本語より音の数が多い
- カタカナ英語はネイティブには通じない
- カタカナで英語を習得するのは効率が悪い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
<一度カタカナで覚えると正しい英語発音が難しくなる>
カタカナで英単語を覚えると、正しい英語に戻せなくなるという大きな問題があります。
カタカナ表記に頼ると、英語の「音」と正しいスペルや意味を結び付けることが難しくなり、リスニング力やスピーキング力が伸びにくくなるのです。
たとえば、“called(呼ぶ・呼び出す)”と“cold(冷たい・寒い)”を考えてみましょう。
カタカナ表記では、どちらも「コールド」となり、両者の発音や意味の違いを識別できません。
たとえば、“wait(待つ)”と“weight(重さ)”を考えてみましょう。カタカナ表記では、どちらも「ウェイト」となり、両者の発音や意味の違いを識別できません。
しかし、実際の発音はそれぞれ異なり、音の違いを正しく理解していないとリスニングや会話で困ることになります。
英単語を多く覚えていても、それが正しく発音できなければ意味がありません。
カタカナ表記を使うのはやめ、発音記号を学び、正しい音と意味を結び付ける習慣を身につけましょう。
<英語は日本語より音の数が多い>
英語の発音をカタカナで覚えるべきではない理由の一つは、英語が日本語よりも圧倒的に多くの音を持つ言語である点です。
言語ごとに音の数(子音や母音の種類)は異なり、英語には日本語にはない音が数多く含まれています。
日本語話者にとって、カタカナ表記で英語の音を忠実に再現できているように感じることもありますが、
実際にはカタカナで英語の発音を正確に表現するのは不可能。その結果、発音が不正確になり、英語が通じにくくなる原因となります。
<カタカナ英語はネイティブには通じない>
カタカナで覚えた音は正しい英語の発音とかけ離れているため、実際に発音してもネイティブに通じにくくなります。
ネイティブにしっかり伝わる英語を話すためには、まずカタカナ英語を脱却しなければなりません。
「実践的な英語力を磨いて海外で活躍したい」「ネイティブに通じる英語を身につけたい」という方にとって、
カタカナ英語を捨て、正しい発音を学ぶことは欠かせません。
<カタカナで英語を習得するのは効率が悪い>
カタカナで発音を覚えるのは、「効率が悪い」「余計な労力がかかる」といったデメリットもあります。
初心者の中には「まずはカタカナで音を覚えよう」と考える方もいるかもしれません。
しかし、カタカナで覚えると英語が聞き取れなかったり、スペルが分からなくなったり、発音が通じずに聞き返されたりと、
英語力を伸ばす際に余計な苦労を伴います。
早い段階で正しい発音を学んでおけば、効率的に学習を進められ、リスニング力やスピーキング力の向上もスムーズになります。
これから英語を始める方や、カタカナで覚えてきた方も、この機会に正しい発音学習に切り替え、効率的に英語力を高めていきましょう。
<正しい英語発音の覚え方>
正しい英語発音の覚え方として、以下の3つが挙げられます。
- 発音記号を覚える
- 音声変化を習得する
- フォニックスのルールを覚える
ここからは、これらをそれぞれ詳しく解説していきます。
<発音記号を覚える<>
英語の発音を正しく覚えるには、まず「発音記号」を学ぶことが重要です。
発音記号とは、英語の発音を正確に表すための記号で、正しい発音を習得するための基本的なルールの一つです。
たとえば、日本語の母音は「あ」「い」「う」「え」「お」の5つですが、英語では「あ」に近い音だけでも/æ/、/ɑ/、/ə/、/ʌ/の4つに分かれています。
これらを表すのが発音記号であり、それぞれの音の出し方(舌や唇の位置、口の形など)を学ぶことで、英語らしい発音が可能になります。
カタカナに頼るよりも効率的に英語を習得できるようになるでしょう。
<音声変化を習得する>
カタカナ英語を脱却し、英語らしい発音を身につけるためには、「音声変化」の理解も欠かせません。
音声変化とは、ナチュラルスピードで話した際に音が変化したり省略されたりする現象のことです。
たとえば、“get”と“it”はそれぞれ「ゲット」と「イット」と発音しますが、“Get it!”というフレーズになると音が次の子音と連結するため、
「ゲリッ」と発音され「ト」はほとんど聞こえなくなります。
このような音声変化により、フレーズ全体が滑らかに発音されるようになります。
音声変化のルールは、発音記号やフォニックスの知識だけでは十分にカバーできません。
音声変化の仕組みを理解し、英語の文章をより自然に発音できるよう練習を重ねましょう。
<フォニックスのルールを覚える>
発音記号のルールを覚えられたら、「フォニックス」の学習をおすすめします。
フォニックスは、英語の「発音」と「スペル」を結びつける学習法で、もともとは英語圏の子どもたちに読み書きを教えるために用いられていました。
発音記号の知識を身につけた後、フォニックスのルールを学び、発音記号と単語の組み合わせパターンを覚えると効果的です。
フォニックスを学べば、「このスペルはこの発音になる」「この発音ならこのスペルに該当する」といった具合に、発音とスペルを正しく結びつける力が養われます。
未知の単語に出会ったときにも、辞書で発音記号を調べることなく、正しい発音を予測できるようになるでしょう。
<英語発音の練習方法>
英語発音の練習方法は、以下のとおりです。
- 自分の発音を録音して見直す
- ネイティブの音声を丁寧にリスニングする
- 発音矯正スクールを利用する
それぞれ詳しく解説します。
<自分の発音を録音して見直す>
お手本となる音声を参考にしながら、文章を声に出して読んでみましょう。ネイティブの発音を意識して、繰り返し音読練習を行うことが大切です。
また、この練習中にスマートフォンの録音機能を活用して、自分の発音を録音しておきましょう。後で、自分の発音の進捗を確認する際に役立ちます。
<ネイティブの音声を丁寧にリスニングする>
ネイティブによるお手本の音声を用意し、じっくりリスニングをしましょう。
この際、音声をただ聞き流したり、シャドーイングやディクテーションを作業的にこなすのではなく、音声の「意味」と「音」に集中することを意識してください。
発音記号やフォニックス、音声変化などの知識が身についている状態でリスニングを行うと、「音がどのように作られているか」が理解できるようになり、
以前は聞き取れなかった音も格段に聞き取りやすくなります。
<発音矯正スクールを利用する>
英語の発音を改善したい場合、発音矯正スクールの利用を検討してみてください。
発音矯正スクールでは、発音矯正に特化した専門の講師による指導が受けられます。
独学では難しい細かな発音の違いや、舌の使い方を正しく学べるので、効率よく着実にネイティブの発音をめざせるでしょう。
<まとめ:英語の発音はカタカナ表記では覚えられない!正しい英語の発音習得方法>
今回は、カタカナでは正しい英語を習得できない理由と、正しい英語発音の学習方法について詳しく解説しました。
英語には日本語にはない音がたくさん存在し、カタカナで単語を覚えたつもりでも、実際はネイティブには通じない英語の場合があります。
独学で英語の発音を習得するのに自信がない方には、Discovering Soundsの利用をおすすめします!
60分間税込2200円の体験レッスンもご用意しているので、気になる方はぜひお試し程度にお申し込みください。
関連記事はこちら
広報誌「THE DS CIRCLE Vol.11(2025年1月号)」