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他言語の勉強は英語に役立つ?

皆さん、こんにちは。

Discovering Soundsです!

今日は以下の内容についてお話ししたいと思います。

 

「他言語の勉強は英語に役に立つ?」

「他言語と英語のスペルの関係ってどんなものがありますか?」

 

今日はギリシャ在住歴15年の森本ならではのお話しをさせていただきたいと思います。

そこで、本記事では「他言語と英語のスペルの関係ってどんなものがあるのだろう?」をご紹介したいと思います。

他の言語になんて興味ないわーという方はスルーしてくださいね!

 

「他言語(ギリシャ語)と英語のスペルの関係」

特に今日は、「ギリシャ語と英語の関係」についてお話しします。ギリシャ語と英語はものすごく関係があります。

英語には本当に多くのギリシャ語関連のprefix(接頭辞)や単語が使われています。ギリシャ語がそのまま英語になってものもあるのです。

今日はその辺をご紹介させていただきます!

 

まずは「心理学」という英単語を例に、その関係をご紹介したいと思います。

心理学は英語でpsychologyです。この単語はギリシャ語由来なのですが、スペルがやたら難しく感じます。

なぜでしょうか。これはギリシャ語のスペルをそのまま英語にしているので、どうしてもこういうスペルになってしまいます。

単語の頭から見ていくと、[ps]はギリシャ語の「Ψ=プス(日本語ではプサイ)」というギリシャ語のアルファベット、

[y]は「Y=イプシロン(イという母音)」、[ch]は「X=フ]、[o]は「O=オミクロン(オの母音)」からきています。

psychologyをギリシャ語で書くと[Ψυχολογία=プシホロギア]となり、心理学系の単語はこの[Ψυχ-]から始まる単語が沢山あるのです。

[Ψυχ=psych]というスペルになると知っていると、スペルミスをしない!というメリットもありますよー。

また、ギリシャ語のこの[-γία]というのは「○○学」のことなので、英語では[-logy]になります。

[Ψυχολογία]を英語で書くとpsychologyになる、というのがおわかりいただけたかと思います。

 

心理学系英単語はやたらギリシャ語が多いので、ほんの一部ですがご紹介したいと思います。

[psycho- /sάɪkoʊ/]「精神の」

[psychic/sáikik/]「超能力の」

[psychiatry/saikáiətri/]「精神医学」「精神科」

[psychopath/sáiko(u)pæθ/]「サイコパス、反社会性人格障害者」

[psychosis/saikóusis/]「精神病」

[psychotherapy/sàiko(u)θérəpi/]「心理療法」

などなどすべての単語に[psych]がつきますね!このときの発音記号を見ていただくとわかるのが、[p]は発音されていない

サイレント文字になるということです。スペルと発音記号が一致しないので注意しましょう。

 

他にも面白いギリシャ語に[Φοβία=フォビア]という単語がありますが、これは「恐怖症」という意味です。

ギリシャ語のアルファベット[Φ=フ]は英語で書くと必ず[ph]になります。phから始まる単語、とても多いですよね!

これもギリシャ語由来なのです!これをそのまま英語にして[phobia]になっているのですねー。

 

「○○恐怖症」という単語は色々あります。

Acrophobia「高所恐怖症」:acto=高所というギリシャ語

Hydrophobia「恐水症」:hydro=水というギリシャ語

Claustrophobia「閉所恐怖症」:claustro=閉じたというギリシャ語

Xenophobia「外国人恐怖症」:xeno=外国人というギリシャ語

などありますが、[Acro]はギリシャ語で「高所」、[Hydro]はギリシャ語で「水」、[Claustro]はギリシャ語で「閉じた」という意味があり、

それぞれ2つの意味のものを合体させた単語なのです。こういう合体した単語がほんとに沢山ありまして、

これを面白い!と思うのは私だけでしょうか・・・💦

 

