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英語の発音に重要な舌の位置を発音記号と一緒に覚えよう!

皆さん、こんにちは!
Discovering Soundsです。

英語の発音の練習をする際に、聞こえた音をマネして発音している方はいませんか?実は、発音の習得に重要なのは正しい舌の位置や口の形を真似て覚えることなんです。

今回は、正しい発音に重要な舌の位置とアプリ「Discovering Native」について解説します!

英語の発音に重要な舌の位置とは

英語の発音に重要なのは舌の位置と使い方、そして口周りの動かし方です。英語の発音は、舌や口周りを正しく動かすことで、正しい音が出せるようになります。
英語の発音における舌の位置は、大きく分けて5パターン。舌の位置を身につけることが、発音の質を大きく改善するきっかけになるでしょう。

ここからは、発音記号別の舌の位置について解説します。

/θ・ð/の舌の位置と発音

/θ・ð/は、think /θɪŋk/ や、them /ðem/ など舌を歯で軽く挟んで出す音です。/θ・ð/の発音は日本語には全くない音で、舌を出して発音する音というのは日本語には存在しません。

発音のポイント:

・前歯で舌の先を軽く挟む
・無声音/θ/は、ため息をつくように「スー」と声を出さずに息だけを吐く
・有声音/ð/は、舌と上の前歯を振動させて「ズー」と音を出す

普段日本語を話す際に、/θ・ð/の発音のように舌を出して音を作ることはないかと思います。慣れるまでは難しく感じるかもしれませんが、しっかりと練習していきましょう!

/t・d/の舌の位置と発音

/t・d/の発音は、「中舌」と呼ばれる舌の中央部を使って音を出します。
tea /tiː/ や、day /deɪ/ などの発音に使われる音で、舌をはじいて少し強めに発音することで、相手にも伝わりやすくなります。

発音のポイント:

・日本語のタ行、ダ行と同じポジションに舌を付け(舌先は下の前歯裏側、前寄りの中舌を上あごに付け)、歯と歯の隙間は数ミリ開ける
・無声音/t/は、舌をはじきながら「トゥッ」と息を吐き出す
・有声音/d/は、舌をはじきながら「ドゥッ」と音を出す

/t・d/は、日本語の「タ」や「ダ」の音とは発音が異なります。語尾の/t/や/d/の音に「tア」や「dオ」などのように母音が混ざらないように注意してくださいね。
また、/t/は、はじき方が弱いと聞こえにくくなるため強めの発音を。/d/は喉からしっかりと音を出すことを意識して練習してみてくださいね。

/tʃ・dʒ/の舌の位置と発音

/tʃ・dʒ/も、先ほどお伝えした/t・d/の発音と同じく、中舌を使って発音します。
chair /tʃeər/ や、jet/dʒet/ などに使われる音で、舌の位置や口の形も重要。唇を軽く前に突き出した状態から舌をはじいて発音するイメージです。

発音のポイント:

・唇を軽く突き出し、中舌を上あごにつけ(日本語のチャ行、ヂャ行と同じポジション)、歯と歯の隙間は数ミリ開ける
・無声音/tʃ/は、「チッ」と息を吐き出し、舌の中央部分のみを下げる
・有声音/dʒ/は、「ヂッ」と音を前に出し、舌の中央部分のみを下げる

日本人にとって正しい音を作るのが意外と難しい /tʃ・dʒ/ の発音。/t・d/と同様に、/tʃ・dʒ/ の発音と同時に余計な母音が入らないようにしましょう。

/l/の舌の位置と発音

/l/の発音は人によって異なりますが、舌先もしくは中舌を使って発音します。当校では中舌を使った/l/の発音を採用しています。
line /laɪn/ や、lemon /lémən/ などに使われる音です。

発音のポイント:

・中舌を前寄りの上あごにつけ(上前歯より少し後ろ)、歯と歯の隙間は数ミリ開ける
・そのままのどから「ルー」もしくは「ウー」というイメージで発音する

中舌を上あごに強く押し付けないようにしましょう。中舌を使った/l/の発音は慣れると単語や文章の発音がやりやすくなります。

/n/の舌の位置と発音

/n/の発音も、中舌を使って発音します。
/n/は、nine/naɪn/や、nail/neɪl/などの発音に使われる音。日本語の「ん」に似ていますが、「ん」の発音では舌を前歯の裏と歯茎につけないので混同しないように注意しましょう。

発音のポイント:

・中舌を上あご全体にしっかりつけ、歯と歯の隙間は数ミリ開ける
・「ンー」と鼻が振動するように発音する

口を閉じると/m/の発音に変化してしまうので注意が必要です。

/k・g/の舌の位置と発音

/k・g/の発音は、「後舌」と呼ばれる舌の奥を上あごの奥の方につけて音を出します。
/k/の発音には、come /kʌm/ や、kind /kaɪnd/ などがあり、/g/の発音には、girl /gəːrl/ や、gas /gæs/ などがあります。

発音のポイント:

・口を開けたまま後舌を上あごの奥の方につける(奥歯の内側辺り)
・無声音/k/は、「クッ」と息を吐きだすとともに後舌を下げる
・有声音/g/は、「グッ」と声を前に発音するとともに後舌を下げる

