英語学習者の中には、「be about to」という表現を耳にしたことがある方も多いでしょう。日常会話や映画、ニュースなどで頻繁に登場するフレーズですが、正確なニュアンスを理解していないと、使い方に迷うことがあります。

「be about to」は、「まさに~しようとしている」「今にも~しそうだ」という意味で使われ、動作や出来事が非常に近い未来に起こることを示す表現です。学校ではあまり深く学びませんが、ネイティブは使う表現ですので、しっかり覚えましょう。

今回は英語発音矯正アプリのDiscovering Nativeより、「be about to」をテーマにお届けし、「going to」との違いも紹介しますので、ぜひご覧ください。

「be about to」の意味と使い方

「be about to」は、基本的に「be動詞 + about to + 動詞の原形」という形で使います。主語の行動が間もなく起こることを表すので、直前の状況や強い未来の予感を示す際に便利です。

日常会話での例文

He is about to start his presentation.
(彼は今にもプレゼンテーションを始めようとしている。)

I was about to call you when you rang.
(あなたが電話してきたとき、ちょうど私も電話しようとしていたところだった。)

She is about to cry.
(彼女は今にも泣きそうだ。)

これらの例から分かるように、「be about to」は非常に近い未来の行動や出来事を表現する際に使われます。過去形や未来形でも使えます。

「be about to」と「be going to」の違い

「be about to」と似た意味を持つ表現に「be going to」があります。しかし、この二つには微妙な違いがあり、使い分けることでより自然な英語になります。

「be going to」の特徴

「be going to」は「~するつもりだ」「~する予定だ」という意味で、未来の予定や意図を表します。必ずしも「今すぐに起こる」というニュアンスはありません。

例文:
I am going to start a new job next month.
(来月、新しい仕事を始めるつもりだ。)

She is going to travel to Japan next year.
(彼女は来年、日本に旅行する予定だ。)

ここで重要なのは、「be going to」は計画や意図を表すことが多く、「まさに今、すぐに行動が起こる」という緊迫感は含まれない点です。

「be about to」と「be going to」の使い分け

「be about to」は「今にも~する」という直前の行動を強調するのに対し、「be going to」は未来の予定や意図を表します。言い換えれば、「be about to」は動作の時間的な近さに焦点を当て、「be going to」は行動の予定や意図に焦点を当てる表現です。

例えば、次の二つの文章を比べてみましょう。

He is about to leave.
(彼は今にも出発しようとしている。)

He is going to leave tomorrow.
(彼は明日出発する予定だ。)

前者は「まさにこの瞬間、出発しようとしている」というニュアンスがあり、後者は「明日出発する予定」という未来の予定を述べています。この違いが、「be about to」と「be going to」の大きなポイントです。

「be about to」のネイティブ的な使い方の例

ネイティブスピーカーは、「be about to」を感情や驚きのニュアンスを添えて使うことがあります。日常会話では、話し手の意図や感情を強調する便利な表現です。感情を表す例を見てみましょう。
I was about to scream when I saw the spider!
(クモを見たとき、思わず叫びそうになった!)

We are about to have an amazing surprise.
(私たちは今、素晴らしいサプライズを体験しようとしている。)

よくある間違いと注意点

「be about to」は「今すぐに」という意味を強く含むため、未来の予定を表す際には適しません。「明日や来週の予定」を表したい場合に「be about to」を使うと不自然になります。

例えば、以下は不自然な表現になります。
I am about to go to Japan next year.
(来年、日本に行く予定です)

そして、正しくは以下の表現になります。
I am going to go to Japan next year.
(来年、日本に行く予定です)

また、過去形の「was about to」は「~しようとしていたが、実際には起こらなかった」という意味でも使われることがあります。

例:I was about to leave, but it started raining.
(出かけようとしたけど、雨が降り始めた。)

このように、「be about to」は未来の直前の行動を表すだけでなく、過去の出来事でも使える柔軟性があります。

まとめ:ネイティブが使う「be about to」の使い方と例文!「be going to」との違いも紹介!

いかがでしたか?今回の内容としては、
・「be about to」は「今にも~しようとしている」という意味で、行動が非常に近い未来に起こることを示す
・「be going to」は未来の予定や意図を表す
・「be about to」は感情や緊迫感を強調することができる
・過去形「was about to」は、起こる直前だった行動や起こらなかった出来事にも使える
・未来の予定には「be going to」を使うのが自然
以上の点が重要なポイントでした。「be about to」は、まさに今起こる直前の行動や出来事を表す表現で、ネイティブスピーカーも日常的に使用します。「be going to」との違いを理解することで、より自然で正確な英語表現が可能になります。