ここまでだけでも、ギリシャ語のアルファベットが英語にそのまま影響していることがご理解いただけると思います。

「ギリシャ語は英語のスペルに影響を与えている」、なぜなら、「ギリシャ語語源の単語だから」ということなのです。

 

「hydro=水」ということを知っていれば、

hydrocarbon=「炭化水素」

hydroelectric=「水力発電の」

hydrogen=「水素」

水がつく系の単語だと予測ができます。

 

もう一つ、面白いギリシャ語に[Μανία=マニア]という単語があります。これは○○マニアというように、日本語でもそのまま使われていますね。

英語でも[Μανία=Mania]と書きます。以下がmaniaがつく単語の一例です。

 

Potomania=「心因性多飲症」:poto=お酒、アルコールというギリシャ語

Bibliomania=「蔵書マニア」「書籍収集マニア」:biblioは本というギリシャ語

Pyromania=「放火魔」:pyroは火というギリシャ語です。

どちらかというと、医学的な意味の○○症、○○狂といった意味合いです。

日本語のマニアという意味よりも重いです。

 

ギリシャ語には2つの単語を合体させて1つの単語になるというものがたくさん存在しますが、

他にも合体させた面白い英単語をご紹介します!

 

Acropolis = [acro=高所] [polis =都市]「アクロポリス:アテネのアクロポリスは実際高い場所に存在していますね」

megalopolis =[megalo =大きい][polis=都市]「超巨大都市」

megalomania =[megalo=大きい][mania=マニア・症]「誇大妄想狂」

podiatrist = [podi =足][iatrist=医者]「足病医」

pediatrician =[pedi =子供][iatrician=医者]「小児科医」

gynecologist =[gyneco=婦人、女性][logist=医者]「婦人科医」

 

実は、医学英語にもギリシャ語が沢山使われています。○○医という専門医を表す英単語は上記3つ以外にも沢山あります。

以下は医学英単語の一例っです。

 

Asthma=「喘息」 これはギリシャ語がそのまま使われています。

Dermatologist=[derma=皮膚]「皮膚科医」

Cardiologist=[cardio=心臓]「心臓医」

Ophthalmologist=「眼科医」 ギリシャ語がそのまま使われています。

Cataract=「白内障」 ギリシャ語がそのまま使われています。

Leukemia=白血病 これは、leuke=白い、emia=αίμα/ema/=血・血液というギリシャ語からきています。

ギリシャ語のこの血液という単語「αίμα=エマ」は英語では「he」というスペルになります。

そのため、血液が関係する単語はこの「he」から始まる単語が結構あります。例えば、

 

Hemorrhoids=痔 ですが、「αιμορροίδες」というギリシャ語がそのまま使われています。

Hemoglobin=ヘモグロビン これも、ギリシャ語の「αίμα=エマ」からきています。

オンライン辞書のALC(アルク)で検索窓に「hemo」と入力して検索をかけてみてください。

血液関係の単語がずらっと表示されます。

 

他にも、○角形という英単語があります。英単語の○角形はギリシャ語からきています。

Pentagon=[pende=ギリシャ語の数字5]「5角形」

Hexagon=[hexa=ギリシャ語の数字6]「6角形」

Heptagon=[hepta=ギリシャ語の数字7]「7角形」

Octagon=[octo=ギリシャ語の数字8]「8角形」

最初の5角形、pentagonですが、アメリカの国防総省の本庁舎で、上から見ると5角形をしていますね。

もう一つ、私たちがよく口にするタコ、octopusは、足が8本あることから、octopusとなっています。

他にも、数学・物理にはギリシャ語のアルファベットが使われますね。

 

今回の記事では「ギリシャ語と英語のスペルの関係」に焦点を当てて、お話ししました!

ギリシャ語以外でも、フランス語語源の英単語が沢山あります。

そう考えると、「他言語を知っていると、別の言語を勉強するときにとても役に立つ」ということがわかりますね!


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