日本語のカ行、ガ行と同じですが、「カ」「ガ」のように/k・g/のあとに母音を発音しないように注意してください。

/ŋ/の舌の位置と発音

/ŋ/の発音も、/k・g/と同じように舌の奥を上あごにつけて音を出します。
according /əˈkɔːrdɪŋ/ や、bank /bæŋk/ などに使われる音です。

発音のポイント:

・口をあけたまま、後舌を上あごの奥の方につける(/k・g/よりも奥になり、歯には当たらない)
・喉の奥で鼻に音をかけて「ンー」と発声する

/n/は中舌を使い、/ŋ/は後舌を使って発音します。日本語ではどちらも「ン」になりますが、英語では発音を使い分ける必要があります。

/j/の舌の位置と発音

/j/は、舌の両端を上の奥歯に当てて発音します。
Europe /ˈjʊ(ə)rəp/ や、excuse /ekskjúːz/ などに使われる音で、舌の両端を奥歯に当てたら、舌の両サイドを押し上げるイメージで発音します。

発音のポイント:

・口を開けたまま、後舌を上の奥歯に押し付ける
・舌と歯を振動させて「イ゛ー」と音を出す

正しい発音ができるまで繰り返し練習してみましょう!

/r/の舌の位置と発音

/r/の発音は苦手な人も多いのではないでしょうか。しかし、舌の位置と形を作ることができれば、正しい発音ができるようになります。
子音の/r/は、舌を丸めて発音します。
run /rʌn/ や red /red/ などに使われる音ですね。

発音のポイント:

・舌を巻いて、巻いた舌の両端を上の奥歯につける
・唇を軽くすぼめ、歯と歯の隙間は数ミリ開けた状態にする
・そのまま「アー」と喉を鳴らして音を出す

舌先はどこにも触れないようにしましょう。発声がこもりやすいので、声を前に発生するようにします。慣れるまで声に出して繰り返し練習しましょう。

英語の発音に重要な舌の位置はDiscovering Nativeで習得できる

ここまで、英語の発音に重要な舌の位置や口の形などについて解説しました。しかし、正直なところ、これらを実践してみたところで、舌の位置は合っているか、正しく発音できているかわからないという方は少なくないはず。
そんなときにおすすめしたいのが、アプリDiscovering Nativeです。
Discovering Nativeなら、正しい発音に必要な舌の位置や口周りの動かし方を、目で見ながら習得できるんです。
ここからは、Discovering Nativeについて解説します。

3DCG映像が口の中の動きを可視化

正しい発音に必要な舌の位置を目で見ることができたら、わかりやすいと思いませんか?
Discovering Nativeでは、3DCG映像を使って口の中の動きを可視化しました。動画には、音の出し方と注意点を解説した解説編と、発音練習に使える実践編があるのでそれぞれの音を確実に身につけることができます。

例えば、apple /ˈæpəl/ の /æ/ の発音練習では、

・口を軽く開く
・あごを下げながら後舌を上の両奥歯に押し付け口周りの筋肉を緊張させる
・そのまま息を止め、声を潰すようにして「ア”ー」と発音する

などと、動画で解説しています。

また、実践編では3DCG映像で正面、45度、90度の三方向で口の動きを見ることができ、舌の位置や口の動きが一目瞭然。
解説編と実践編を繰り返して練習すれば、確実に発音を習得できるでしょう。

ミラーモードで自分の口の動きを見ながら練習できる

Discovering Nativeには、Webカメラを使ったミラーモードが搭載されています。
発音練習の際にミラーモードをオンにすると、Webカメラが自分の顔を映し出すのでお手本と比較しながら練習できるという優れもの。
解説編、実践編どちらでもミラーモードにできるので、人の目を気にすることなく自分のペースで練習ができます。

発音レッスンで弱点を知ることができる

3DCG映像とミラーモードで発音練習を繰り返したら「音声で練習」を試してみましょう。
音声で練習では、/æ/の音を含む単語50問を発音し練習します。
例えば、sad /sæd/ の発音では評価がExcellentの96点でも、/r/や、/θ/を含む wrath /ræθ/ では、評価がGoodの65点になるなど、同じ/æ/の音でも単語によって得意不得意が明確に。

単語だけでなく、熟語や短文、文章を使った発音練習ができるため、繰り返し練習するうちに自然と発音が身についていくでしょう。

発音に必要な口の動きをエクササイズで習得できる

Discovering Nativeには、発音に必要な口周りの筋肉を鍛えるためのエクササイズ動画も用意されています。一つひとつのエクササイズが、どの発音に必要な動きなのかがわかるのでとても効果的です。エクササイズの数は、なんと13種類!
また、エクササイズ動画にも3DCG映像とミラーモードが搭載され、自分の口周りの動きを確認しながら練習できるので正しい発音を確実に身に付けることができます。

まとめ:英語の発音に重要な舌の位置を発音記号と一緒に覚えよう!

今回は、英語の発音に重要な舌の位置について解説しました。
エクササイズで舌のや口周りを動かすと、慣れないため初めのうちはすぐに疲れてくるでしょう。しかし、疲労感を感じるのはしっかりと舌や口周りを動かせている証拠。
Discovering Nativeのエクササイズを習慣化すれば、英語の発音に必要な口周りの動きも自然と身につき、正しい発音ができるはずです。
Discovering Nativeには、1ヶ月の無料トライアル期間があります。正しい発音を確実に身につけたい方はぜひお試しください!


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